スペクトラムが1980年に発表したシングル「F・L・Y」が現在、45年の時を超えて世界的ブームになっている。

昨年12月からTikTokでノスタルジックなゲームやアニメを紹介する動画のBGMとして同楽曲が使われたことで、同曲を使用したTikTok動画の総視聴回数は1億回を突破。(2025/1/15時点)

現在、アメリカを中心に世界中で話題になっている。

スペクトラムは、リーダー新田一郎が中心となり、海外のソウル、ファンク、ブラスロックなどの影響を受けながら、独特のファルセット(裏声)中心のヴォーカル、16ビートのリズムなど、ブラック・ミュージックのスタイルを日本にいち早く導入したグループ。1979年にデビューしてから、1981年の解散までの2年間で、シングル6枚、アルバム6枚を残した唯一無二のブラス・ロック・バンド。

シングル「F・L・Y」は1980年に発売されたアルバム『スペクトラム2 OPTICAL SUNRISE』に収録され、シングルとしても発売。

【配信情報】
ストリーミングサービスおよびiTunes Store、レコチョク、moraなど主要ダウンロードサービスにて配信中。
https://jvcmusic.lnk.to/spectrum-fly

【スペクトラム プロフィール】
1970年代〜80年代にかけ、サザンオールスターズをはじめ数多くのロック系、ポップス系アーティストのレコーディング・ライブに引っ張りだこだった、日本初のホーンセクションだけのユニット、「ホーン・スペクトラム」のリーダー新田一郎(tp、voc)兼崎順一(tp)を中心に、渡辺直樹(b,vo)、西 慎嗣(g,vo)、吉田俊之(tb)、岡本郭男(ds)、奥 慶一(key)、らでスペクトラムを結成。後に今野多久郎(perc)が加入。各メンバーはそれぞれも、当時の一流アーティストのレコーディングや、様々な音楽シーンの最前線で活動する精鋭揃いで、1979年8月、アメリカLA録音による1stアルバム発表のレコード・デビューから、1981年9月に行われた日本武道館での解散コンサートまでの約2年間、3管のホーンをフロントに、タイトで歯切れの良いブラス・サウンドを打ち出し、最強リズム・セクションによる躍動感溢れるグルーヴ、超人的な演奏テクニックに裏付けられた綿密かつ高度な音楽性と創造力を武器に、ファンク, ロック、プログレッシブ・ロックなどあらゆる音楽を幅広くリスペクトしながら、独特のファルセット(裏声)中心のヴォーカル、16ビートのリズムなど、ブラック・ミュージックのスタイルを日本の歌謡界にいち早く導入した。新田のプロデュースによる、革新性、妥協のない音質の追及、当時、製作費1000万という派手な甲冑の衣装で演奏しながらのダンス~ライブ・パフォーマンスなど、ヴィジュアル的に見せる要素を重視したエンターテイメント性、TVなどのメディアへの積極的な露出などは、他に類のない特異的な存在であり、唯一無二の"ブラス・ロックバンド"として今も高く評価されている。当時、業界では「3年早すぎるバンド」「日本人には8ビートしかうけない」などとも言われたが、現在も活躍する多くの日本の有名アーティストに多大な影響を与え、日本の音楽シーンのレベル・アップに確実に貢献したその功績は不滅である。


<SPECTRUM>
新田一郎 (tp, flh, tb, vo) 
兼崎順一 (tp, flh) 
渡辺直樹 (b, vo) 
西 慎嗣 (g, vo) 
吉田俊之 (tb) 
岡本郭男 (ds) 
奥 慶一 (key)  
今野多久郎 (perc) 

一覧へ戻る