――encore初登場となるので、隣のメンバーを紹介してもらえますか?

小野寺 翼「最年長の柳田(優樹)は、メンバーが迷ったり、大きな決断をするときにしっかりと大きな舵を握ってくれています。でも、中身はとってもキュートでおちゃめなんですよ。そこがかなりギャップのあるメンバーです。あとは、歌が上手くて、グループでもキーパートを担うことが多いので、すごく信頼できる人です!」

――どんなところがキュートなんですか?

渡辺 真「こう見えて、前髪をものすごく気にするところです(笑)。あと、お弁当によくフルーツを持ってきています。オレンジやいちご、キウイとか…」

柳田 優樹「よく“田中みな実さんの朝食みたいだね”って言われています(笑)。でも、すこしでも肌の調子などを整えるために、ビタミン摂取は大事にしています」

柳田 優樹「では僕は橋爪(健二)を紹介しますね。橋爪はグループで一番のんびりとした、おおらかな性格をしているんです。MATSURIって、みんなが“俺が、俺が”というタイプではあるんですが、その中でバランサーになってくれています。あと、遠征に行くときに、爪切りやアイロン、綿棒やコットンなどいろいろ持っていてくれるのですごく助かっています!」

橋爪 健二「MATSURIのドラえもんと呼ばれています(笑)」

柳田「持っていないものがないんじゃないか?ってくらい持っているよね」

橋爪「でも、パッキングが上手いので荷物はコンパクトです(笑)」

柳田「それと、アーティスティックなので、MATSURIのサインのロゴを書くときやフライヤーのデザインなどを描いてくれたりと、すごくクリエイティブなんです」

橋爪「渡辺(真)は、寡黙そうに見えるんですが、実はすごくお茶目なタイプで、かつ男気がある、面倒見のいいお兄ちゃんです。MATSURIの音楽面を担当してくれていて、カバー曲のコーラスや歌割りなども決めてくれるんです。コーラスって簡単には組むことができないんですが、深夜まで寝る時間を惜しんで録音して、朝方にはみんなにデータが行くように準備をしてくれることも多いので、すごく頼りにしています!」

渡辺「音楽が好きなので、1度やり始めると止まらないんですよ。そのせいでメンバーに迷惑をかけちゃうこともあるんですが、みんなは渡した音源をすごく素敵に仕上げてくれるので、やりがいがあります」

橋爪「今の話だけだとすごくストイックでカッコいいですが、その部分以外は全部お茶目です(笑)。MCでも、笑いを率先して取ってくれますし…」

松岡 卓弥「一番ギャグを言うよね」

橋爪「そうだね。顔は2枚目なんですが、中身は3枚目です!」

――どうしてもギャグを言っちゃう…?

渡辺「…好きなんですよね(笑)。歌っている時はカッコつけているので、それ以外の時間はくだらないことをずっと言っています(笑)」

渡辺「(鈴木)渉は、メンバーの中で1人だけ歌手の経験がなかったんですが、今となってはそれを感じさせないくらいのパフォーマンス、歌唱力を見せてくれています。既に経験を積んでいる僕ですらも近くにいて学ぶことがたくさんあるので、いてくれて助かっています。でも、天然です(笑)」

鈴木 渉「今、天然って言われたんですが、僕の中ではみんなが変わっているなと思うんですよ(笑)」

――社会人経験のある鈴木さんから見ると、みんなの方が天然だと。

鈴木「はい(笑)」

橋爪「渉は、取材などで、“AB、どちらが好きですか?”という質問に、Cの答えを出してくるんです」

渡辺「なかなかできることじゃないですからね!」

鈴木「真さんは最近、僕のことを全肯定してくれるんですよ!」

渡辺「褒めて伸びるタイプですし、やる気があって、目標を達成する力をもっていることも知っているので、あとは褒めて、褒めて、彼の良さを引き出したいですね!」

鈴木「ありがたいです!」

――鈴木さんは保育園看護師を経験されていたんですね。

鈴木「はい。今もライブに子どもたちがお母さんと一緒に来てくれるんです」

小野寺 翼「歌舞伎町タワーでライブをするときもみんなが“渉先生~!”って来てくれてかわいかったよね」

鈴木「うん。すごく嬉しいですね」

鈴木「さて、(松岡)卓弥くんは、MATSURIの保育園児です(笑)。子ども心をずっと持っていて、何に対しても興味を示すんです。それこそ全てを肯定的に見ることができて、“これもいいよね”、“あれもいいよね”とハッピーな気持ちで、好奇心旺盛に捉えているので、周りの人達に元気を与えてくれます。とは言え、何か相談をすると、しっかりとした答えが返ってくるので、そこもすごいなと思っています」

柳田「良くも悪くも、卓弥がMATSURIの顔になるので…」

松岡 卓弥「悪くも!?(笑)」

柳田「あはは。悪いと思ったことはないんですが、ステージに立った時に一番輝いていますし、ステージングや、お客さんを引き込む力がすごく上手いんです。きっと、50年後も光を放っています!」

松岡「50年後は何歳だ!?(笑)」

柳田「それくらい真のアイドルになってほしいですし、どんなに大きな会場でもファンサができるタイプです。遠くまでファンを見つけて、そこに愛を届けようとするタイプなので、これからが楽しみです」

松岡「嬉しいですね」

松岡「(小野寺)翼は、最年少ではあるんですが、すごくしっかりしていて、周りを俯瞰してちゃんと見ることができています。まとめのMCも担当してくれているんですが、ものすごく口が上手い!」

小野寺「言い方!(笑)」

松岡「日本語が流暢なんですよ」

渡辺「みんなネイティブだからね(笑)」

松岡「確かに(笑)。あと、彼はアイドルが好きでいろんなアイドルを見てきているので、僕たちメンバーを見ていろんなアドバイスをくれるんです。ただ、最年少らしいかわいいところもあって、たまに甘えたりもするのでそういうときは“かわいいな”って思います。ちなみに僕と鈴木はよく怒られます!」

鈴木「そう!“こう言ってください”、“時間守って!”とか!」

渡辺「それこそ保育園児やないかい!(笑)」

鈴木「でも、たまにわがままもいうんですよ。“疲れた~”、“眠い~”とか思ったことをすぐに口に出しちゃうんですよ。“また声に出てるよ”と言うと、“あれ? 出てた!?”って無意識だったみたいで(笑)」

渡辺「本当によく喋っているので、翼が楽屋にいるいないで静かさが全然違うんです!」

小野寺「そこは自覚しています(笑)」

――皆さんのキャラクターがしっかり伝わりましたが、MATSURIがデビューを果たす2025年、どう爆走していきたいですか?

小野寺「デビューさせていただくからには、MATSURIらしさをしっかりとみなさんに見せていきたいです。秋元康先生に、“自分たちらしさというのは、自分たちで決めるのではなく、見ている方々に決めていただくものなんだよ”と言っていただいたので、その言葉を胸に、ありのままの姿で楽しんでいきたいです」

渡辺「まず最初の目標として、デビュー曲である「アヴァンチュール中目黒」を多くの方たちに聴いていただきたいと言う想い、一心です」

柳田「MATSURI旋風を起こしたいですね。2025年は、「アヴァンチュール中目黒」がいろんなお店や場所で流れたら嬉しいですし、カラオケやスナックなどでみなさんが歌ってくれたら最高です!」

――この「アヴァンチュール中目黒」は、とても耳心地のいい歌謡曲になっていますが、最初に聴いたときにどんな印象を持ちましたか?

松岡「まず、“中目黒”と地名が入っているタイトルに驚きました。さらに“アヴァンチュール”という言葉にあまり馴染みがなかったので、すぐに調べたら“恋の火遊び”とあって、一気にイメージが広がりました。しかも、メロディは“絶対にマネして歌ってもらえる!”と思うくらい耳に残るメロディだったので、たくさんの人に歌ってもらえたら嬉しいです」

柳田「真が歌う<唇が近すぎる>という情景描写がすごくいいなって思いました。最近の曲はストレートに言葉を伝えるものが多いですが、歌謡曲は美しい比喩の言葉がたくさんあって、ロマンチックなんですよね」

渡辺「いま優樹くんが言ったように、歌いながら情景が思い浮かんでくる歌詞が多いんです。だからこそ、世界観に入りこんで歌うことができました。実は、レコーディングをするときに、優しいバージョンや、強いバージョン、エッジを効かせたバージョンなどを歌って、“どれがこの主人公に一番似合うかな?”ということを話し合いながらレコーディングしました。最終的には、この主人公は、まだ出会って、恋の駆け引きが始まるぐらいの時だったので、あまり強く行き過ぎてしまうと、ダメなのかな?と思って、優しいバージョンにしました。なので、優しく歌って相手の様子をうかがうように意識して歌っています」

橋爪「僕は昭和歌謡をがっつりと歌ったのが初めてだったんですが、最初に聴いたときからすぐにサビを歌えるくらいキャッチーだったんです。ただ、歌謡曲の歌い方は簡単ではなく、いろんな表現がある中で、よりいい雰囲気のものにするまでに、時間がかかりました」

松岡「もしかしたら、僕らよりも年上の方は、歌いやすいのかもしれないです。そういった方にはたくさん歌ってもらえたら嬉しいです」

鈴木「僕はこの曲を聴いたときに、“もっと昭和歌謡を知りたい!”と思いました。だからこそ、これからこの曲を聴いてくださった方が感じたことや、昭和歌謡の良い部分を教えてもらえたら嬉しいです」

――MVも物語仕立てでとても素敵ですよね。

松岡「ありがとうございます。メンバーそれぞれに配役があって、鈴木は“電話ボックスの怪しい男”という役だったんですよ」

鈴木「最初に見たときに“どうしよう?”って思いました(笑)」

柳田「電話帳で調べて電話をかけていて、出なかったらイラっとしていて…」

小野寺「怪しすぎるよね(笑)。もしかしてストーカーなのでは?って話していて(笑)」

渡辺「映りはすごくカッコいいし、怪しい男には見えないんですけど、電話帳で調べて電話をかけて、出ないからイラつくってなかなかですよ(笑)」

鈴木「僕的には情報屋だと考えていて(笑)。答えはわからないんですが、MVを観た人たちもどんな設定なのか、考察してもらえたら嬉しいです」

橋爪「僕は中目黒界隈を流すタクシー運転手です。後部座席に、アヴァンチュールしている渡辺を乗せるんですが、バックミラーで見えるし、雰囲気も会話も伝わってくるからタクシーの運転手さんの気持ちが分かりました(笑)」

松岡「いい表情してるよね。ハンチングにメガネだから、いつもとまた雰囲気が違う!」

橋爪「違いすぎて、どこにいるかわからないまま終わってしまう可能性もあるので、ぜひ注目してほしいです(笑)」

渡辺「僕はこの歌詞に沿った男女の関係を描いているシーンが多かったので、ちょっとプレッシャーだったんです。でも、初めてこういったお芝居をさせてもらえてすごく楽しかったので、チャンスがあればやってみたいです」

――では最後に2025年はどんな年にしたいですか?

渡辺「僕たちは署名活動をしてデビューを掴んだので、感謝の気持ちを込めていろんな場所に歌を届けに行きたいです!」

橋爪「MATSURIという名前だからこそ、日本各地のお祭りにも呼んでいただきたいです。僕の地元が静岡県浜松市なので、地元の大きなお祭りにでいつか歌わせてもらいたいです!」

小野寺「今、こうやってまだデビューしたばかりなのにこれだけたくさんのメディアに出させていただいたり、取材をしていただけるのは本当にありがたい事なので、恩を返していけるような活動をしたいです。応援よろしくお願いします!」

(おわり)

取材・文/吉田可奈
写真/野﨑 慧嗣

RELEASE INFORMATION

MATSURI 「アヴァンチュール中目黒」CD+DVD

2025年122日(水)発売
AVCD-61494/B2,200円(税込)

MATSURI 「アヴァンチュール中目黒」

MATSURI 「アヴァンチュール中目黒」CD only

2025年122日(水)発売
AVCD-61495/1,200円(税込)

MATSURI 「アヴァンチュール中目黒」

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