スイングジャーナル 人気投票女性ヴォーカル部門で堂々9年連続の第1位に輝くジャズ・ヴォーカリスト、ケイコ・リーがレコードデビュー30周年を迎え、記念アルバムの発売が発表になった。11月より全国でCD発売記念のライヴも行われる。

 

ケイコ・リーは1995年10月25日にアルバム「イマジン」でソニーミュージックよりデビュー。女性ジャズヴォーカリストとして四半世紀以上に渡り第一線で活躍、これまでに20枚のオリジナル・アルバム、2枚のミニ・アルバム、3枚のライヴ・アルバム、4枚のベスト・アルバムをリリース。日産ステージアCMソング「ウィ・ウィル・ロック・ユー」を収録した2002年リリースの初のベスト・アルバム『Voices』は累計25万枚の大ヒット作となった。

 

ケイコ・リーはデビューアルバム発売から30年、一貫してソニーミュージックからアルバムを発表し続けてきた。そして今秋、30周年記念アルバム「Keiko Lee Sings Super Standards 3」が10月29日)に発売される。「Keiko Lee Sings Super Standards」シリーズは、ケイコ・リーがジャンルにとらわれず不朽の名曲を歌うシリーズで、初作は「聴くと、好きな人に会いたくなる」をキャッチコピーに2002年に発売、第2作は「誰もが愛する歌を、誰もが聴きたいゲストと共に」をキャッチコピーに2012年にリリースされいずれも好評を博している。今回は13年ぶりの第3作の発表となり、多くの人に愛され続けているボーダレスな鉄板スタンダードとオリジナル新曲をかけがえのない仲間たちと共にレコーディングしている。

 

ケイコ・リーを語る際にかかせないもの、それはヴォーカルとピアノ、そして仲間。バンドメンバーにはお馴染みの野力奏一(p)、岡沢章(b)、渡嘉敷祐一(d)のオーソリティーを迎えて充実の演奏が展開。長きに渡り、交流を深めてきたケイコ・リーと三人の名演奏家の深まる至芸も聴きどころだ。また、高橋佑成(p)、吉田智(gt)、岡部洋一(perc)とのトラックも秀逸で、アルバムのアクセントとなっている。

 

全11曲の収録曲中、唯一のオリジナル曲「Light of Love」は、「愛に生き、愛を与えよう」というメッセージをしなやかに歌ったナンバーで、今回のアルバムを貫く重要な楽曲となっている。11月からはブルーノート東京を皮切りにアルバム発売記念ライブが全国で開催されることも発表となった。アルバム収録の楽曲を中心に充実のステージが期待できそうだ。30周年を迎えたケイコ・リーの充実の舞台に注目したい。

【CD情報】
レコードデビュー30周年アルバム
日本を代表するジャズ・ディーヴァ、30年目の境地。
愛に生きよう、人生は切り開いて行くもの 愛を与えよう、ためらうことなんてない
 
Keiko Lee Sings Super Standards 3
2025年10月29日)発売  SICJ-30179 Blu-spec CD2
3,300円(税込み)

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