──結成8年目を迎え、待望の1stアルバム『懐かしい明日』がリリースされました。これまでの全シングルに加え、新曲や「花は誰のもの? 合唱Ver. STU48 feat. 島谷ひとみ」などが収録されています。今年4月に新キャプテンに就任した岡田さんから、順番に1stアルバムリリースへの想いを、まずは聞かせてください。
岡田あずみ「STU48はこれまで10枚のシングルをリリースしてきたのですが、節目の10枚目のシングル「君は何を後悔するのか?」をリリースした次のタイミングで1stアルバムをお届けできることが、とても嬉しいです。STU48のこれまでの歴史や思い出をファンの方が振り返られるような、そして新しくSTU48を知ってくださる方にはこのアルバム1枚でSTU48のことがわかるような、そんな1枚になっていると思います。メンバーにも1曲1曲いろんな思い出、気持ちがあると思うので、私たち自身もたくさんのことを感じられる作品になりました」
高雄さやか「私はグループに加入する前からSTU48のファンだったので、大好きなSTU48の曲がたくさん入ったアルバムが発売されることが嬉しかったですし、アルバムがすごく待ち遠しかったので“やっと! やっと発売してくれました!”みたいな気持ちです!」
中村舞「私も“ついに!”って思いました。ファンの方からも“いつ出るの?”ってよく言われていたので、ファンの方たちも待ちに待った待望の1stアルバムだと思います。『懐かしい明日』というタイトルも、すごく好きです。懐かしい思い出が詰まった曲たちが収録されていて、これまでを振り返ることもできるし、新曲も入っているのでこれからのSTU48も見えるんじゃないかなと思います。すごくいいアルバムができました」
石田千穂「大きいコンサートがあるたびに、メンバー内でサプライズ発表の内容を予想するんです。その予想で毎回のように挙がっていたのが、アルバムリリースでした。だからこうしてリリースできることが、本当に本当に嬉しいです。たくさんの方に聴いていただきたいです!」
──中村さんが大好きだと言っていた『懐かしい明日』というタイトルですけど、誰もが知っている日本語を組み合わせたタイトルですけど、意味合いとしては不思議なタイトルではありますよね。
石田「デビュー曲の「暗闇」とか懐かしい曲もありつつ、新しい楽曲もあって、タイトルは過去と未来が合わせられた不思議な言葉ですけど、アルバムの内容にはすごくぴったりだなと、すんなり入ってきました」
中村「“懐かしい”って、過去にあった良かった出来事とかを思い出した時の感情だと思うんですけど、そこに“明日”という未来を指す言葉がくっついていることが、不思議だなって最初は思っていました。でも、未来のこともいつか懐かしいって思えるようになるのがいいんじゃないかというか、そういう気持ちも込められているのな?とか、いろいろ考えています。このアルバムで新たな出発をしつつ、いつか振り返った明日が懐かしいって思えたらいいなって、今は思っています」
──“未来もいい思い出にする”ということですよね。
中村「そうです。そんな思いも重なって、『懐かしい明日』というタイトルっていいな、大好きだなと思いました」
──高雄さんと岡田さんは、どんな解釈をしましたか?
高雄「逆境も含めて、これまでのSTU48にはいろんなことがあったと思うんですけど、今が1番変化していく時期だと私は思っています。そういうタイミングにリリースする1stアルバムだからこそ、原点を忘れずに改めて思い出しながら、ここからまた再出発していこう、新しいSTU48として頑張っていこうという意味が込められているのかなと思いました」
岡田「『懐かしい明日』というタイトルは、これからのSTU48の進み方を指しているって解釈しています。新しい体制になっても、すべてを新しくするんじゃなくて、これまでを懐かしみながら、過去も大切に感じながら明日へ、未来へ進んでいこうというか…そういう意味があるのかなって、私は思っています」
──感覚的な話になってしまうんですけど、言葉としてすごくSTU48らしいというか、グループの雰囲気が楽曲のテイストに合っているな、しっくりくるなと感じました。そんな1stアルバムのリード曲は、中村さんがセンターを務める「愛の重さ」です。MVも制作されていますが、印象的なシーン、エピソードなどを教えてください。
石田「レモンとかが有名な広島の瀬戸田というところで撮影したんですけど、学校の教室で私が1人でぼんやりしているシーンがあるんです。そのシーンの撮影では、実際にその学校に通っている生徒さんたちが授業前にエキストラとして参加してくださったんです。STU48にいると、20歳を過ぎてもあんまり大人だって感覚がないんですけど、いざ本当の高校生の中に入ったら、“自分って大人なんだ”と思いました(笑)」
──そんなことを思いましたか(笑)。
石田「はい(笑)。なんか、みんな若い感じ(笑)。朝が早いから、私はテンション的に低めなんですよ…」
──大人の朝は、基本的にテンション低めですからね。
石田「でも、高校生は朝が早いからって関係なく元気で(笑)。そういう元気な感じ、男の子も女の子も素でキャッキャしている感じが素敵でした。懐かしい気持ちにもなりましたね」
中村「私は、すっごい走りました(笑)」
──冒頭のシーンから、1人で全力疾走してますよね。
中村「朝イチ、日が出てまだすぐの6時ぐらいからグラウンドで走ったんです。監督さんから“全力で走れ!”というアドバイスをいただいていたので、とにかく全力で、いっぱい走りました」
──体感としては、実際に使われているシーンの何倍ぐらい走っている感覚ですか?
中村「100倍ぐらいですかね(笑)」
──きれいなフォームで走っているなとも思いました。
中村「腕を縦にしっかり振るとか、走り方の講習も受けて、きれいなフォームで頑張りました!」
──もともと走ることは得意なほうなんですか?
中村「得意ではないかもしれないですけど、朝、家を出るのがいつもギリギリなので(笑)、走ることには慣れています!」
──岡田さんが印象に残っているのは?
岡田「同期の2.5期生の4人(岡田、岡村梨央、久留島優果、諸葛望愛)で撮影したシーンがあるんですけど、私たちはMVの撮影が初めてだったんです。なので、ドキドキしながら“こんな感じでいいのかな?”って、探り探りだったんですけど、“いつもの4人の雰囲気をそのまま出してほしい”と監督さんからディレクションしていただいて。そこからはみんなで普段通りわちゃわちゃして、いつもの自分たちの雰囲気をそのまんまカットがかかるまで出せたので、そのシーンはぜひ注目してもらいたいです!」
──高雄さんは、どんなシーンが印象に残っていますか?
高雄「撮影の最後の最後に、メンバーみんなでダッシュするシーンを校庭で撮ったんです。そのシーンの撮影前、“新衣装だし泥が跳ねちゃいけないから、みんな一定の距離を保って走ろう!”って事前に打ち合わせをしていたんです。“本当の本気で走ると顔もかわいく撮れないから、そこまで全力では走らないでおこう”という話もしていました。でも、いざ撮影が始まったら、先頭の舞Qさんが全力で走るんですよ(笑)。あれはびっくりしました(笑)」
中村「私、事前の打ち合わせを聞いてなかったから全力で走っちゃいました(笑)」
──最後に、新キャプテンの岡田さんから今後のSTU48について話してもらえればと思います。
岡田「STU48のこれまでの歩みと、これからへの思いが詰まった1stアルバム『懐かしい明日』が完成しました。STU48にはいろんな良さがあると思っていますが、大きな武器の1つは楽曲の良さです。その楽曲の良さを最大限に伝えるためにも、よりパフォーマンス力を磨いて、メンバー全員が1つになって活動をしていきたいと思っています。8年目を迎えたSTU48も、どうぞよろしくお願いします!」
(おわり)
取材・文/大久保和則
写真/中村功
衣装デザイナー/宇佐美政樹(aufheben)
RELEASE INFORMATION
STU48『懐かしい明日』Type A(CD+Blu-ray)
2024年6月12日(水)発売
KIZC-757~8/6,500円(税込)
STU48『懐かしい明日』Type B(CD+Blu-ray)
2024年6月12日(水)発売
KIZC-759~60/4,500円(税込)
STU48『懐かしい明日』劇場盤(CD only)
2024年6月12日(水)発売
NKCD-10509/2,500円(税込)