――新曲「FUN」はとっても爽やかで元気の出る楽曲になりますが、どのように選曲したのでしょうか?
古瀬直輝「7月にリリースすることもあり、イベントなどに出演したときにみんなで“タオルを振り回せるような楽曲が欲しいね”と話していたんです」
小堀柊「僕たちは多くのイベントライブに出演することで、セットリストの組み方や、ライブの盛り上げ方などのコツがわかってきたんです。そんな中、さらにライブを盛り上げることができる曲を探している時に、この曲と出会えました」
――聴くだけでテンションが上がる曲ですよね。MVはどんなものに仕上がっているのでしょうか。
海帆「今回のMVのテーマは“青春”です。MVの中で僕らはバンドを組んでいる設定なんですが、楽しんでいるシーンはもちろん、言い争いをするシーンもあるんです!」
四谷真佑「僕たちの青春の1ページを、いろんな喜怒哀楽で表現しています。でもやっぱり、メンバー同士で言い争いをするシーンはすごかったよね」
小堀「栗ちゃん(栗田航兵)が(太田)駿静の胸ぐらを掴んだりしているんですよ!」
――一番穏やかそうなふたりなのに!
太田駿静「ボコボコにされました!(笑)」
栗田航兵「そういえば、そのシーンで勢い余りすぎて、僕が衣装で着けていたネックレスが弾け飛んだんです!」
四谷「すごかった!」
太田「あとは、なぜかチューされました(笑)」
――なんで!?
太田「歯にチューをされたんです」
栗田「ケンカのシーンを撮るときに、監督から“怒ってください!”って言われたんです。でも、怒るお芝居をしたことがなかったので、どうやって気持ちを入れていいかわからなくて…。でも絶対にいいシーンにしたいから、“駿静くんを嫌いになろう!”と思ったら、その瞬間から、本当に嫌いになっちゃって!」
小堀「ものすごいコントロールできてるじゃん!(笑)」
栗田「そこで思い切り胸ぐらを掴みかかったら、初めてなこともあって距離感がよくわからなくて、そのままネックレスを弾け飛ばして、しまいには勢い余って唇がそのまま唇に…!」
――少女マンガみたいな展開!
太田「本当ですよ(笑)。でも、いいシーンが撮れたと思います」
古瀬「見ている僕たちも力が入りましたからね。ちなみに僕と海帆がふたりのケンカを止める役でした」
小堀「兄さん(古瀬)は順調に止められたんですが、海帆くんの止め方でNGがでちゃって(笑)」
太田「なぜか栗田がすごい海帆くんのことを嫌がっていたよね」
栗田「すごく集中している時に海帆くんが近くに来て、英語で止めに来たんですよ。お芝居とはいえ、気が立っているからすごく嫌になっちゃって(笑)」
一同「あはは!」
栗田「“なんなの、この人!”って思っちゃって(笑)」
海帆「ごめんごめん(笑)」
――そんな熱が入ったお芝居が見られるMVはぜひじっくり見てもらいたいですね。
小堀「はい。楽曲にピッタリの、青春を表現したMVになっています。みなさんにも、友達とケンカをしたり、秘密基地に行ったりと、そういった経験もあると思うので、共感してもらえたら嬉しいです。見ても楽しいですし、聴いても楽しいので、かなり見応えのある作品となっています!」
古瀬「このMVのストーリーもみんなで話し合って決めたんですよ!」
――ディレクションにも関わっているんですね。
小堀「はい。1シーン、1シーンしっかりと話し合って作っていたので、ものすごく思い入れの強い曲になりました」
西島蓮汰「僕は加入してすぐの「OCTAVE」のMVを韓国で撮っていたので、この曲のMVは、僕にとって初めての日本での撮影だったんです」
四谷「どんな違いがあった?」
西島「まず、日本のロケーションで撮影ができることがすごく新鮮でした。韓国だと大きなスタジオでセッティングをして撮影をすることが当たり前だったので、外で撮影するのがすごく楽しくて! しかも今回はみんなで走ったり、自転車を漕いだり、車に乗ったり…」
小堀「自転車を漕いでいる僕たちの後ろに海帆くんがスケボーで並走してきたりね」
海帆「青春だったよね」
高橋わたる「子供心を思い出して撮影をすることができました。屋上でみんなで寝転んで撮影したシーンがあったんですけど、中学生の頃は屋上に行ったらダメだったので“やっちゃいけないことをしている!”って、青春を取り返しているような感覚になったんです」
四谷「すごく楽しめたよね」
――今回のようにみなさんでディレクションができると、より楽しくなりますよね。
小堀「そうですね。今回の衣装を手掛けるときに、よりカジュアルで私服のようなものにするって決めて、“MVでは日常に近いシーンを物語にして作りたい”って話していたんです。そこからさらに衣装をブラッシュアップして、今流行っている太めのパンツを選んだり、デニムにしたりと、普段の僕らとリンクすることでよりこの世界観に入り込めるように選んでいきました」
西島「すごくカジュアルで、いい意味でより生活感が出たと思うんです。そのなかでちょっとオシャレに仕上げていきました」
小堀「ここまでプロデュースできることってなかなかないと思うので、監督さんとしっかりディスカッションをして作っていきました」
――となると、リリックや作曲にも興味が出てくるのでは…。
太田「たしかに、次のステップはそこですね」
海帆「実は最近、半日近く缶詰状態になって、作曲の練習をしたりしているんです。将来的には、作詞作曲もしていきたいです」
――誰が一番リリックを書くのが上手そうですか?
四谷「みんなそれぞれ個性が強そう!」
古瀬「駿静は作詞に挑戦したいって言っていたよね」
太田「うん。ちゃんと気持ちを歌詞として言語化できるようになりたいです」
栗田「今回の「FUN」も、すごくいい歌詞になっているんです。サビにある<今日はもう二度と来ないから>というフレーズは、当たり前のことだからこそ心に響きました。二度とこない今日をいかに楽しむか、いかに充実させるかということを考え、しっかり生きたいと思ったんです。毎日を大事に、笑顔で、満足に終われたらいいなと思うようになりました」
――自分たちの歌で教えられることも多そうですね。
栗田「そうですね。いつも曲をいただく度にハッとするので、歌詞にも注目してもらいたいです」
古瀬「僕も「FUN」の歌詞にはすごく支えられました。なかでも、<never give up/全部いつか宝物になる>という歌詞がすごく印象的で。僕たちもこれまで、つらい思い、悲しい想い、悔しい思いもしてきました。でも、それらを乗り越えた今、改めて振り返ると、すべてが意味のある出来事だったんだなって思えるんです」
――そう思うと、ものすごく深い曲ですね。
古瀬「そうですね。先ほど栗ちゃんが言ってくれたように、一瞬一瞬を大切に過ごす素晴らしさを教えてくれる最高の曲になりました」
――四谷くんは歌ってみていかがでしたか?
四谷「この曲を歌っていると、青春を過ごしながら一緒に前に進んでいる感覚、疾走感、さらに気持ちの強さを感じるんです。それらをパフォーマンスでしっかりと表現しているので、早くみなさんに見ていただきたいですね!」
――今回のコレオグラフィーは、YUMEKIさんが担当されているんですね。
高橋「はい。いつも振付師さんを決めるときに、コンセプトをしっかりと客観視して、どういった人の振り付けが合うかを話し合うんです。そこで今回、YUMEKIさんの個性あふれる振り付けに期待して、“「FUN」を盛り上げてほしい”とお願いしました。最初は忙しいから難しいかな?と思ったんですが、すぐにOKしていただいて、すごく嬉しかったです」
四谷「最初に振りを映像でいただいて、3日間くらい練習した後に初めてお会いできたんです」
古瀬「韓国を拠点とされているので、今回も実際に会うのは難しいと思っていたんですが、たまたま日本にくる機会があって、帰国される前日にリハーサルに足を運んでくださったんです。そこで“こういう想いでこの振り付けを作った”という気持ちを聞かせていただいて、よりしっかり踊りたいと思いました」
――振り付けの難易度はいかがでしたか?
太田「すごく難しいかったよね!?」
高橋「うん、終わった後はみんな息切れ!(笑)」
海帆「身体全体を使って見せる振り付けで、構成もかなり複雑なんです。でもそれが視覚的にかなり楽しいんです」
古瀬「そこにYUMEKIさんのテイストがしっかりと入っていて興奮しました!」
西島「難易度は高いいんですが、サビもすごく楽しくなるような振り付けなので、踊っているとずっと楽しいんです。ぜひみなさんも踊ってほしいですね」
――踊れますか!?
西島「ダンス経験者の方は、リズムをしっかり共有すればわかる振り付けだと思います。初心者の方は手だけでも…!」
――頑張ります!(笑)
栗田「後日、YUMEKIさんのアシスタントの方から聞いたんですが、振り入れの時に僕たちが“これはこうですか?”、“こうするのはどうですか?”と提案し続けていたことがすごく印象的だったらしく、YUMEKIさんが、“すごくいい子たちだよね!”といつも言ってくださっていたようなんです。振り付けを頂けただけでなく、僕たちの姿勢も認めてもらえて嬉しかったです」
小堀「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLSでのトレーナーをしている厳しい姿の印象が強かったんですけど、すごく親身に相談に乗ってくれて、本当に優しい方だったんです」
太田「写真も一緒に撮ってもらったよね」
小堀「そういえば、SNSで駿静とYUMEKIさんの顔が似ているって言われていたんですよ。それもあって、一緒に写真を撮るときは、お互いに顔を似せようとしていたよね(笑)」
四谷「そうそう! すごくおもしろかった!」
――あはは!
――では、タイトルの「FUN」にかけて、最近“FUN”だったことを教えてください。
太田「先日、栗田と服を見に行ったんです。そこで栗田がオレンジのパンツを買ったんです。それがセールではあるんですが、“結構いい値段だな…”って思っていて。そしたら、栗田がいきなり“これはセールだから実質タダ!”って言い始めたんです。絶対に違いますよね!?」
栗田「半額だったんですよ! “半額”と言われると、もはやタダに感じちゃう! 割引をされていることに魅力を感じちゃうんですよね」
太田「1,000万円のものが100万円になって、実質100万円を払っても?」
栗田「タダ!」
一同「あはは!」
――最初につける値段は自在だから騙されないようにしないと…。
太田「たしかに!」
栗田「そう言われてみると…(笑)。気をつけます!」
四谷「僕は休日に海帆くんに買い物に誘われたのは“FUN”でした」
海帆「その日、よっつ(四谷)はほかの予定が合ったみたいなんですが、調整してきてくれたんですよ!」
四谷「僕って、普段あまり外に出ないから誘われないんですよね…それでも誘ってくれたことが嬉しくて。でも誘われて買い物に行ったのに、海帆くん、何も買わなかったよね(笑)」
海帆「あはは」
――メンバー同士でもよく遊んでいるんですね。
高橋「よくご飯を食べに行くよね!」
小堀「うん。基本的に一緒にいることが多いよね」
古瀬「そこからエピソードトークも生まれることが多いですしね。これからもこの関係性は大事にしていきたいです!」
(おわり)
取材・文/吉田可奈
写真/中村功
RELEASE INFORMATION
OCTPATH『FUN』初回盤(CD+DVD)
2024年7月17日(水)発売
UMCK-7242/2,200円(税込)
OCTPATH『FUN』通常盤(CD only)
2024年7月17日(水)発売
UMCK-5753/1,400円(税込)
OCTPATH『FUN』ファンクラブ限定盤(CD+DVD+タオル)
2024年7月17日(水)発売
PROS-5930/3,960円(税込)
LIVE INFORMATION
OCTPATH LIVE 2024 -UP TO THE SKY-
<日程・場所>
2024年7月20日(土) 大阪 NHK大阪ホール
開場:17:30 / 開演:18:30 THANK YOU SOLD OUT!!
2024年7月21日(日) 東京 LINE CUBE SHIBUYA
開場:13:30 / 開演:14:30 ※追加公演
開場:17:30 / 開演:18:30 THANK YOU SOLD OUT!!