――5thシングル『理想郷』は、これまでのICExのさらなる可能性を引き出したバラエティ豊かな楽曲が揃っていますね。

志賀李玖「ありがとうございます。とくにタイトル曲『理想郷』は、夢に向かって理想を目指すICExの上昇志向を歌った曲になっています。今回、TVアニメ『RINGING FATE』のオープニング・テーマとして書き下ろしていただいたので、歌詞とアニメの内容がリンクしているところも多いですし、挑戦的なサウンドで、時計の針の音のような効果音も散りばめられていて、すごくカッコいいんです。これまでも、「ビリミ」などでカッコいい曲には挑戦してきてはいるんですが、また違ったクールなICExを感じてもらえると思います」

阿久根温世「既にリリースイベントで披露させていただいているんですけど、ダンスも歌もかなり難しい曲で…。でも、振り付けが歌詞とリンクしているので見ているとすごく気持ちが良いです。ライブでこの曲をするとより締まって、つい見惚れちゃうような、すごくカッコいい曲なので、好きになってもらえたら嬉しいです!」

千田波空斗「最初の1音目からすごく印象的で、流れるようにスーッと曲に入っていくんです。その瞬間に鳥肌が立ちます。“ここから動き出すんだ!”という実感もありますし、迫力もあって。出だしから瞬きをせず、じっくりと見てもらいたいです!」

筒井俊旭「アニメと曲が一緒になった映像を見たんですが、すごく興奮しました! 1話のオープニング映像を見たときに、今から物語が始まるワクワク感をすごく感じて、一気にテンションが上がりました!」

竹野世梛「アニメを見ると、改めて曲の良さも感じてもらえると思います。それに、アニメのキャラクターもすごく可愛いんですよ」

山本龍人「すごく可愛いよね。そのキャラクターたちが、「理想郷」に合わせて踊っているんです。それを見て、改めて僕たちの曲をオープニング・テーマに起用してもらえたことがすごく嬉しかったです。実際にこのアニメに、僕もどっぷりハマったんです! キャラクターは可愛いのに、バトルシーンはしっかりとしていて、物語の展開もすごく楽しみで。既に来週の放送が楽しみです!」

――「理想郷」のMVはどんなものになりそうですか?

中村旺太郎「実はまだ撮影をしていないんです(取材は1月下旬)。北海道の、-20度になる所に行くらしく、どんなものになるのかすごく楽しみです」

竹野「-20度ってどんな感じなんだろう?」

山本「その温度で踊れるのかな…? 凍らない!?」

筒井「どんな演出だろうね。誰が最後まで生き残るとか!?」

山本「そこまでアニメとリンクするの!?(笑)」

――あはは。北海道で楽しみにしていることはありますか?

八神遼介「海鮮を食べたいです! 前回、「GIFT」のMV撮影でも北海道に行ったんですが、その時に空港で海鮮を食べるか?、味噌ラーメンを食べるか?で二班に分かれたんです。その時に僕は味噌ラーメンを選んだんです。もちろん美味しかったんですが、やっぱり食べられなかった海鮮に心残りがあって…!」

山本「逆に僕は海鮮を食べたので、ラーメンを食べたいです!」

筒井「俺は海鮮を食べたんですけど、後悔してないです! 美味しかったので!」

一同「あはは!」

八神「いや、僕も後悔はしてないから!(笑)」

――新衣装もすごく素敵ですね。

筒井「今回は珍しく、全員が同じデザインなんです。いつもはちょっと違うんですけど、アクセサリー以外は一緒で統一感があります。近未来感もありますし、メジャーデビューシングル「CANDY」の衣装を思い出すような雰囲気もあります。」

山本「バージョンアップして帰ってきた感じだよね。注目してみてもらえたら嬉しいです」

中村「さらに今回は、カップリング曲がどれも全く違うタイプなんです。特に好きなのは、SUPERDRAGONのジャン海渡さんが楽曲提供をしてくれた「Miracles」(通常盤収録曲)です。これまで歌ったことのないタイプの曲ですし、ジャンさんにいろいろ教えてもらいながらレコーディング出来た曲なので、大切にしたいです」

――「Miracles」はどういった経緯で楽曲提供してもらえたんですか?

山本「嬉しいことに、ジャンさんから“楽曲提供をしたい”って言ってもらえたんです」

――となると、ジャンさんはICExのことをしっかりと思って作ったということですよね。

筒井「そうなんです。最初に聴いた瞬間、“ものすごくカッコいい曲だな!”と思いました。これまでのポップで可愛く、明るいICExとは雰囲気がガラッと変わって、R&Bのようなサウンドで、歌詞も韻を踏んでいてHIP HOPテイストも強くて、ICExの新たな魅力をすごく引き出してくれる曲だと思いました。その反面、レコーディングはとても緊張しました。デモはジャンくんの声だったので、自分たちが歌うことでこの世界観を崩さないかな?とか、ICExの曲として成立させられるのかな?とすごく心配でした」

――プレッシャーが大きかったんですね。

筒井「はい。ジャンくんがディレクションをしてくれたんですけど、何かあるたびに歌って教えてくれるんです。それがとても上手いし、カッコよくて!」

――それを超えないといけないわけですよね!?

山本「そうなんです。だからこそ、改めて“ジャンくんってすごいな”って思いました。音楽に対する想いもそうですし、アーティストとしての凄さを感じました。この曲はラップが多いんですが、これを機にラップを頑張りたいと思いましたし、ジャンくんが憧れの存在になりました」

――もともとジャンさんとプライベートでの付き合いがあるメンバーはいましたか?

竹野「僕は仲良くさせてもらっていて、ご飯に連れて行ってもらっていて。実は、夏ごろ、“こういう曲を作っている”と教えてもらっていたんです」

一同「えぇー!?」

竹野「これは完全に裏話なんですが、なんとなく教えてもらっていて、その時から“カッコいい曲だな”と思っていて。本当にすごい先輩だと思いました。もちろんその後は誰にも言わなかったのでちょっとだけ優越感がありました(笑)」

山本「内緒にできるんだ!?」

竹野「できるから!(笑)」

一同「あはは!」

阿久根「僕自身、ICExがこういった曲を歌うとは思っていなかったので、すごくいい挑戦になりました。ラップでは日本語を英語のように発音したり、新しい表現をたくさん習いました。なのでCOOLerのみんなの反応がすごく楽しみです」

志賀「僕はラップに挑戦したのが初めてだったので、ちょっと大変でした。ラップって、言葉を伝えるのが大事だと思っていたので、ひとつひとつの言葉をはっきりと言った方がいいのかな?と思っていたんです。でも、今回はリズムの方が大事で、そうした方がちゃんと耳に残りやすいことを教わったんです。すごく大きな発見でした」

千田「僕はバラードが好きで、ローテンポの曲ばかり聴く傾向にあったんです。でもICExになってからはアップテンポの曲や、こういったラップの曲も聴くようになって、より音楽の楽しさを知りました。とはいえ、いざ歌うとなると大変なので、この曲のレコーディングは苦労しました。ジャンくんもしっかりと教えてくれるんですけど、その感覚を掴むまで時間がかかりました…。でも、ジャンくんが諦めることなくしっかりと教えてくれたので乗り越えることができたんです」

――教えるのも上手なんですね。

千田「すごくありがたかったです。本当にいい経験となりました」

八神「ジャンくんに楽曲提供をしていただけるということを知って、嬉しい反面、感じたことのない想いが積みあがってきて。なんだろう…劣等感?」

千田「劣等感!?」

八神「うん。作詞作曲もできて、完璧に歌えて、メンバーたちにディレクションもしてくれて…“何でも出来るんだな“って思ったんです。その音楽能力の違いをまざまざと感じたんです。ジャンくんにしか生み出せないグルーヴもありましたし、すごくいい勉強になりました。今後、こういった曲を歌いこなせるようになったときに、ジャンくんが”すごい!“って言うくらいレベルアップしたいです」

――その悔しさはすごくいいですよね。

千田「そう思います。ジャンくん1人でここまで高いクオリティ、レベルのものを生み出しているからこそ、ICExの8人ならではの表現を大切に、歌い続けていきたいと思っています」

八神「楽曲提供となると、本人が歌った方がいいのでは?という声が上がるかもしれないですが、せっかくいただいたので、“ICExに提供してよかった”と思ってもらえるように頑張りたいです」

――今はボーイズグループもクリエイティブになりましたよね。制作意欲もわいてきているのではないでしょうか。

竹野「めちゃくちゃ、あります!」

千田「楽曲って、自分が歌える音程で作るから、すごく歌いやすい曲を作れるんですよね。さらに、自分がいつも思っている感情を書き出して、誰かの救いになるような歌が作れたら最高なので、これが理想に終わることなく、行動していきたいです」

竹野「実は、SUPERDRAGONの田中洸希くんとも仲良くさせてもらっていて、家に遊びに行った時に、DTMの使い方を教わったんです。それがすごく面白くて、自分の家に帰ってからPCで自分の好きな曲のリミックスを作ってみたんです。それから曲作りにすごく興味が沸いたので、挑戦してみたいですね」

――この曲の振り付けはどんなものになりそうですか?

竹野「まだ振り入れはされていないんですが、今回はBE:FIRSTさんなどの振り付けをしているAko先生にお願いしているんです。

山本「既にレッスンを何度か受けているので、ako先生の振り付けがどれだけ難しいかはわかっているので、ちょっとドキドキしています(笑)」

――また新しいICExの姿が見られそうですね。

――そして「運命の1ページ」(初回限定盤B収録曲)はとても可愛らしい曲ですね。

八神「この曲はすごくメッセージ性が強いんです。大切な人、運命がテーマの歌詞で、誰もがそういった対象がいると、何かしてあげたくなりますよね。でもその反面、その人から元気をもらうこともあって。そう考えると、ICExCOOLerの関係を歌っているように感じるんです。みなさんにとっても大切な曲になってもらえたら嬉しいです」

中村「この曲って、“みんなと出会えてよかった”と歌う曲なんです。さらにその相手がCOOLerというはっきりとした存在だということに、気づいたらよりいい曲だなって気づきました。対する「BOOM BOOM BOOM」(初回限定盤A収録曲)は、ライブを盛り上げるための曲で、みんなでひとつになれるようなエールソングで、“みんなで盛り上がるぞ!”という曲です」

筒井「このシングルの中でも、かなり元気のいい曲なんですよ。コール&レスポンスもできますし、歌詞もすごくいいんです。聴けば僕たちから励まされているような、憂鬱さも吹き飛ばす曲になっているので、たくさん聴いてもらいたいです」

――では最後に、みなさんにとって“これさえあれば理想郷”というものを教えてください!

千田「僕は歌があれば理想郷です!」

一同「おぉ~!」

千田「どんな状況でも、環境でも、歌を聴いたり、歌ったりするだけで気持ちが上がるんです」

八神「それで言うなら、僕はCOOLerのみんながいてくれたら理想郷です! みんなと会うだけで元気がでますし、想いを伝えてくれたり、応援してくれていることがわかると、頑張れます。あとはメンバーかな!」

山本「みんな連続で正解をだすね!(笑)」

中村「あとは僕達を支えてくれるスタッフさん! これも大正解!」

一同「あはは!」

筒井「それなら僕は“表現する場所”。ステージに限らず、自分を表現できる場所があるのはすごく嬉しいですし、届ける相手がいるということはすごく幸せだと思います」

山本「じゃぁ僕は、ラーメン街で!」

一同「いいねぇ!」

山本「自分が歩いている通りにラーメン屋さんがズラリと並んでいたら大興奮です! 以前、出演させてもらった番組でラーメン博物館を取材しに行ったんですが、そこは本当に理想郷でした!」

志賀「僕は実家ですね。相談したいときに一番に頼るのが家族で、一番疲れを癒やすことが出来ます。ワンちゃんもいますしね」

千田「李玖の家は本当に癒されるんですよ。家族が本当に優しくて温かいんです。だから今、実家って答えたのはすごくわかる!」

阿久根「僕も実家かな。久しぶりに実家に帰ると、“こんなに温かい場所があったんだ”って思えるんです。暖房も効いていますし…」

中村「物理的に!?」

阿久根「あはは。心も身体も温めてくれます! 初心にも帰れますし…。あとは、実家に帰ると必ず僕が家族にご馳走するようにしています。ちょっとだけですが恩返しが出来たらなと思っていて。でも、最近は実家に帰ると、“東京に戻りたくないな”って思うこともあって…」

山本「ホームシックになっちゃうこともあるよね」

阿久根「うん。でも、その分、“頑張ろう”って思えます!」

山本「じゃぁ、最後の世梛は?」

竹野「う~ん…(悩む)。超能力! 空を飛んだり、瞬間移動したりしたい!」

千田「高校生っぽくていいね(笑)」

一同「あはは!」

(おわり)

取材・文/吉田可奈
写真/野﨑 慧嗣

RELEASE INFROMATION

ICEx 5thシングル『理想郷』通常盤(CD only)

2025年2月26日(水)発売
VICL-37760/1,100円(税込)
M1, 理想郷 / M2, Miracles

ICEx 5thシングル『理想郷』

ICEx 5thシングル『理想郷』初回限定盤A(CD+Blu-ray)

2025年2月26日(水)発売
VIZL-2417/2,970円(税込)
M1, 理想郷 / M2, BOOM BOOM BOOM
[Blu-ray]ICExお化け屋敷

ICEx 5thシングル『理想郷』

ICEx 5thシングル『理想郷』初回限定盤B(CD+Blu-ray)

2025年2月26日(水)発売
VIZL-2418/2,970円(税込)
M1, 理想郷 / M2, 運命の1ページ 
[Blu-ray] ICEx summer concert 2024 “TASTING”
01. Hollywood 
02. ナイトフライト
03. 8COUNT
04. Sunset Blue
05. CARNIVAL

ICEx 5thシングル『理想郷』

LIVE INFROMATION

ICEx Second Concert Tour 2025 "ROUTE-8"

追加公演
2025年331日(月) 東京 TOKYO DOME CITY HALL
開場17:30/開演18:30

ICEx Second Concert Tour 2025 "ROUTE-8"

U-NEXT

ICEx First Concert Tour 2024『SCRAMBLE PARTY!』

ICEx結成後初の東名阪ツアー、追加公演を完全配信!
配信の詳細はこちら >>>

ICEx First Concert Tour 2024『SCRAMBLE PARTY!』

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