GARNiDELiA約4年振りとなるワールドツアー『GARNiDELiA stellacage 2023 -stella ship- Re:CoNNeCT』が2023年5月~9月に行なわれ、その追加公演として11月25日上海国家会展中心 虹館EH、27日佛山佛山国際体育文化舞台芸術センター、12月17日大阪 umeda TRADで行なった、『GARNiDELiA stellacage 2023 -stella ship- Re:CoNNeCT Thanks』が、12月23日東京 EX THEATER ROPPONGIでファイナルを迎えた。MCでtokuが「パスポートのスタンプが一年で埋まった」と語っていたように、全速力で世界中を駆け抜けた熱狂の2023年を締めくくった。「Thanks」というサブタイトルが表しているように、ファンへの感謝の思いを込めた追加公演、感謝祭としてスペシャルなセットリストで、満員のファンと今年最後のライヴを楽しんだ。

“最幸の旅”の始まりは「Future Wing」。アンセムを高らかに響かせ一曲目からものすごい盛り上がりだ。「Beyond the sky」「Burning Soul」と、アグレッシヴなナンバーがキレのある演奏とMARiAの歌で高い熱量を放熱させながら客席へ突き刺さる。客席は熱狂し、感情をステージにぶつける。大合唱が起こりMARiAも「最高だね!」と笑顔だ。ライヴが交感の場であり時間であることを改めて教えてくれる。「my code」では早くもクライマックスと思ってしまうほど、演奏も歌も客席もテンションが高くなっていく。

MARiAも「いいね、仕上がってるね。やばいことになっちゃいそう」と序盤戦から熱い盛り上がりに、感情が高ぶっているようだ。そして「ガルニデの曲は、強くて戦っているような曲が多いと思っている人が多いかもしれないけど、実はめちゃくちゃかわいい曲もいっぱいあるので、そういう曲を集めてやっちゃおうかな。キュンキュンゾーン、スタート!」とまずは「Arrow of Love」をキュートに歌う。「フタリ座流星群」の親近感を感じさせてくれるメロディを歌うMARiAは、リスナーを引っ張って行く圧倒的な強さと、とびきりの優しさを併せ持つしなやかなボーカリストであることを改めて教えてくれる。「もっとキュンキュンしようぜ」と「アイコトバ」「オトメの心得」を投下し、キュートに、ポップに弾ける。客席は笑顔の花が咲く。「みんな史上最高にニヤニヤしてた!いい顔だったよ!」とMARiAも笑顔だ。そして“キュンキュンゾーン“は、この時季にピッタリの「はじめてのクリスマス」で締めくくった。

バンドがインスト曲を演奏し終えると、MARiAが真っ白なロングドレスを纏い登場し、壮大なバラード「further」を切々と歌う。星空のような幻想的な照明と相まって感動が増幅していく。そして「ORiON」「Harmony」とインディーズ時代からファンに高い支持を得ている懐かしいナンバーを披露。MARiAは「140曲を越える曲の中から、今私がみんなに届けたい曲を選んだ。一曲一曲に色々な思い出が詰まっている」、そして「いつもそばにいてくれてありがとう」と改めて感謝の気持ちを伝えた。

結成から13年。2016年に発表した“踊っちゃってみた”シリーズ「極楽浄土」などが、中華圏を中心に大ヒットし、世界中から注目される存在になったGARNiDELiA。そして2023年5月、MARiAが中国の音楽リアリティーショーバラエティ番組「乗風(チェンフォン)2023」(MangoTV)に参加したことをきっかけに、中華圏で人気が爆発し大ブレイク。ワールドツアーも成功させ、この日も海外から多くのファンが参加していた。見える景色は変わったとしても、ずっと支えてくれている日本のファン、そして駆けつけてくれた海外からのファン、全てのファンに向け、更新しながらも変わらない信念を持って音楽を奏で続けていることを、このツアーファイナルで伝えた。

アグレッシブな四つ打ち+抒情的なメロディの新曲「暁桜」(スマホゲーム「陰陽師」7周年記念ソング)で客席の温度が一気に上昇する。「人魚姫」やメジャーデビュー曲「ambiguous」など初期曲を投下。イントロが流れるたびに大歓声が沸く。自分達のライヴを「ジェットコースターのようなライヴ」と語るMARiAの言葉通り、最新曲と初期曲、新旧織り交ぜながらハイテンションのグルーヴを作り出し、また、空気を一変させ急加速しながらラストスパートだ。「grilletto」では<手を伸ばして 君に届くように>とMARiAが歌うと、全員が腕を高く掲げ会場を揺らす。「BLAZING」ではMARiAがステージから客席へ降りて、ガルニダー(ファン)たちとハイタッチを交わし、コミュニケーションを取りながら歌う。tokuもショルダーキーボードを抱えてステージ前方で演奏し、客席をさらに煽る。そして「オオカミ少女」「約束 -Promise code-」で、さらに勢いを増す歌。全身全霊で歌を、音を届け、怒涛のスピードで本編を走り抜けた。

MARiAは2023年を振り返って「奇跡みたいな瞬間がたくさんあって、こんなに一瞬でいろんなことが変わるんだなという驚きの日々だった」と激動の2023年を振り返った。そして「もちろんしんどくてくじけそうなこともあったけど、でもこのステージに立つとすごく幸せで、『この瞬間のために生きてるんだな』と思える」とライヴができることを改めて感謝し、「客席のキラキラした笑顔の君がいて私がいる。こんなに幸せなことはない」と感慨深そうに語った。そして「距離とか国とか、どんなステージとか環境は関係なく、私は私の歌を愛してくれるみんなのためにこれからも歌い続ける」と決意を新たにした。一人ひとりに届けるように丁寧にかつ熱く歌い続けたMARiAとtoku、そしてバンドの思いが、“最幸”の旅を作り上げた。

そして「私がたどり着いた答えを乗せて、最後にみんなにこの曲をお届けします」とメッセージしラストナンバー「Reason」を歌った。2021年の作品だが、2023年、自分達に起こった大きな変化に戸惑いながらもさらにタフになり、さらなる自信を手にしたGARNiDELiAの意志を高らかに歌う1曲になった。

GARNiDELiAは2023年1月17日に 2年ぶりのニューアルバム『TEN』を発売する。さらに年7月からワールドライブツアーを開催することが二人から発表された。そしてツアーのオープニングを飾るスペシャルライヴとして、2024年6月30日(日)に、初の野外ワンマンライヴを日比谷野外音楽堂で開催することが発表されると、客席から大歓声と拍手が沸き起こった。「やってみたかった会場」とMARiAが語ると、梅雨の時季を心配する声が客席からあがり、MARiAは「どうせ汗かくんだから、雨が降っても変わらない。みんなでびちゃびちゃになろう(笑)」と語ると、客席から笑顔と拍手が贈られた。

GARNiDELiAの2024年はさらに海外での活動が活発になりそうで、その勢いはますます加速していきそうだ。そして聴く人全てを照らす歌を、変わらず奏で続けていく。

New Album「TEN
2024117(水)発売決定!

GARNiDELiA Official HP

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