4月25、26日の2日間にかけて、緑黄色社会が主催するイベント「緑黄色大夜祭2026」が愛知県・Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)で開催された。

緑黄色社会が活動初期から開催する対バンライブ「緑黄色夜祭」の拡大版として2024年に初回が開催された「緑黄色大夜祭」。前回は横浜アリーナでの開催だったが、今年はバンドの地元・愛知県での開催となった。

出演は、1日目はCUTIE STREET、大塚 愛、ORANGE RANGE。2日目は礼賛、BE:FIRST、スキマスイッチ。さらに、1日目には見取り図が、2日目にはジェラードンが幕間に登場し、トークやネタで会場を盛り上げた。
会場内には「にぎわいひろば」と名付けられた無料エリアも設置され、緑黄色屋台(フードエリア)や射的・輪投げ・転がし屋などが並んだ縁日ブースなどがあり、さらに場内には大きなやぐら、ステージには提灯や和太鼓も設置され、会場はまさに「祭」の装い。チケットは2日間共にソールドアウト。無料エリアを含み、2日間で30,000人の観客が会場に詰め掛けた。

そんな2日間にわたる「緑黄色大夜祭2026」の模様をレポートする。

[文:天野史彬]

1日目

●CUTIE STREET


初日のトッパーを務めたのは、2024年のデビュー以来「KAWAII MAKER」をコンセプトに音楽シーンを席巻するアイドルグループ、CUTIE STREET。8人のメンバーがステージに登場した瞬間から、その立ち姿が発するポジティブで肯定的なパワーが空間を高揚させる。1曲目の「ちきゅーめいくあっぷ計画」に始まり、ときにコミカルに、ときにクールに、新時代のアイドルらしい目くるめくスピード感と怒涛のダイナミズムで観客たちを魅了すると、MCでは川本笑瑠が緑黄色社会と音楽番組で共演した際の思い出を振り返り、このイベントに出演することへの喜びを露わに。ラストはグループの代名詞的1曲「かわいいだけじゃだめですか?」を披露し、「緑黄色大夜祭2026」の幕開けを盛大に飾った。

●大塚 愛


2組目に登場したのはシンガーソングライターの大塚 愛。2021年に開催された対バンツアー「緑黄色夜祭vol.10」以来の緑黄色社会とのステージ上での共演である。バックバンドを従えて登場した大塚 愛は、晴れやかなポップロック「PEACH」や、儚く叙情的な「プラネタリウム」などで観客たちを魅了。「カモン、晴子!」と緑黄色社会・長屋晴子をステージに呼び込み、美しいデュエットで披露された「I was a girl」は、大塚へのリスペクトを常々公言している長屋が作詞作曲を手掛け、大塚に提供した楽曲。さらに、緑黄色社会の小林壱誓とpeppeもステージに登場し、彼らのパワフルな太鼓演奏で始まった「CHU-LIP」など、この日ならではのコラボが観られる華やかなステージとなった。ラストを飾った「さくらんぼ」では、お馴染み<もう1回!>を盛大にコール。たくさんの「愛」が交わる時間が流れた。

●ORANGE RANGE


クールなビートと鋭利なラップが映える「メンソーレ feat.ソイソース」でライブをスタートしたのは、3組目のORANGE RANGE。序盤に披露された「以心電信」と「チャンピオーネ」では観客たちとのコール&レスポンスも生まれるなど、その熱くハイテンションな演奏によって、観客たちもオープンマインドになっていくよう。「まだまだ盛り上がりが足りない!」と、まさかの途中でやり直しとなった「裸足のチェッコリー」、さらに「ソイソースメドレー」と題されたメドレーゾーンでは「SUSHI食べたい」や「おしゃれ番長」といったアッパーチューンなどが連続投下されるなど、持ち前のユーモアと自由奔放な楽曲群が会場を大いに盛り上げる。ラストには大ヒット曲「イケナイ太陽」と「上海ハニー」を披露。子どものような茶目っ気と大人の色気が混ざり合う、ORANGE RANGEにしか生み出せないパーティー空間が生まれた。

●緑黄色社会


初日のトリを飾ったのは、もちろんイベント主催者の緑黄色社会。1曲目はイベントのテーマソングである「夜祭音頭」を和太鼓演奏隊と共に力強く披露。さらに「PLAYER 1」「キャラクター」といった楽曲たちも和太鼓隊を加えたこの日だけの編成で演奏される。火柱や照明などの演出、さらに観客たちの盛り上がりも相まって、会場はまさに熱狂的な「祭」の様相。初期楽曲「Bitter」と最新シングル曲「章」が続いた場面は、この日の会場がバンドの地元・愛知だからこそ物語と歴史を感じさせた。さらに、MCで長屋がこの日の出演者たちに感謝を伝えると、その感謝を音楽でも表現するかのように、「大夜祭かばぁ~めどれ~」と称し、「かわいいだけじゃだめですか?」~「さくらんぼ」~「以心電信」と、この日の出演者のカバーをメドレーで披露する粋な演出も。ライブの最後を飾った「Mela!」では、CUTIE STREET、大塚 愛、ORANGE RANGE、見取り図の面々もステージに登場し、多幸感溢れる締め括りとなった。「みんなの“好き”が混ざり合うような日にしたい」と、ステージ上で長屋が語ったバンドの想いが見事に花開いた「緑黄色大夜祭2026」1日目だった。

2日目

●礼賛


2日目のトッパーを務めたのは、ラランドとしても活動するサーヤがボーカルとメインの作詞作曲を手掛け、ギターの川谷絵音を中心に結成された5人組バンド、礼賛。「リョクシャカさんも超BUSYだけど、礼賛も超BUSY!」というサーヤの言葉で始まった1曲目「超BUSY」から、会場はその深くグルーヴィな演奏に揺らされ、浸されていく。実は、前日に声が出なくなっていたというサーヤ。しかし、愛知に入ってから声が戻ったという彼女は「たくさん愛をもらったので。思いっきりやります」と、その剥き出しでカリスマティックな存在感を見せつける。最新曲「ホレタハレタ」「GURA GURA」をはじめ、サーヤと川谷によるラップの応酬も見事なRIP SLYMEのカバー「熱帯夜」も披露。エネルギッシュな演奏を届けたステージの最後、サーヤは「最高の夜にしてください!」と、この日、「緑黄色大夜祭2026」に集った人々に告げた。

●BE:FIRST


2組目に登場したのは、6人組ダンス&ボーカルグループBE:FIRST。サポートバンドの屈強な演奏と共に、切れ味鋭いダンスとボーカルで魅せる「GRIT」でライブはスタート。メロディアスな「Secret Garden」、ステージ背景に設置された巨大な提灯もライトになってステージを照らし出した「Milli-Billi」など、多彩な楽曲たちが6人の豊かな表現力によって披露されていく。MCでは、メンバーが口々に緑黄色社会の優しい人柄と、その人柄が滲み出た楽曲、そして、そんな楽曲を愛してこの場に集まった観客たちにリスペクトを表していた。「またここに帰ってこられるように」というメッセージが込められたThe Jackson 5の名曲をリメイクカバーした「I Want You Back」も披露。ラストはLEOのソロパフォーマンスで「I just wanna be myself」。同曲をプロデュースした緑黄色社会・穴見真吾もギターを持ってステージに登場し、ふたりの友愛によって締め括られる温かなステージとなった。

●スキマスイッチ


ステージに登場するやいなや、楽屋から持ってきたバンド名入りの提灯を掲げてみせたのは、この日3組目に登場したスキマスイッチ。冒頭から「ガラナ」「ユリーカ」と、サポートバンドと共に力強く端正な演奏で披露。MCでは「常滑でこんなにライブできるとは!」と感慨を露わに。というのも、スキマスイッチもまた、今回の「緑黄色大夜祭2026」と同じくAichi Sky Expoで「スキマフェス」を2024年に開催しているのだ(そのとき、緑黄色社会も出演)。愛知県東海市出身、まさに「ド地元」だという大橋は、「ボクノート」「奏(かなで)」と名曲たちでその圧巻の歌声を響かせる。ラストを飾った「全力少年」では、ステージサイドに設置された和太鼓を大橋が叩き、バンドと無邪気なセッションを奏でる場面も。まさに「全力」で音楽を奏で、駆け抜ける、爽快なステージだった。

●緑黄色社会


2日目も、パワフルな和太鼓隊と共に奏でる「夜祭音頭」で幕を開けた大トリ、緑黄色社会のステージ。バンドサウンド×和太鼓のダイナミズム、さらにオリジナルの法被を着た4人の振り付けもキマり、祭のフィナーレへと会場の熱気も高まっていく。「PLAYER 1」「キャラクター」と、この日も和太鼓隊とコラボした特別仕様の演奏が響き渡ると、「Shout Baby」「サマータイムシンデレラ」は緑黄色社会の4人とサポートドラム比田井修の演奏によって、ドラマチックな人生を肯定するように朗々と響き渡る。「みんな、今日は何曜日だっけ?」――そんな長屋の問いかけから始まった「にちようび」。さらに、この日も長屋から出演者たちに感謝が告げられると「鏡に恋して」~「夢中」~「ガラナ」と、この日だけの「大夜祭かばぁ~めどれ~」が披露される。大きな興奮に包まれる会場。そこで奏でられた「恥ずかしいか青春は」の<この上ない今日を忘れないでね>という歌詞は、まるでこの1日を共に過ごしたすべての人々に向けられたメッセージのようだ。
本編ラストは再び和太鼓隊を迎え、スペシャルバージョンの「花になって」で締め括り。盛大な拍手に応えてのアンコールは「Mela!」。礼賛、BE:FIRST、スキマスイッチ、ジェラードンもステージに登場し、2日間にわたった「緑黄色大夜祭2026」は大きな感動と高揚が渦巻く中、幕を下ろした。2日目のMCで長屋は、「緑黄色社会の『緑黄色夜祭』。ダジャレから始まったお祭りが、ここまで大きくなりました」と語った。「こんなお祭りがずっとしたかったんです。この2日間をやって、もっともっと大きく、もっともっと楽しくしていけたらいいなと思います」――そんな長屋の言葉が、緑黄色社会のたくさんの「好き」が詰まった、この盛大なお祭りの未来を指し示しているようだった。

▼公演概要
緑黄色大夜祭2026


●日程・会場・ゲスト
・4/25(土)|愛知|Aichi Sky Expo(愛知県国際展⽰場)|Guest: ORANGE RANGE/CUTIE STREET/大塚 愛/見取り図
・4/26(日)|愛知|Aichi Sky Expo(愛知県国際展⽰場)|Guest: スキマスイッチ/BE:FIRST/礼賛/ジェラードン


●セットリスト
・4/25(土)
 [CUTIE STREET]
  1. ちきゅーめいくあっぷ計画
  2. キューにストップできません!
  3. ぷりきゅきゅ
  4. ナイスだね
  5. ひたむきシンデレラ!
  6. ハロハロミライ
  7. でぃすこみゅーたんと!
  8. ハッピー世界!
  9. かわいいだけじゃだめですか?
 [大塚 愛]
  1. PEACH
  2. なんだっけ
  3. I was a girl (w/ 長屋晴子)
  4. 金魚花火
  5. プラネタリウム
  6. CHU-LIP (w/ 小林壱誓・peppe [和太鼓])
  7. さくらんぼ
 [ORANGE RANGE]
  1. メンソーレ feat.ソイソース
  2. 以心電信
  3. チャンピオーネ
  4. 裸足のチェッコリー
  5. ソイソースメドレー
    Pantyna
    SHUSHI食べたい
    DANCE2
    おしゃれ番長
  6. イケナイ太陽
  7. 上海ハニー
 [緑黄色社会]
  1. 夜祭音頭
  2. PLAYER 1
  3. キャラクター
  4. 風に乗る
  5. サマータイムシンデレラ
  6. Bitter
  7. 章
  8. 大夜祭かばぁ~めどれ~
    かわいいだけじゃだめですか?
    さくらんぼ
    以心電信
  9. 恥ずかしいか青春は
  10. 花になって
  11. Mela!


・4/26(日)
 [礼賛]
  1. 超BUSY
  2. PEAK TIME
  3. take it easy
  4. GURA GURA
  5. Chaos
  6. TRUMAN
  7. 熱帯夜
  8. ホレタハレタ
 [BE:FIRST]
  1. GRIT
  2. Secret Garden
  3. Brave Generation
  4. Boom Boom Back
  5. Milli-Billi
  6. Mainstream
  7. Don‘t Wake Me Up
  8. 夢中
  9. I Want You Back
  10. BE:FIRST ALL DAY
  11. I just wanna be myself (w/ 穴見真吾)
 [スキマスイッチ]
  1. ガラナ
  2. ユリーカ
  3. ボクノート
  4. 奏(かなで)
  5. Ah Yeah!!
  6. 全力少年
 [緑黄色社会]
  1. 夜祭音頭
  2. PLAYER 1
  3. キャラクター
  4. Shout Baby
  5. サマータイムシンデレラ
  6. にちようび
  7. 章
  8. 大夜祭かばぁ~めどれ~
    鏡に恋して
    夢中
    ガラナ
  9. 恥ずかしいか青春は
  10. 花になって
  11. Mela!

▼ツアー情報
緑黄色社会アリーナツアー2026

●日程・会場
・9/19(土)・20(日)   |千 葉|LaLa arena TOKYO-BAY
・10/10(土)・11(日) |福 岡|マリンメッセ福岡A館
・10/23(金)・24(土) |大 阪|大阪城ホール
・11/13(金)・14(土) |愛 知|IGアリーナ
・12/5(土)・6(日)     |神奈川|横浜アリーナ

●チケット
・全席指定      :11,000円(税込)

▼緑黄色社会 プロフィール
愛知県出身4人組バンド。愛称は”リョクシャカ”。
高校の同級生(長屋晴子・小林壱誓・peppe)と、小林の幼馴染・穴見真吾によって2012年結成。
「Mela!」(2020)がストリーミング再生数5億回、「花になって」(2023)が同2億回、「Shout Baby」(2020)・「キャラクター」(2022)・「サマータイムシンデレラ」(2023)が同1億回を突破するなど話題曲をコンスタントに発表。2022年には初の日本武道館公演、2023年~2024年にかけてアリーナツアーを成功させ、2025年には初のアジアツアーを開催するなど躍進を続けている。
長屋晴子の透明かつ力強い歌声と、個性・ルーツの異なるメンバー全員が作曲に携わることにより生まれる楽曲のカラーバリエーション、ポップセンスにより、同世代の支持を多く集める。

緑黄色社会 オフィシャルホームページ

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