──2月8日に『WITHDOM 9th Anniversary LIVE 「DREADOM」』を終えたばかりのみなさん。まずはライブを無事に終えた心境から伺わせてください。
SHVNYA「9周年記念ライブのためにいろんなコンテンツを用意していたので、観に来てくださったみなさんが飽きないライブになったと思います。なにより、この9周年をお祝いしに来てくれたみなさんと、一体感を作れたのがとてもよかったです」
ROY「EX THEATER ROPPONGIは僕たちにとって最大キャパの会場だったんですが、動じることなくというか、今まで積み重ねてきたものがあるからこその自信があったというか…。そのおかげで、ほどよい緊張感を持ちつつ、ステージに集中できました。セットも今までにない、“夢のようなステージ”をテーマに作り込んだので、自分的にもライブに没入できました」
Ryo「“今まで自分たちがやってきたことをしっかり出そう”と、リハーサルでいろいろ修正しながら準備してきた結果、楽しくライブができました。でも、またここから年数を重ねていくことを考えたとき、“まだまだクオリティを上げられる部分がある”というのを感じました。“いいライブだった”というのはいろんな方から言っていただいたんですけど、いい意味での“伸びしろ”がまだあるとも感じたので、そこをさらに追求してこれからのライブを作っていきたいと思いました」
SMOOTH「今回は“DREADOM”というタイトルにちなんで、それこそ映像もリンクさせましたし、初めてゲストの方をお呼びしたり、バックダンサーをつけたりといった新たな試みに加え、前回のライブからの変化として、少しタイトにしたんです。それでも30曲をパフォーマンスさせていただいたんですけど、あっという間で。ちゃんとまとまったライブになったと思います」
──SINさんはゲストとして出演されました。いかがでしたか?
SIN「初めて東京の大きい会場でライブができたこと、WITHDOMのファンの方たちの熱気を感じられたことにすごく感激しました。タイからライブを観に来てくれた僕のファンの方もいたんです。中でも特に印象に残ったのは、「KOE(声)」を一緒に歌えたことです。レコーディングはスタジオだったので、今回、実際にステージで一緒に歌えて楽しかったです」
──ライブ当日は東京でも珍しいくらいの雪が積もりましたが…。
SIN「初めて雪を見ました」
WITHDOM「おお〜!」
SIN「とても寒いですね」
──そういう意味でもSINさんにとってスペシャルなライブになったのではないでしょうか?
SIN「はい。特別なライブになりました」
──今回のライブではSINさんのほかにFUGAさん、草川瞬さんもゲスト出演されました。3人は昨年9月からの3ヶ月連続 feat. 楽曲リリースに参加された面々ですが、どういった経緯でフィーチャリング作品を作ろうと思ったのでしょうか?
SMOOTH「これまでやっていなかったのですが、ずっと前からフィーチャリングもしてみたいと思っていたんですよ。今回一緒にやらせていただいたお三方は、僕たちの音楽性、さらに声の調和とかも考えて、僕たちからお誘いさせていただきました」
──SINさんは今回の企画を聞いて、どう思いましたか?
SIN「最初は“どうして僕に?”と、少し思いましたが、機会があってライヴを見せてもらったりWITHDOMの楽曲やYouTubeを送ってもらって聴いたところ、すごくパワーのあるボーカルグループだという印象を受けたので。また、グループに僕1人がフィーチャリングで入ることもイメージできなかったんですけど、だからこそ一緒にやってみたいと思いました」
──そうして誕生したのが「KOE (feat.SIN)」です。SMOOTHさんは作詞、SINさんは作曲に参加していますが、どんなことを意識して制作されたのでしょうか?
SMOOTH「Kaz(Kuwamura)さんと一緒に制作させてもらったのですが、一番迷ったのがタイトルでした。最初は英語だったんですけど、やっぱり日本語…“「声」っていいね”となりました。日本人の僕たちとタイ人のSINさんが一緒にやることから、“海を越えても聴こえる声”をテーマにできたらいいと思って。たとえ遠く離れていても、この声が響けば温かい気持ちになれるような想いで書きました」
SIN「僕もKazさんとやりとりをしながら制作していったのですが、最も意識したのは、この楽曲がWITHDOMのメロディとして、そして僕のメロディとして、お互いにいいと思えるものにすることでした。進めていく間に少しずつ進化して、最終的に“これだ!”と納得できるものが完成しました。歌詞はその後だったと思うんですけど、そのときも相談してくださって、僕からは“ポジティブなメッセージで、日本の方でもタイ人でも、誰にでも合うようなものにしてほしいです”とお伝えしました」
──完成した楽曲を聴いた印象は?
SMOOTH「最終的に完成したものを聴いたとき、“なんだか神秘的な部分がある”と思いました。内からくる優しさとか温かさが出ているというか…。あと、あるべき音しかなくて。シンプルですし、みんなの声が引き立つ楽曲になっていると思いました」
ROY「WITHDOMの強みの一つは、4者4様の特徴的な声が一つにまとまっていることだと思っています。そこに、まったく違うエッセンスのSINさんの声が入ることによって、5つの点になるのではなく、異なる色が増えた上でまた1つにまとまったのがすごくて。また新しい色が増えたと感じました」
Ryo「一番は、“シンプルだな”という印象でした。レコーディングのときも、曲によっては“ここでビブラートをかけたい”とか“語尾をこういうふうに終わらそう”とか考えながら歌うんですけど、「KOE」に関してはそういう技術的なことは意識せず、自然に歌いました。“この言葉をナチュラルに発したら、こう歌うだろうな”って。それをまた、9周年記念ライブでSINさんと一緒に歌わせてもらったときにも感じたんです。SINさんの声もですし、この曲自体が空気とか水みたいに自然と身体の中に入ってきて包まれるような曲だと思うので、ふわっと浮くようなイメージで歌っています」
SHVNYA「僕はタイの音楽…THAITANIUM(タイタニウム)というレジェンドのラップグループだったり、ダンス&ボーカルグループのTRINITY(トリニティ)を聴いたりしていて。そして今回、タイの方が日本語で歌ってくださると聞いたときも驚いたんですけど、さらに日本人にはない透き通る声をSINさんが持ってらっしゃることがすごく印象的でした。自分はラッパーなので、シンガーとは感じ方が違うかもしれないですけど、SINさんの声とWITHDOMのメンバーの声が混ざり合って、とても素敵な曲になったと思いました」
──今回のコラボを通して、お互い刺激を受けたことはありますか?
ROY「僕は、SINさんが歌う2番の冒頭の<君の事がもっと知りたい 好きな色は何色かな>というところが好きなんですけど、その理由は、歌声を聴いたときにその情景がすごく鮮明に見えたからなんです。これって僕たちが歌う上で、お客さんにどう感じてもらえるか?って大事なことの1つだと思うんです。日本語が母国語ではないのにそれを感じられたということは、SINさんの声はもちろん、SINさんがこれまで培ってきた想いの乗せ方も感じられて、歌い手としてすごく刺激を受けました」
SHVNYA「SINさんは音楽面はもちろんなんですけど、SNSとか、音楽を広く届けるという意識もすごくて。レコーディングとかライブのリハーサルのときにもカメラを回して、それを動画にして発信していたんです。それってやっぱりファンのみなさんに喜んでもらえるものだと思うんですけど、いろんなシーンを動画に撮るのって難しいことでもあると思うんですよ。それを実際にしているのは、“作った音楽を届けよう”、“届く範囲をもっと広げよう”という意思の強さだと思うので、見習いたいと思いました」
SIN「ありがとうございます。WITHDOMのみなさんはすごく真面目で、やる気に溢れていて、今回のコラボを通して僕自身もパワーアップしたように思います。また、(9周年記念の)ライブで初めて4人が歌っている姿を見て感動しました。みなさん本当に歌が上手ですし、4人のハーモニーも素晴らしくて。“これが本当のプロフェッショナルだ”と感じて、僕自身、4人のようになりたい、彼らのレベルに達したいと強く思いました」
WITHDOM「ありがとうございます!」
──WITHDOMのみなさんは2026年第1弾Digital Singleとして「蝶と蜂」を2月4日にリリースしました。歌詞もサウンドもアグレッシブで、『WITHDOM 9th Anniversary LIVE 「DREADOM」』でも1曲目に披露されましたね。
SMOOTH「この曲にキャッチコピーを付けるなら、“自由に生きて、やるときやれ”です。蝶のように舞って、蜂のように刺す、みたいな。WITHDOMにはいろんなパターンの曲があるんですけど、今回はそのテーマ通りに、“自由にやるけど、やらないとダメなことはやらなきゃダメだよ”っていう。それは僕たちもですし、聴いてくださるみなさんもだよ。そういうメッセージを込めています。近ごろってヘイトとかディスが蔓延しているじゃないですか。でも、そんなのを気にして人生を終わらすのってすごくもったいないと思っておいて。だから、そんなものは蹴散らしていこう。ただ、自由に生きていいけどやるときはやろうって。それがループしているイメージで作りました」
SHVNYA「僕はスム(SMOOTH)さんから曲のテーマや歌詞のフレーズをもらってからラップパートを書きました。その中に<昼すぎローマでカフェラテ>という歌詞があって、その意味は、ローマではカフェラテって基本的に朝起きて飲むものらしいんです。カフェラテを昼以降に飲むのは、文化としてないらしくて。なので、“常識に囚われることなく、いつであろうが自分のしたいことをするよ”という意味を込めて、そういうフレーズを作りました」
──ROYさんとRyoさんはこの楽曲をどう受け取りましたか?
Ryo「第一印象は“カッコいい曲だな”って思いました。ライブでもすごく映えると思っていたら、実際“DREADOM”で歌ってみて、それが確信に変わりましたし。この曲はサビの部分で主メロにオクターブ上のコーラスを入れて力強さを表現しているんですけど、これからどんどん歌い込んでいくことで進化していくと思って自分たちでも楽しみにしています」
ROY「この曲に限らず、レコーディングをするときはいつも、どんなニュアンスで歌うかを話し合うんですけど、「蝶と蜂」は僕は(ニュアンスを)キャッチしやすかったんです。その上で、今回はこれまでWITHDOMとして歌ってきた歌い方をあまりしていないんです」
──それにはどんな理由が?
ROY「曲のテーマもそうですし、レンジ的にも変えられる気がして。個人的に自分の新しい一面を出せたと思うので、これまでの楽曲と聴き比べて欲しいです」
──3ヶ月連続 feat. 楽曲リリースに続き、最新曲でもWITHDOMの挑戦は続いているんですね。最後になりますが、それぞれの今後の活動や目標を教えてください。まずはSINさん、いかがですか?
SIN「僕の予定としては、今アルバムを作っていて、それを夏ごろに日本でリリースする予定です。また、タイではBLやGLドラマの曲をプロデュースしていて、日本でもそういったタイドラマを観てらっしゃる方も多いと思うので、日本のファンの方たちに向けたライブショーを日本で開催したいと思っています。もし可能でしたら、WITHDOMのみなさんにも出演してもらいたいです」
WITHDOM「ぜひ!」
SIN「今年は僕が日本に来たので、WITHDOMが10周年を迎える来年は、ぜひタイに来てください」
WITHDOM「おお〜!」
SIN「また一緒に歌いたいですし、WITHDOMのみなさんは本当、歌が素晴らしいのでもっと世界に出ていけると思います」
SMOOTH「僕たちも今回のライブで一緒に歌ってみて、「KOE」という楽曲の良さを再確認できたので、SINさんの母国でもぜひ歌ってみたいです」
SIN「大歓迎です!」
──WITHDOMの世界進出にも期待大ですが、その前に、9周年記念ライブで今春から渋谷クロスFMでWITHDOM初の冠レギュラー公開生放送番組がスタートすることが発表されました。
SMOOTH「はい、そうなんです! 僕たちは“日本武道館でライブをすること”をずっと目標として掲げているので、こうして東京に来る機会が増えるのはうれしいです。僕たち、WITHDOMの音楽にはかなり自信を持っているというか…自分たちの音楽を信じていて。今の時代、どうしても“バズる用の曲”が出てきたりもしますけど、そうではなく、シンプルにカッコいい曲とか、いい曲が前に出てきてほしいですし、僕たちもそういう楽曲を作って、そういうライブをして、僕たちの歌を聴いてくれる人を増やしていきたいと、10周年を間近にして改めて思うので。2026年、地に足をつけて、自分たちの音楽をさらに磨いて大きい舞台に立てるように頑張ります!」
(おわり)
取材・文/片貝久美子
RELEASE INFORMATION
LIVE INFORMATION

WITHDOM 9th Anniversary LIVE「DREADOM」
2026年2月8日(日) 東京 EX THEATER ROPPONGI
2026年2月28日(土) 大阪 BIGCAT


