──昨年12月に配信リリースされた「Feel Like This」はNetflixシリーズ 『BEASTARS FINAL SEASON』 Part1のエンディング主題歌でした。まず、『BEASTARS』のエンディング主題歌に起用されると決まったときの心境からお伺いできますか?

「『BEASTARS』という大きい作品のエンディング主題歌に使っていただけるのはすごく嬉しかったです。しかも、“世界に向けて発信したいから”ということで、全部、英語詞でという依頼でした。私は英語詞を書くのが好きなので、“喜んで!”っていう感じだったんですけど、試みとしてすごく斬新ですし、挑戦的で面白いなと感じて。なおさら『BEASTARS』チームの姿勢が好きになって、“最高の歌詞を書こう!“と思いました」

──原作のコミックを読んでどんな感想を抱きましたか。

「肉食獣と草食獣の共存する世界のファンタジーなお話ですけど、実際には“人間社会のことを言っているな“ってわかる内容になっていて。マンガの中には、草食動物や肉食動物、いろんな動物がいて、海外に住んでいた経験があるからこそ、なおさらよくわかるというか…。いろんな人種や文化的背景があるっていうのが、動物たちの違いと被って感じられましたし、その中で描かれてることがリアルに伝わってきました。でも、それだけじゃなくて、主人公には好きな女の子がいて。いろんな深い要素が加わった素晴らしいマンガだと思いました」

──由薫さんは幼少期をアメリカやスイスで過ごしたとのことですが、ご自身のどんな経験と重なりましたか?

「アメリカでの生活は幼くてあまり記憶がないんですけど、スイスのインターナショナルスクールは英語を軸として、いろんな生徒たちが集まってきていました。クラスメイトの国籍は全然違ったし、家に帰ればそれぞれの母国語があるような環境で。そこまでみんなが違うと、すごく平和なんですよ。ある意味でのユートピア的な世界だったのかな?と思っていて。自分はそこで日本人として生きて、日本の文化をみんなに紹介したりしていましたけど、いざ日本に帰ってきたら、むしろ自分の方が宇宙人というか、外国人みたいなふうにちょっと浮いてしまって…。アイデンティティにものすごく関わることですし、自分にとってはかなり衝撃的な出来事でした」

──帰国して感じた衝撃というのは?

「一番感じたのは意外と言葉遣いでした。スイスでは日本語学校にも通っていたので、本当に教科書の日本語で喋っていて、“マジ”や“ヤバい”っていうスラングを使っていませんでした。だから、逆に私、誰よりも敬語ができて、誰よりも丁寧な言葉遣いをしていたんですよ。そういう中で、“ちょっと違う気がするな…”って感じて、みんなに合わせる作業がすごく長く続きました。それは、“音楽をする”、“自己表現したい”という思いに繋がるところなので、自分的には大事なところだと思っています」

──ご自身の経験と作品のテーマを重ねながら、どんな曲を作ろうと考えていましたか?

「「Feel Like This」のデモは元々あったんです。一昨年、曲作りの修行をしにスウェーデンに1人で行って。1週間弱、毎日違う作家の方とコライトでたくさん曲を作った中の1曲なんですけど、一番最後のセッションで出来た曲だったんです」

──どんな状況でしたか?

1週間弱で10曲くらい作っていたので、もうエネルギーが消耗してきて…。考えることも多かったので、すごく疲れてきたときに、一番最後のセッションでデヴィッド(・フレンバーグ)さんに会ったんです。“もう考えるのに疲れた…”みたいな状態だったんですけど、デヴィッドが“由薫の好きなようにやりなよ”というタイプの人だったので、あまり難しいこと考えすぎずに歌ったのが<feel like this>ってフレーズだったんです。だから、何日も何日も連続で曲を作って大変でしたけど、結局、“やっぱり音楽を作るのって楽しい!”ってなった瞬間に出来た曲でもありました。あとは、こうやって、全然知らないスウェーデンという土地に来て、面識なかった人と曲を作っている体験のすごさも感じています。“こんな風に生きていけたら最高だよな”って改めて思って。“やっぱり音楽は楽しいな”というピュアな気持ちで作ったデモでした」

──<feel like this/Till I till die>=<こんな風に生きていけたら>というフレーズは当時のままなんですね。歌詞はそこからどう組み立てていきましたか?

「“何をテーマにしよう?“ということをずっと考えていたんですけどでも、”こんなふうに感じて生きていたいな“っていうピュアな想いは、アニメの主人公のレゴシっていうオオカミの男の子と似ている部分があると思って。レゴシくんはハルちゃんっていうウサギの女の子に恋をしてしまって。自分はオオカミなのにウサギに恋をする。でも、肉食動物としての本能が邪魔をするみたいなところが『BEASTARS』のテーマの1つで、大事なポイントになっていて。若干タブーではあるんですけど、レゴシ君はそういうのをもう全部はねのけるくらい、ハルちゃんのことが好きなんですよ。大変なことかもしれないですけど、それでもいばらの道を進んで、”ハルちゃん好きだ!“って言って突っ走っていく。それってまさに<feel like this>と思いました。だから、メインのテーマを変えずに、その他のところをレゴシくんの世界として書いていきました」

──サビでは由薫さんの“こんなふうに音楽をやっていきたい”っていう思いが描かれつつ、レゴシくんのハルちゃんに寄せるまっすぐな思いを込めたラブソングにもなっていますね。

「そうですね。あと、英語歌詞だから出来ることなんですけど、若干、危なさみたいなのも表現してる部分があって…」

──どこですか?

1Aの後半、<But I really want youI want you to see it the way I do>ってところです。<But I really want you to see it the way I do>という1つの文章をあえて<want you>の後で切ってもう1回言い直しています。<want you>は<あなたが欲しい>っていう意味ですよね。本当の文章は<こんな風に見てほしい>って願望を言っているんですけど、一瞬だけ<君が欲しい>になるという遊び心があったりとか。あと、<Walking on...>の裏で<Run Run Run...>って歌っていて。英語で<Run>っていうと、<逃げろ!>っていう意味もあって…」

──そう聞くと、肉食動物と草食動物の従来の関係性も感じたりもしますね。

「でも、<Run>には普通に<走る>という意味もあるので。どう受け取るのかは聴く人次第ですけど、アニメの主人公の危うさというか…。“好きだ”っていう気持ちと、ただ“君が欲しい”っていう気持ちの境目の曖昧さみたいなものを英語だからこそ表現できたと思っています」

──なるほど! 実際にアニメのエンディングで実際に流れたときはどう感じましたか?

「“すごくよかったな“って思いました。歌詞の内容は、英語話者の人は直接的に理解できると思うんですけど、日本語話者の人たちは直接的には伝わらないので、この曲自体が持つ世界観が言葉なくしてどこまで伝わるかな?って思っていたんです。でも、アニメの内容を見て、最後に曲が流れたときに、例え言葉が聞き取れなかったとしても、“レゴシのことかな?”とか、何かを感じてもらえたらそれだけでもうメッセージは伝わっていると思って。アニメもFINAL SEASONになって、恋愛だけじゃなくて、おじいちゃんの話や戦いの話とか、パワフル系の描写も多くなってきたので、恋愛のことを歌った曲ですけど、“やったるぜ!”みたいな男らしい戦いの話にもフィットできたのは嬉しかったです」

──エンディングとは別に、スペシャルアニメMVも制作されています。

CGじゃなくて、本当に切り絵で制作しているって聞いて、“すごい!”と思いました。あえて作中の絵じゃなくて切り絵で表現しているっていうのは、これまた『BEASTARS』チームに対して“カッコいいな”って思うところです。この曲にまた新しい物語を与えてくれるような映像だと思いました。アニメを見た人はアニメを見た上でこの曲を聴くと思いますし、アニメを見ていない人はアニメを見ていない文脈で聴いて、また違う印象になると思います。スペシャルアニメMVを見た人は“切り絵の鮮やかな色使いの印象でこの曲を聴くんだな“と思うと、いろんな楽しみ方があって面白いなって思います」

──そして、2025年1月には「Mermaid」がリリースされました。浮遊感のある幻想的なサウンドのオルタナティヴR&Bになっています。

「この曲もスウェーデンで書いた曲です。「Feel Like This」をコライトしたデヴィッドさんはロックの文脈の方なんですけど、「Mermaid」をコライトしたマグナスさんのスタジオにはアップライトピアノがあって。他の方々はデータで組み立てていくやり方だったんですけど、マグナスさんはピアノを弾いてメロディーを考えて、メロディーが完全に出来たときに初めて録音したり、データに落とし込むっていう、どちらかというとアナログ的な作曲の仕方をしていたんです。だから、素朴で温かみのある、まろやかな感じの曲になったんじゃないかな?と思っていました。元々のデモは「Dust & Rain」ってタイトルを付けていました。埃をかぶったところに雨が降り注いで、その埃が流れて綺麗になっていく様子を描けると思ったので。でも、実際に歌詞を書き始めたときに、この曲調で綺麗すぎるものを書くよりも、お酒のように深みのある、ちょっと翳りのあるものを書きたいとと思って。そこで思い出したのが、インディーズのときにリリースした「Fish」っていう曲だったんです。この曲、すごく好きなんですよ」

──2021年11月にリリースしたデビュー曲ですよね。

「そうです。24歳になった今、「Fish」みたいな世界観のカラーをもう1度、書いてみようと思って。自分の曲をモチーフにして書いたんですけど、結果的には全然違う内容のものになりました。「Fish」はお酒を飲んで、魚みたいに川を泳いで、海を越えて、短い命を終わらせる曲だったんですけど、今度はマーメイドになって…」

──マーメイドも泡になって消えちゃいますよね。

「行き着くところは似ているのかもしれないですけど、マーメイドは水中に住んでいるのに、陸の世界に憧れて、足をもらう。でも、その逆を思い浮かべていて。毎日、普通に真面目に働いている女子が、オフの時間になったときに、報われない恋をしてしまうのは何なんだろう?って自分なりに考えた結果、“心の中に人魚がいるんじゃないか?”と思って。二足歩行で現実世界を生きているけど、心の中にはまだ足をもらう前の人魚がいて、その人魚が海の底に向かいたがるって想像をしたんです。夜になったら、人魚が出てきて、海の底に溺れたくなっちゃうという様子を思い浮かべて。だから、“女の子は、心の中に人魚を飼っている“って思ったんですけど…」

──この子はどうして報われない恋を続けちゃうんですか?

「きっと本能で好きなんですよ。でも、理性では好きになっちゃいけないんですよね。じゃあ、本当に好きなのか?って言ったら、多分もう好きじゃない気がするんです。だけど、どうしても抜け出せないし、抜けられないし、溺れてしまう。もうそれは理性ではどうしようもできない、人間の本能なのかなと思って。“この人は付き合っても幸せにならないから好きになるのはやめよう”って言ってやめれたらいいですけど…」

──ああ、それはやめられないですね。

「そこがすごく人間らしいですし、愛おしいっていう気持ちです。この女の子はきっとそうやって夜に独りで泣いたり、呼び出されてまんまと行ってしまったりしている。そういう夜を繰り返しながらも、朝になったら仕事場に行って、ちゃんと仕事をしている。そういう姿って、どうしようもなく人間で、本当に愛おしいなって。説明できない感情とか、頭ではちゃんとわかっているんだけど現実ではうまくできない感じこそが、人間が人間である理由なんじゃないかなと思って。もちろん、この子には、“幸せになってくれ”と思いますけど…」

──2月には3ヶ月連続となる新曲「Silent Parade」がリリースされました。これも、スウェーデンでのコライトキャンプからの1曲ですね。

「全部、曲を作って、あとから歌詞を書いているんですけど、この曲は一番難しかったです。この曲が持っている感情がすごく読み取りづらくて…。もちろん、自分がその曲にタイトルをつけたり、歌詞を書いたりするんですけど、もう1つ、その曲自体が持ってる性質みたいなものから引き出して、歌詞を書くことも多いんです。この曲は引き出し方がわからなくて…。明るいのか暗いのか。元気なのか、元気じゃないのか。たくさん考えたんですけど、ある日、“サイレントパレード”という言葉を思いついたんです」

──直訳すると“静かな行進”になりますね。

「パレードっていうのは、デモ行進や追悼の葬列を思い浮かべていて。ただの楽しい列っていうよりは、何か意思を持った列ですね」

──パレードですけど、サビは<いつだってmidnightひとりだけ>と歌っています。

「どういうことを意味したかったか?っていうと、デモはみんなで何かを主張しているし、行列や行進も同じ目的に向かった人たちが一緒に歩いているじゃないですか。でも、最初の1人がいたはずだよなって思って。最初の人はどんな思いでいて、どうやって仲間を見つけたのか? いろいろ考えたんですけど、この曲のメッセージは、“誰しもが最初の1人になりうる”っていうことです。そういうときに大事なのは“自分を信じること”って言うのは簡単ですけど、私は“これからバレードに成長していくだろうと信じること”かな?と思っていて。この行列がサイレントってことは、現実の状況としてはまだ1人なんです。でも、1人で歩いているんじゃなくて、これは静かなパレードなんだっていう。まだ見えないし、声も聞こえないけど、一緒に歩いてくれるであろう人たちが未来にいる。声も出さない、姿も見えない人たちを信じて一歩ずつ進んでいくっていう。シンガーソングライターってそういうことだと思っています。ついてきてくれる人がいるのかわからないながらも一歩一歩自分の意志で進んでいって、気づいたら、例えばスタッフさんがいたり、聴いてくれる人や応援してくれる人がいて。それが行列になって、大きい存在になっていく。私も、誰にも聴いてもらえずに活動していたときにどう頑張っていたかっていうと、“1人だ”って思っていたっていうよりは、未来の行列を信じていました。だから、最初の一歩を踏み出している人、踏み出そうとしてる人へのエールです」

──「Fish」をリリースする前の由薫さんご自身とも重なっているんですね。やがて「星月夜」のMVが2,000万回以上も再生されるという想像はしていないかもしれないですけど、後ろに人がついてきてくれることを信じている状態で動き出してるわけですよね。

「そうですね。あとは、最初は1人だった私には今、一緒になって行進してくれる人がいる中で、やっぱり“その行列をもっと大きいものにしたい“っていう思いもあります。だからこそ、このタイミングで書くことになったというか…。この行列って、新しい人が加わることもあれば、誰かが抜けていくこともあると思うんですけど、やっぱ進み続けることが大事だと思って書きました」

──この3曲を含むEP『Wild Nights』がリリースされましたが、「Silent Parade」には<繰り返すnights>というフレーズがありますし、「Feel Like This」でもも<Till the Till the night>、「Mermaid」でも<through your nights>と歌っています。由薫さんにとって“夜”とはどんなモチーフですか?

「歌詞を書くスランプみたいなのが訪れた後だったので、原点回帰しようと思って、自分の昔の曲とか聴いていたんです。メジャーデビューする前は、みんなが寝静まった後に曲を書いていました。それもあってか暗い曲も多かったですし、独特の曲たちが出来ていました。明るい曲はデビューに向けて書くようになったんですけど、根本的な素質として、陰の部分が強くて…。でも、それってミュージシャンとしていい特徴なんじゃないか?と思いましたし、私自身の大事な要素でもあると感じて。そういう意味で、夜をテーマにしています。夜って一番本能的になる時間でもあると思うんです。アニメの中でも夜になったら、本当は肉を食べちゃいけない肉食獣たちがお肉を食べ始めたり。人間だって、つらいことがありすぎたときに、家で1人でお酒を飲んで泣いてる人もいるかもしれないですし、自分に酔いしれてラブレターを書いたけど、次の日の朝、恥ずかしくなったこともあるかもしれない。私にとってはそれが音楽なんです。夜になったときに、自分の曲を書くっていう作業はすごく心がむき出しだったなと思って。1つの原点回帰として“また夜をテーマにしたい”と思って夜っぽい曲を書きました」

──EPのタイトルにはここまで何度もお話に出ている“本能”=“WILD”がついています。

「でも、ワイルドと夜をただくっつけただけじゃなくて、実は『Wild Nights』っていう字面は、アメリカの詩人、エミリー・ディキンソンからの引用なんです。私は大学生のときに英米文学科に通っていて、授業で初めて彼女の詩を読んだときに衝撃を受けました。その衝撃が…歌手をやろうか迷っていたんですけど、“やっぱ私も表現がしたいんだ”って思うきっかけになっています。実際に会ったことはないのでどんな人なのかわからないですけど、彼女は書いた詩を自分で発表しようともしたことがなくて、引き出しの中に入れていただけなんです。それを妹が見つけて、出版して、世界に知られるようになったんですけど、表現ってそもそもそうだよなと思いました。私は周りを気にしたり、自分の将来を気にしたりして、“本当に音楽の道に進んでいいのかな?”と思っていました。でも、彼女の生きざまみたいなものを感じたら、「Dive Alive」で歌っているように、“自分の人生を生きようぜ”っていうか、“周りを見てばかりいないで飛び込もうぜ!”っていう気持ちなって。いろいろと余計なことを考えずにやって、書きたいから書く。彼女は詩を書きたいから書いている。私も“音楽をやりたいからやろう“っていうきっかけになっています。原点回帰したときに、そこにも原点回帰しました。夜をテーマにしたいと思ったときに、彼女の“Wild Nights”っていう言葉を思い出したんです。彼女の詩は“嵐の夜よ!”って日本語で訳されているんですけど、『BEASTARS』とも違う意味ですけど、“ワイルド”で繋がるし、すごいしっくりきたので、このタイトルにしました」

──初心に立ち返って制作されたEPだったんですね。

「はい。メジャーデビューする前は自分1人で書いていたんですけど、デビューしてからはコライトするようにもなって。コライトすると、音楽の知識が増えるんです。でも、どの職業でもあると思うんですけど、知識が増えると、自分が今まで意識せずにやっていたことが足りないように感じちゃって…。例えば、“このメロディーラインじゃ弱いな”とか考え出すと、曲が書ききれなくなっちゃったんです。…さっきから自分で自分に言い聞かせているようなもんですけど(笑)、考えることと直感はどちらも大事。でも、考えること=理性だけに頼っていたら、私らしい曲は書けなくなってしまう。直感とか、“自分がどうしたいのか?“という気持ちを無視しては出来ないなっていうのがあって。だから、原点回帰して、『Wild Nights』を完成させた後から、また自分で曲をゼロから書こうっていう試みをしています。もちろん、コライトで人と書くことも続けるんですけど、シンガーソングライターとして自分一人で書き切ることができない後ろめたさみたいなものもあって…。今年は自分自身と向き合いたいと思うので、原点回帰はすごく大事なキーワードでした」

──そして、東名阪ツアー『YU-KA Tour 2025 “ Wild Nights”』が決まっていますね。どんなツアーになりそうですか?

「新しいEPの曲はほとんどDTMで作られているので、スタジオの中で完結しているんです。ライブではどんなふうに生感を出していくのかがポイントだと思うんですけど、今回はバンドメンバーとツアーをします。『Wild Nights』の直感的な部分、ストレートな部分をしっかりとバンドで表現しつつ、輪郭のふんわりした感じだったりとか、世界観の大きさも生かしたいです。東京は恵比寿リキッドルームで、今までよりもステージ上でできることが増えているので、演出も含めて、『Wild Nights』の雰囲気をステージでどう表現するのかに注目してほしいです。私の中では、生演奏の『Wild Nights』をもって、このEPが完結すると思っているので、ぜひ実際に生で聴きにきて欲しいですし、音源とはまた違う感覚を味わってもらえるので、楽しみにしていてください」

(おわり)

取材・文/永堀アツオ
写真/野﨑 慧嗣
ヘアメイク:小嶋 克佳/根津 佑奈(アシスタント)

スタイリスト:今福 幸奈

RELEASE INFROMATION

由薫『Wild Nights』

2025年312日(水)配信

由薫『Wild Nights』

LIVE INFORMATION

YU-KA Tour 2025 “ Wild Nights”

2025年329日(土) 大阪 Live House ANIMA
2025年330日(日) 愛知 NAGOYA JAMMIN'
2025年417日(木) 東京 LIQUIDROOM

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