OCTPATH『Present』インタビュー――2nd albumはOCTPATHがファンに贈る"Present"な1枚

――アルバム『Present』は挑戦に満ちたアルバムになっていますが、完成させた感想を教えてください。

海帆「全11曲が収録されているんですが、その流れがすごくいいんです。「FUN」からスタートして、「Hands Up」につながるんですが、とにかく気分があがりますし、パーティーにもドライブにもフィットする、すごくいいアルバムになっています。さらに緩急もあるので飽きずに聴くことができる1枚になりました」

――クリスマス当日の12月25日に『Present』がリリースとなりますが、発売日はもともと決まっていたんですか？

四谷真佑「はい。なので、いつも応援してくれているTHmeへのクリスマスプレゼントという意味合いも込められると素敵だと思って、選曲をしました」

古瀬直輝「タイトル曲の「Present」は11月にMVも公開されているんですが、それ以外の新曲はアルバム発売と同時に聴くことができるので、フレッシュな気持ちで受け取ってもらえると嬉しいです」

――「Present」もとっても素敵な曲ですよね。どんなコンセプトで作られたのでしょうか。

小堀柊「まずは“届ける”という意味をこのアルバムのコンセプトとして、強く持っていたので、“何を届けたいのか？”というところを考えました。そこで、“僕たちは歌、歌詞をしっかりと届けたいよね”という話になったんです。いつものパフォーマンスも届いてほしい要素ではあるんですけど、今回はより歌に主軸を置きたかったんです。と言うのも、みんなでライブをしたときに、“一緒に歌えるような空間があるといいな”と思ったんです。そんなことをイメージしながら「Present」を制作しました」

古瀬「最初にこの曲のデモを聴いたときに、脳内にライブをしている僕たちが浮かんで…。その瞬間、これは先ほど話していた“ライブというイメージにピッタリだな”と感じました」

――すごくポジティブなサウンドですよね。

古瀬「いいですよね！僕たちもすごく気に入っています」

小堀「歌詞もすごく素敵なんです。僕らはいつも聴いてくれる人達の背中を押せるような歌詞を歌っていたんですが、今回は“一緒に宝物を探しに行こうよ”というテーマの歌詞になっているんです。よりみなさんを引っ張っていくような、一緒に前に進もうと言っているような、すごくいいポジティブさを感じるので、大好きです」

――実際に歌ってみていかがでしたか？

太田駿静「＜出会いも別れも必然的で／いくつものPresentくれたから＞というフレーズがあるんですが、そこにちょっとした寂しさもフレーバーとしてあって、クリスマスのあの独特な空気感にフィットするような、キュンとする曲になっていると思いました」

古瀬「アルバムって、すごく大きな節目になると思うんです。その表題曲としてぴったりな歌詞の内容になっています。新たなステップを踏んだ僕たちをすごく表現していますし、1st album『Showcase』から1年ちょっとの間に、出会いも別れも経験して、その間にもTHmeが愛をたくさんプレゼントしてくれました。だからこそ、＜wiTHme＞と歌詞に入っていて、すごくいいんですよ。いつも歌っていてグッとくるので、“僕たちにとって大事な曲が増えたな”と実感しています」

――この曲のコレオはどなたが担当しているんですか？

栗田航兵「Yuta Nakamuraさんです」

高橋わたる「今回初めてYutaさんにコレオをお願いしたんですが、すごくマネしやすいですし、見ていて、“かわいい！”って感じてもらえると思います」

海帆「キャッチーだよね」

高橋「うん。楽器を持つ振り付けをしたり、ポップな感じになっているんです」

栗田「Yutaさんは、メンバー同士で目をあわせたり、わちゃわちゃするようなコレオがすごく得意な方なので、すごくピッタリだなって感じました。Yutaさんが“作っていて楽しい”とおっしゃってくれたのも嬉しかったです」

四谷「この曲はメンバーみんながすごく楽しく踊っているので、僕もみんなと目が合うとすごく楽しい気持ちになるんです。実際にパフォーマンスをしてもハッピーな気持ちになるし、すごくワクワクします」

西島蓮汰「僕もこのパフォーマンスがすごく好きです！毎度踊るたびに“ここはどうしようかな？”って楽しめるんです。あとは僕自身、Yutaさんのコレオのニュアンスがすごく好みなんです。踊っていて楽しいですし、すごく新鮮で。「OCTAVE」や「FUN」とも違う、新たなOCTPATHを楽しんでもらえるはずです！」

海帆「個人的にはみんなが寝そべって時計みたいな腹筋をするところが超かわいいんですよ。新しいフォーメーションなのでみなさんの反応が楽しみです」

古瀬「ステージの広さによってちょっと変わりそうだよね（笑）」

四谷「あとは、雨天はダメ！」

高橋「立ちバージョンも考えておかないと！（笑）」

古瀬「真っ白な衣装なので、寝そべって真っ黒になっていたらイヤだよね…（笑）」

栗田「絶対にイヤ！（笑）」

――あはは。

――OCTPATHは毎回いろんなダンサーさんがコレオを担当していますが、今回はどんな流れでYutaさんに決まったのでしょうか？

古瀬「今は、SNSがあるのでいろんなダンサーさんと出会えるきっかけも増えたんです。今回、「Present」という楽曲が、“パフォーマンスを見せるのも大事だけど、楽曲の良さ、OCTPATHの仲の良さ、楽しい雰囲気を伝えたいよね“となった時に、駿静がYutaさんを教えてくれたんです」

太田「楽曲を聴いたときに、“ゴリゴリなのは違うな…“と思って。そんな時に、”Yutaさんの遊び心の強いコレオがあうだろうな”って思ったんです。あと、Yutaさんは音ハメがすごく得意な印象だったので、提案をさせていただきました」

――どこでYutaさんを知ったんですか？

太田「もともとGANMIのリーダーをやられていて、その時にスーパーマリオの作品を作られていたんです。それがすごく好きだったんですよ。知ったのは専門学校に通っていた頃だから、18才か19歳くらいのときかな？」

――実際に一緒にやってみていかがでしたか？

太田「すごくお茶目で、おもしろくて！」

海帆「とにかく気さくな方でしたね。待ち時間も積極的に話しかけてくれましたし、曲のイメージを擬音で表現してくれたり、“全員で起き上がるときは「うわー！」って言って！”と言われてやってみたらすごくかわいく仕上がったりしていて。ものすごくいいムードの中、作ることができました！」

――このアルバムから、OCTPATHがすごくいい状態なのが伝わってくるのですが、現在、みなさんが思うOCTPATHはどんな状態ですか？

小堀「よくみんなと話しているのは、対応力です。アルバムを準備している中で、よりその対応力が上がったことを実感していました。それと、初めての冠音楽番組『コラボレーションOCTPATH』を通して経験したこともすごく大きかったです。実はアルバム『Showcase』のときは、急に何曲も増えて準備をするのが本当に大変で、正直なところ全員がいっぱいいっぱいでした…。でも、今はみんなの経験値も上がって、先ほど言っていた対応力や、みんなのキャパもグッと増えて、いい意味で余裕をもって準備ができましたし、大きな成長を感じました。それに、一緒にいる時間が長いからこそ、ニュアンスも合うようになってきたんです」

古瀬「すごくわかる！　仲間としての絆も深まったよね」

――普段はどんな話をするようになりましたか？

古瀬「…普段話していることはくだらないことばかりです（笑）」

海帆「そうだよね（笑）。先日、駿静が誕生日を迎えたときにインスタライブを生配信したときも…普段はカメラの前でカッコつける駿静が、かなりふざけていて、それを僕たちがかわいがるような構図になっていたんです。そのファミリー感は僕たちも楽しかったですし、THmeのみんなもとても喜んでくれていて。スイッチのオンとオフ、どちらも楽しむことが大事なんだなって感じました」

四谷「あれ、終始くだらなかったな～！（笑）」

高橋「でもすごく楽しかったよね！」

太田「うん！みんなに祝ってもらえてすごくうれしかったですし、楽しかったです！いい想い出になりました」

四谷「あと、みんなでシャトルランをしたんですよ！練習スタジオで、練習を始める前に誰かの電車が遅延して集まるまでちょっと時間があったから、急に始まったんだよね」

小堀「そう！みんなでランニングし始めて（笑）」

四谷「柊が始めたんでしょ！？（笑）」

小堀「動いていないと身体が固まっちゃうから（笑）」

四谷「そこからシャトルランが始まって…」

小堀「わたるくん、駿静、よっつと僕の４人でやったんだよね。一位は誰だっったっけ？」

四谷「わたる？」

高橋「いや、駿静だ！」

太田「そうそう！それを真剣にやって練習前に疲れちゃって（笑）」

――そうやって絆を深めているんですね（笑）。

太田「そうです！（笑）」

――あはは。そして2nd album『Present』がリリースされる前日、フラゲ日に初のアリーナライブ『OCTPATH ARENA LIVE 2024 -SPARKLE-』が開催されます。どんなライブになりそうですか？

西島「OCTPATHの初アリーナライブですし、僕としてはワンマンライブが3度目になるんです。成長した姿もしっかりと見ていただきたいですし、2025年に引き継げるようなパフォーマンスをしたいです！」

古瀬「今、その期待に応えられるようにしっかりとリハーサルをしているので、楽しみにしていて下さい！」

（おわり）

取材・文／吉田可奈
写真／中村功