――『We are Girls² -Ⅱ-』は、約2年ぶりのオリジナルアルバム。ファン投票で収録曲を決定するといった試みもあった作品ですが、みなさん自身にとっては、どんアルバムになりましたか?
原田 都愛「今まではファン投票で収録曲を決めるということがなかったんです。でも、今回それをやったことでファンのみなさんの好きな楽曲が知れたので、良かったです。それに通常盤、初回生産限定ライブ盤、初回生産限定ダンス盤の3種類がリリースされるんですけど、それぞれで“違うアルバムじゃないかな?”って内容になっているんです。だから、どれを買っていただいても楽しんでいただけると思います」
――ファン投票で収録された楽曲で意外だったものはありますか?
原田「他のアーティストとのコラボ楽曲はどれも素敵なものが多いですが、意外でした。でも、そういう楽曲が選ばれたところもファン投票ならではだと思います」
小田 柚葉「2年ぶりのアルバムということで、2年前に出したアルバム『We are Girls²』とすごく似せた感じのジャケットになっているんです。それに衣装もちょっと似せたので、自分たちがこの2年で成長したことが、すごくわかるジャケ写になっていると思います。それもあって私はジャケ写がお気に入りです。もちろん楽曲も全部好きです。私自身も、“この曲もいいよね”、“あの曲もいいよね”って思うので、納得のいく結果になっています」
鶴屋 美咲「そのファン投票のための曲を並べたとき、“ああ、自分たちの2年間って、すごく濃かったんだな”って思いました。出来るジャンルも広がったし、声の出し方もみんな成長して大人にもなったのを感じたので。その結果、収録されている曲の幅もとても広いので、アルバムを出すたびにグループの成長をお見せできていると思いますし、そこがいいところだと思います」
――確かに、年齢を重ねる中で、どんどん変化していっていますもんね。
鶴屋「素でやっているところがあるグループなので(笑)、自然とそうなっちゃうんです。でも、そこが強みなのかな?って思います」
隅谷 百花「私も“1stアルバムからもう2年たっているんだ!?”っていう時の流れの早さをまず感じました。でも、この2年間で、ずっとやりたかった色々な方とのコラボをさせていただけたり、自分がやりたかった曲調の楽曲に挑戦することができたんです。それがとても嬉しかったので、充実した2年間でした」
――そのやりたかった曲調の楽曲というのは、どれなんですか?
隅谷「iScreamさんとコラボさせていただいた「The Finest」です。Girls²の曲って、明るく元気でキャッチーで背中を押してくれるような楽曲が多いんですね。でも、私はLDHっぽいというか、ガツガツした曲調にも挑戦してみたいと思っていたんです。それがこの楽曲で実現したので、すごくうれしかったです。実はファンの方に投票してもらうとき、私たちも3曲ずつ、“この曲が入ってほしいな”っていう曲を選んだんです。私は、それが全部入ったので、それも嬉しかったです」
山口 綺羅「「The Finest」もそうですけど、コラボすることで、また違う私たちの一面を出せたと思うんです。だからこそファンの方が選んでくださったんだと思うので、改めて素敵なコラボだったなと思います。そうやって私たちの成長を全てお届けできているのがこのアルバムです!」
――それまでのGirls²のイメージを、いい意味で覆したような楽曲もありますしね。そうやって自分たちの世界を広げていくことをメンバーも望んでいたのでしょうか?
山口「そうですね。やっぱりずっと一定のままじゃダメだな、何か変化していかないといけないなとは思っていました。メンバーみんなにそういう気持ちがあったので、コラボのときにも一致団結しましたし、例えば“こういう見せ方をしよう”というように、より自分たちで考えるようになったんです。アルバム収録曲の投票結果を見ると、そういう自分たちの気持ちもファンの方に届いていたんじゃないかな?って思います」
――自分たちからいろいろ発信できるようになったのも成長のひとつですしね。
増田 來亜「でも、1stアルバムのリード曲をこれまでとは違う雰囲気の楽曲に挑戦したこともあって、ファンの方から“置いていかれている感じがする”とか“前みたいな楽曲が聴きたいです”っていう意見も届いたりしていたんです。ただ、『We are Girls² -Ⅱ-』の曲を聴くと、Girls²らしい明るい曲やキャッチーな曲も半分以上入っているんです。ちゃんとファンの人に寄り添うことの出来るアルバムになっていると思います」
小川 桜花「私たちは今年デビュー5周年を迎えるんですけど、ファンの方たちに支えていただいた5年間でした。それだけに今回のアルバムは、ファンの方と一緒に作り上げたいと思ってコンセプトが決まりましたし、それが実現できたのが個人的には一番良かったです。今回、全形態でCD収録曲は共通しているんですけど、ダンス盤とライブ盤のBD/DVDは、私が想像していた以上に盛りだくさんで(笑)。例えばダンス盤だったらMVだけじゃなく、ダンスパフォーマンスビデオまで入っていて、めちゃめちゃ充実した内容になっているので、どっちを買っていただいても楽しめると思います」
――本当に大ボリュームですからね。そんなアルバムの中には新曲として「Magic」と「Make My Day」の2曲が収録されています。「Magic」はノリのいいポップチューン、「Make My Day」は、恋する気持ちを歌ったメロディアスな楽曲になっていますが、みなさんが個人的に気に入っている部分や歌やパフォーマンスでこだわった部分を教えてください。
原田「私は最近ラップを担当することが多かったんですけど、「Magic」では歌のパートが多くて、ラップ調の歌の部分もカッコイイラップというよりかわいい系の声を使っているんです。ファンの方の中にも、“歌声も聴きたい”と言ってくれる方がたくさんいたので、久々に歌えてよかったなって自分でも思っています。聴いていて楽しくなるような曲なので、ファンのみなさんにも気に入っていただけると嬉しいです」
鶴屋「私は「Magic」の歌詞がすごく好きなんです。歌詞の内容がメンバーのノリや雰囲気がよく伝わっている感じがするので。Girls²のキャリアをポップに表現したら、本当にこういう感じだろうな?って思えるんです。それに自分たちからファンの方たちに“ついてきてね”って言っているような雰囲気もあるので、5周年のお祝いソングにピッタリだと思います。だから、この曲を6月に代々木第一体育館で開催するGirls² 5th Anniversary 『We are Girls² -The Live-』で披露できるのが今から楽しみです!」
――「Magic」の歌詞は、Girls²とファンの人の間に起こるマジックやメンバーの間に起こるマジックを表現しているように感じました。
鶴屋「作詞家さんが最近よくお世話になっている方なんです。だから、愛を持って私たちのことを見てくださっているんだなって思って、すごく嬉しかったです」
隅谷「私も「Magic」の歌詞が面白くて大好きです。特にお気に入りなのは<Rabbit ハト ユニコーン>っていう部分です。聴いているだけだと<Rabbit ハートユニコーン>に思えるかもしれないですけど、実は<ハート>じゃなくて<ハト>なので、歌詞をちゃんと見て、いろんなところに気づいて欲しいです。それにMVでは「Magic」にちなんで魔法のステッキを使った振付になっているんです。MVだけのために作っていただいた振付なんですけど曲にとても合っていて、かわいらしいMVになっています」
山口「私も「Magic」のダンスがすごく好きです。タイトルが「Magic」なので、サビにみんなでクルクルって回る振りがあったりとか、それこそ“8人でしか見せられない!”っていうような構成があったりするんです。今までとは違う、ちょっと新しい構成が入っていたりするので、見応えのあるMVになっています」
小川「「Magic」は、聴いた瞬間から明るい気持ちになれるというか、元気になれるパワーがある曲だと思います。だから、私もめちゃめちゃ好きなんです。「Magic」にかけた歌詞も面白いですし。百(花)ちゃんが言っていた<Rabbit ハト ユニコーン>っていう歌詞もマジックで使われる動物だったりするので。特に個人的に気に入っているのは2番で私が<ねぇ、これって???>って歌って、美咲と百花が<CGよりもReal>って歌う部分です。そこの声が切り替わる感じとかが聴いていて好きなので、ぜひ、注目して聴いてほしいです」
――「Make My Day」は、いかがですか?
小田「「Make My Day」は恋愛ソングなんですけど、私の中では恋の始まりから終わりまでを全部詰め込んだ楽曲に感じるんです。女の子の気持ちをそのまま歌詞にしたような楽曲ですし、特に<「おやすみ」とか言わないでいて欲しいんだ/明日の始まりは君の「おはよう」がいいから>っていう部分は、今の女の子たちの恋愛っていう感じがするんです。だから、すごく気に入っています」
――ガーリーなテイストですよね。
小田「はい。だから、この曲は振付もちょっとジャズっぽい感じで、手先を意識して踊るキレイ目な振付になっています」
山口「私は「Make My Day」の柚(葉)が歌っている2番の歌詞が好きなんです。<悟られないように やり過ごす日々も 君がくれる笑顔のせいで どうでも良くなってた>っていう部分なんですけど、柚の歌声も含めて、すごくいいなって。私たちは、いつもステージでパフォーマンスしているんですけど、ステージからファンの方の笑顔を見ると嫌なこともどうでもよくなったりするんです。そういうことが今までに何度もあったので、この歌詞の<君>はファンの人に照らし合わせられるなって思います」
増田「私は最初に「Make My Day」を聴いたとき、音がすごく心地いいなって思いました。そのあと歌詞をいただいたんですけど、それを見たら共感できる部分が多かったんです。ちょっとせつない系の恋の歌なんですけど、その中にかわいらしさがあるので、それがメロディと合っていていいなって思います」
――きっとファンの方の中にも共感する人がたくさんいると思います。
――そして、先ほどもちょっと話題に出ましたが、6月30日には5周年を記念した『Girls² 5th Anniversary We are Girls² -The Live-』を国立代々木競技場 第一体育館で開催します。まだ先ではありますが、どんなライブにしたいと考えていますか?
原田「私たちにとって今までで一番大きいステージなので、今、いろいろみんなでライブに関して話し合っています。その中で出ているのが、まだ、“かもしれない”っていう段階ではあるんですけど(笑)、今までやっていなかったことも見せたいねっていうことなんです。だから、ずっとライブに来てくださっていた方も楽しめると思いますし、初めて来る人は、もちろんすごく楽しいライブになると思います。5周年は、大きな節目なので、5周年らしさを出したいと思っています」
――この5年間に培ってきたいろいろな面を出せるでしょうし、新たな挑戦もある“かも!?”っていうことですね(笑)。
小田「そうですね(笑)。私たちにとって挑戦でもあるライブなので、実は、ちょっと不安もあるんです。でも、今は楽しみな気持ちのほうが大きいです。みんなで打ち合わせをしたりセットリストを考えている時間もすごく楽しいので、ワクワクがどんどん膨らんでいます。本当にお客さんに楽しんでいただきたいので、どういうことをすればファンの方が喜んでくれるんだろう?ってたくさん考えていて…絶対に素敵なライブにしたいと思っているので、今まで以上に多くの方に来ていただけたら嬉しいです」
鶴屋「今年のライブは、この代々木に賭ける!っていう気持ちなので、“一発入魂!”でやろうと思っています。だから、このライブを発表したときから、自分たちもギアを入れ直して頑張らなきゃなって思っていました。アリーナライブは、3周年のときに単独でやったことがあるんですけど、そのときにはアリーナの難しさと楽しさを両方感じたんです。あの景色がまた見られることにはワクワクするんですけど、やっぱり3周年のときより成長していなくちゃいけないなとも思っています。それに私たちもずっと“代々木!代々木!”って言っているので、ファンのみなさんの期待値もすごく上がっている状態だと思うんです。その期待を裏切らないように、しっかり準備して臨みたいと思っています」
隅谷「ありがたいことに、この数年間で初めて私たちを知ったって言ってくださる方が増えてきているんです。そういう方の中にも“代々木に行きます!”って言ってくださる方もいるので、昔からずっと応援してくださっている方も新しく私たちを知って来てくださる方も全員が楽しめるライブにしたいと思っています。そのための雰囲気作りもしていきたいですし、今、演出やセットリストをみんなで話し合っていて、ちゃんと成長も表現しつつ、さらに新しい私たちを見せられるように考えたいです」
山口「5周年という節目にもなるので、ファンの方たちへの感謝を届けることを一番大切にしつつ、私たち自身、いろいろな思いを抱いてのライブになると思っています。それに5周年ということもあって、初めてライブに来てくださった方にも私たちの5年間を知っていただけるような時間になると思うんです」
――集大成的な?
山口「そうですね。今はまだライブの制作段階なんですけど、本当にひとつひとつを大切にして、気持ちを込めながら頑張って作りたいです」
小川「もう既に“チケットを購入して行きます!”って言ってくださる方がたくさんいらっしゃって、“待っていて良かった!”って思っていただけるようなライブに仕上げたいです。まだライブに向けた制作が始まったばっかりなので、実際にどうなっていくのかは私たちにもわからない部分があるんですけど、自分たちがずっとやりたいと思っていたことも出来そうですし、去年のライブツアーでは出来なかったことにもチャレンジしようと思っているので、期待値を上げて来てくださっても大丈夫だと思います!」
――アニバーサリーライブだけに、お客さんにも全力で楽しんでほしいですよね。
小川「そうですね。私たちもファンのみなさんのことが一番大事なので、その思いを全力で伝えたいです」
増田「今年は5周年ということで、グループとしてもいろんな活動をさせていただいたり、個人で活動しているメンバーもたくさんいるんです。でも、やっぱりGirls²としては、お客さんと直接会えるライブで楽しんでいただけることが一番なんです。だから、まずはステージ上の私たちのパフォーマンスを楽しんでいただけるように頑張ります!それに今、グッズや衣装の制作も進んで来ているんですけど、それもファンのみなさんに楽しんでいただけるようなものにしたいと思っています!」
――来た人みんなが笑顔で帰れるようなライブになることを楽しみにしていますね!
(おわり)
取材・文/高橋栄理子
写真/野﨑 慧嗣
Release Information
Girls²『We are Girls² -Ⅱ-』
発売中
初回限定ダンス盤(CD+BD)/AICL-4536~AICL-4537/6,600円(税込)
初回限定ダンス盤(CD+DVD)/AICL-4538~AICL-4539/6,600円(税込)
Sony Music Associated Records
Girls²『We are Girls² -Ⅱ-』
発売中
初回限定ライブ盤(CD+BD)/AICL-4540~AICL-4541/6,600円(税込)
初回限定ライブ盤(CD+DVD)/AICL-4542~AICL-4543/6,600円(税込)
Sony Music Associated Records
Girls²『We are Girls² -Ⅱ-』
発売中
通常盤(CD)/AICL-4544/3,600円(税込)
Sony Music Associated Records
LIVE INFORMATION
Girls² 5th Anniversary We are Girls² -The Live-
2024年6月30日(日) 開場17:00/開演18:00
国立代々木競技場 第一体育館