――「The Finest」に続いてGirls²とiScreamがコラボしました。この第2弾の企画を聞いたとき、みなさんはどう感じましたか?

原田都愛「このコラボではGirls²ではやらないようなことをやることが多いんです。楽曲はもちろんなんですけど、イベントの雰囲気も違いますし、衣装やヘアメイクも違います。いつもと違う自分が表現できるので、このコラボがすごく楽しいです」

増田來亜「「The Finest」のときは、お互いのファンのみなさんがすごく喜んでくれたんです。それもあって“今年もコラボあるかな?”って言ってくださっている方もいたんです。だから、またコラボができて嬉しいです。それに前回に引き続き“カッコイイ女の子”という感じの楽曲をパフォーマンスできるのも、このコラボだからこそ。Girls²とiScream、お互いの良さを合わせつつ、いいコラボにできたらなって思いました」

――グループのときとコラボでは、やっぱり感覚は違いますか?

増田「全然違います。だから、初めてだった前回は結構探り探りのところもあったんです。でも、今回は前回の経験を生かせるので、さらにいいパフォーマンスができると思っていましたし、楽しみにしてくださっていたみなさんにもそこを期待していてほしいです」

小田柚葉「2人も言っていますけど、このコラボでは、普段はやらないような曲調に挑戦できるんです。だから、第2弾があると聞いたとき、まずは“どんな曲調になるんだろう?”ってワクワクしました。いつもだったらGirls²は明るくて元気な曲調、iScreamはバラードが定番だと思うんです。でも、その2組が一緒にやることによってLDH感満載のカッコイイ曲調になりました。私自身、それがすごく楽しみでした」

菱田未渚美「去年「The Finest」をリリースしたとき、お互いに“また機会があればいいね”っていう感じで終わったんです。でも、そこから1年たたないくらいで第2弾が決まったので、“意外と早くできた!”って思いました。きっとファンの中にも第2弾があると思っていた方は、あまりいないと思うんです。だから、みなさんがどんな反応をしてくれるのかな?って思いましたし、楽曲もGirls²ではやらないタイプなのでそれを楽しみにしてくれていると思います」

――みなさん自身が「D.N.A.」を聴いたときは、どんな感想を持ちましたか?

原田「イントロに鳴る音が「The Finest」と同じ音色が使われているんです。だから最初に聴いたとき、“(聴く音源を)間違えたかな!?”って一瞬思いました(笑)。でも、「The Finest」とは違う良さがあってお気に入りです」

小田「楽曲はstyさんが、振付はKADOKAWA DREAMS MINAMIが付けてくださっていて、「The Finest」と同じ方々なんです。「The Finest」の振付が好きだったので、“どんな振付になるんだろう?”って楽しみにしていました。そしたら想像通りにすごくカッコよくて私自身も圧倒されたので、とても見応えがあるものになったと思います」

菱田「私も「D.N.A.」を聴いたときは、いい意味で想像通りのバチバチに踊るようなカッコイイ楽曲だなって思いましたし、パフォーマンスするのがすごく楽しみでした」

YUNA「iScream3人なので、パフォーマンスの構成も複雑にはできないんです。だから、どちらかというとシンプルだったり、3人の個性を生かした曲が多いんです。でも、「D.N.A.」は11人でパフォーマンスできるので、振付はもちろん構成でもパワーを発揮できます。そういう意味で私たちも、“やった!こういう曲ができる!”って、すごく嬉しかったです」

HINATA「実は「The Finest」は、前回リリースした「Rock Steady」のカップリング曲だったんです。でも、LDHらしさもあって、ファンのみなさんがすごく盛り上がってくださったんです。それで今回は、“さらに盛り上げたい!このコラボをパワーアップさせたい!”っていう思いから、今回「D.N.A.」をリード曲にしました。それに前作から時間が経って20歳を超えたメンバーも増えて、私たちも少しずつ大人の女性になってきていると思うんです。その結果、今回は振りに女性らしさやセクシーさも取り入れていきました。だから、前回とは違う私たちが見せられると思いますし、“Girls²とiScreamのコラボではこれが見たい!”とファンのみなさんが思っている楽曲を出せたんじゃないかと思います」

YUNA「それに「D.N.A.」は前作の経験を生かした楽曲になっているんですけど、カップリング曲では、今までのどれとも違う新しいことができました。なので、個人的には、それもすごく嬉しかったです」

――「Be Real」ですね。

YUNA「はい。ちょっとR&Bなテイストになっています。強いとか弱いっていう縛りがない楽曲なので、カッコイイ声で歌う人もいればかわいい声で歌う人もいて、みんなの声の個性がすごく出ているんです。だから、そこも面白いと思います」

――前作と同じく、タイプの違う2曲が収録されているのもよりこのシングルを楽しめる部分ですよね。では、歌でもMVでも振付でもいいので、「D.N.A.」の中のみなさんの推しポイントを教えてください。

原田「私は振付の中に<DNA>を表現する手振りが入っているところです。それはこの曲ならではだと思いますから。ちょっと難しくはあるんですけど、イベントやライブでファンのみなさんも一緒にできたら楽しいなって思います」

――頑張れば真似できます?

原田「練習すれば大丈夫です! だから、リリイベのときとかは、事前に練習してきてほしいですね(笑)」

増田「私はやっぱり見どころは11人でのパフォーマンスです。この曲に合わせたちょっと強めの踊りなんですけど、それを11人で踊ることで、さらに迫力が出ると思います。それに構成も普段は見られないような形がありますし、逆に敢えて少人数で踊っているパートもあるんです。1曲の中でいろんな展開があって、それも11人ならではだと思うので、楽しんでいただけると思います」

菱田「今回もダンスパートが入っているんですけど、そこの振付も結構動きが細くて、早いんです。だから、そこはかなり苦戦しました。でも、MV撮影では、みんなで頑張って揃えることを意識したので注目してもらいたいですね」

YUNA「私の推しポイントはMVのフロアを使ったダンスです。フロアは6人で踊っていて、そこはセクシーな感じなんです。でも、そこが終わると、だんだんみんなが真ん中に集まって来て、もう一度カッコよくサビを踊る。その女性らしさとカッコよさがいい感じにマッチしている部分が、私はとても気に入っています」

小田「MVは床がLEDになっているので、すごくキラキラしていて。しかも、そこが最初は赤い炎から始まって、どんどん楽曲が進むにつれて青い炎になっていくんです。それは炎の温度で私たちの温度も熱くなっていくということを表現しています。そこはこだわっているポイントなので、ぜひ、注目してほしいです」

――みなさんのパフォーマンスも、どんどん熱くなっていくんですね。

小田「はい。しかも最後には佐藤晴美さんとKAEDEさんも出演してくださっています」

――E-girls先輩のツインタワーが!

小田「そうなんです。お2人が登場するのはクライマックスで、そこはもう青いライティングになっています。カッコイイです!」

HINATA「みんなが振りやMVについて言ってくれたので、私は衣装を推したいと思います。今回は前作とはガラッと変わって、みんなカーキや茶色のアースカラーっぽい色味になっているんです。すごくトレンドを取り入れたスタイリングになっていますし、すごく個性的な衣装を身に着けています。しかも、ヘアメイクも特殊な感じなので、いつもとは違う私たちを楽しんでいただけると思います。こういうところは女の子のグループならではのクリエイティブだと思うので、注目していただきたいです!」

――Girls²とiScreamのコラボは今回で2回目。改めて、お互いのグループのすごさや魅力に気づいたりはしましたか?

原田「iScream3人はすごく話しやすいんです。それにグループの垣根を越えてちゃんと注意してくれたり、遠慮なく言ってくれるので、それがありがたいなって思います。私はあまり自分の意見を言うことが得意じゃないんですけど(笑)、iScreamのメンバーは“都愛ちゃんどう思う?”っていう感じで話を振ってくれるんです。だから、それも助かっています!」

HINATA「たぶん言い過ぎて、たまにウザがられていると思いますけど(笑)」

YUNA「私も結構言うしね(笑)」

原田「そんなことないよ! それは優しさだから。私は、“いつ言えばいいのかな?”ってタイミングがわからなくて、いつも黙っちゃうんですよ(笑)。でも、そういうときに振ってくれるのでありがたいです」

増田「iScreamには高め合う力があるなって思っています。例えばMV撮影のときもリハーサルも含めて盛り上げてくれますし、積極的に声を出してくれたり…そういうのを見ていると、普段から3人でやっていることなんだろうなって思うんです。それがチームの意識を高めることに繋がっていると思うので、“素敵だな!”って思っています」

小田「これは「Rock Steady」のときも感じていたんですけど、iScream3人ともリップシーンが、すごく上手なんです。リップシーンの前は鏡の前で練習している子がいたりして、そのときはひとりの世界に入っているんです。それを見ていて、“すごいな!”って思いました」

――プロ意識が強いんでしょうね。

小田「はい。表情もガラッと変わりますから。だから、本当はiScreamの後にリップシーンを撮るのは、すごく緊張します(笑)」

YUNA「知らなかった!(笑)」

HINATA「何で!?(笑)」

小田「うますぎるから(笑)。だから、Girls²だけで撮るときより緊張します。“私も頑張らなきゃ!”ってなるんです」

菱田「今の話もそうですけど、iScream3人には引っ張ってくれる力があるんです。そこが素敵だなって思います。リハーサルのときもカウントを取ってくれたりしますし、“ここってどうなっているのかな?”って思うような細かいところも進めてくれます。それに現場で少人数になったときも、率先して声を出して盛り上げてくれるんです。自分が撮影をしているときにそういう声があると、すごく気持ちが高まるので、いろんなところで助けられています」

――では、そんな高評価のiScreamから見たGirls²はどうですか?

YUNA「私はGirls²の個性がすごく好きです。iScream3人とも個性が違うとは思うんですけど、Girls²のみんなは、個性がひとひねり変わっているんですよ(笑)。そこが素敵だなって思います。來亜ってとってもふわふわして見えるのに、実際は全然そうじゃないし(笑)」

増田「名指し!?(笑)」

HINATA「でも、確かにギャップが大きいメンバーが多いよね(笑)」

YUNA「そう。そこが面白いなって思うんです。だから、Girls²は深く知れば知るほど、その人にぞっこんになっちゃう魅力があるなって思います」

HINATA「沼るよね。それにGirls²には、すごく阿吽の呼吸があるのも感じます。しゃべらなくてもわかり合っているんですよ(笑)。空気感が作られているのがすごくって。意見を言わなくてもまとまっているし、世界観ができているので、メンバー同士の理解度がしっかりあるんだろうなって思います」

――物事が阿吽の呼吸で進んでいくんですね。

HINATA「そうなんです。私はよく喋るタイプなので(笑)、たくさん声を出したりしています。そうするとGirls²のメンバーが、笑ってくれてるんです。それが伝わって来ると嬉しくなって、益々うるさくなっちゃいますね(笑)」

――笑われているのが嬉しいんですね?(笑)

HINATA「はい(笑)。“嬉しい! Girls²が鼻で笑ってくれてる!”って(笑)。そういうのを見ると、“ツンデレかな?”ってなって沼りますね(笑)」

YUNA「Girls²、ツンデレ多い!」

HINATA「そう! 爆笑してくれてもいいのにクスクスで笑うんですよ(笑)。でも、そういうところがかわいいんです」

――現場が楽しそうでいいですね(笑)。

――ところで今回の「D.N.A.」は、まさにLDHのイメージを象徴する楽曲だと思います。そのLDHの一員としてでもいいですし、日本人としてや女性としてでもいいのですが、みなさんの中に“受け継いでしていきたい”と考えているものはありますか?

原田「何かを受け継ぐというのとは全然違うかもしれないですけど、私は自分の個性は失くしたくないと思っています。私はあまり尖った考えは持っていないんですけど(笑)、ファッションや性格面での個性では際立っていられたらいいなって思っているので」

――自分では“原田都愛”の個性の核は、どんなところにあると考えていますか?

原田「ひと言で言うのは難しいんですけど、例えば服だったら、自分にしか着られない組み合わせや色合わせをしていると思うんです。それは他の人にはない感性だと思うので、今後も持ち続けていきたいです」

HINATA「私は、私個人としてもガールズグループとしてもなんですけど、憧れられる存在であることは先輩から受け継いでいきたいと思っています。女の子が見ていて、“自分もこの人みたいになりたい!”って思ってくれる人がたくさんいるのがガールズグループだと思うんです。私自身もE-girlsのような先輩グループに対して、そう思っていました。なので、自分自身を好きって言ってくれる人のためにも自分のやりたいことをやり続けたり、自分を磨き続けたりしていきたいです」

増田「私たちはみんなEXPGというダンススクールの出身なので、そこで習ったことや学んだことはずっと忘れてはいけないなって思っています。ダンススクールではあるんですけど、礼儀や挨拶などもかなり厳しく指導されてきましたし、今のパフォーマンスに生かされているダンスや歌もそこで培ってきたもの。だから、それを持ち続けることが初心を忘れないことにも繋がるのかなって思います」

――EXPGで得たものが、今の自分を形成しているところがあるでしょうからね。

増田「はい。この世界に入ったのも、そこがきっかけ。だから、それは今後も大切にしていきたいですね」

YUNA「ウキウキワクワクすることをずっとやり続けていきたいです。一番モチベーションが上がったり、一番自分らしくいられるのって、自分の好きなことをして、ウキウキワクワクが隣にあるときなんです。iScreamには目標があるんですけど、その目標に向かうのも私が今、一番心が躍ること。だから、それを叶えるために頑張っています。目標ややりたいことは大人になるに従って変わっていくのかもしれないですけど、私は年齢を重ねても、自分がワクワクドキドキすることを追い求めていたいです」

小田「シンプルなことなんですけど、私は笑顔を忘れずにいたいなって思っています」

――笑顔は大事ですよね。

小田「ファンの方からも“柚ちゃんの笑顔で笑顔になれる”って、よく言ってもらえるんです。そういう人がいるんだったら、これからも笑顔を大切にしていきたいです」

菱田「笑顔もそのひとつかもしれないですけど、私はアーティストには見られている意識が必要だなって思っています。もちろんステージ上にいるときはお客さんが見ているわけですけど、パフォーマンスしているときだけじゃなく、お話しているときや街を歩いているときだって、自分を知っている人がいるかもしれないじゃないですか? だから、身だしなみやファッション、体型、態度を常に意識することは大切だと思うんです。そのためにも、私も自分磨きを忘れないっていうことを受け継いでいきたいですね」

(おわり)

取材・文/高橋栄理子
写真/中村功

インタビュー(前編)
隅谷百花・鶴屋美咲・小川桜花・山口綺羅・RUI はこちら >>>

Release Information

Girls²×iScream「D.N.A.」

2024年619日(水)発売
初回生産限定盤(CD+DVDAICL-4578AICL-45792,500円(税込)
通常盤(CDAICL-45801,400円(税込)
DOWNLOAD/STREAMING
Sony Music Associated Records

LIVE INFORMATION

Girls² 5th Anniversary We are Girls² -The Live-

2024年630日(日) 開場17:00/開演18:00
国立代々木競技場 第一体育館

Girls² 5th Anniversary We are Girls² -The Live-

LDH Girls mobile/CL presents iScream 3rd Anniversary Party『i+you=3』

2024年629日(土)
1部:開場 13:00 / 開演 14:00
2部:開場 17:00 / 開演 18:00
Live & Restaurant LDH kitchen THE TOKYO HANEDA

iScream 3rd Anniversary Party『i+you=3』

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