――Girls²とiScreamのコラボ第2弾がリリースされました。まずは、その感想を教えてください。

小川桜花「1回目のコラボのときから、それぞれのグループのファンの方が、すごく喜んでくださったんです。それが私たち自身も嬉しかったので、第2弾がリリース出来るとわかったときは、嬉しさがさらに増しました。それにコラボでしかできない楽曲のテイストがあるので、“今回はどんな楽曲になるんだろう?”って、すごく楽しみでした」

鶴屋美咲「私も純粋にワクワクしました。前回の「The Finest」のときも、作り込みの時点からメンバーもスタッフさんも含めて全員が“いいものを作ろう!”っていう熱い気持ちがすごかったんです。また、そういう熱い現場に行けることが嬉しかったですし、いい作品を作りたいなって思いました」

RUI「前回のコラボもすごく盛り上がりましたし、“いい作品ができた!”っていう実感があるんです。だからこそ、第2弾をやるっていうことは前回を超えなきゃいけないっていうことでもあるなって思いました。それだけにすごく楽しみな部分もありながら、“もっとすごいものを見せなきゃ!”っていう責任も同時に感じました。でも、今こうやってGirls²のみんなと一緒に活動できていて、すごく嬉しいです」

――その楽曲「D.N.A.」は、日本のガールズグループでは珍しいタイプのゴリゴリのHIP-HOPチューン。とてもカッコイイ仕上がりですが、最初にコラボ第2弾がこの曲だと知ったときは、どう思いましたか?

小川「曲を作ってくださったのが、第1弾の「The Finest」と同じstyさん。だから、テイストも似ているなって思いましたし、私はEXPGっていうダンススクールに通い始めた幼少期を思い出しました。その頃は、ガッツリHIP-HOPを踊っていたので、身体が踊りなれているジャンルで(笑)。それもあってリラックスした状態でパフォーマンスできる感覚があります」

隅谷百花「私もこのコラボで楽しみにしていたことのひとつが、普段あまりやらない楽曲に挑戦できることだったんです。前作の「The Finest」もそうですけど、今回の「D.N.A.」もLDH色が濃い感じのゴリゴリの楽曲ですし、ダンスもどちらかといえば激しくって。個人的には、そういうタイプのダンスも好きなので、このコラボで自分がやりたかったテイストの楽曲ができて、すごく嬉しいですし、やりがいがありました」

鶴屋「LDHを彷彿とさせるような楽曲になっていて、“さすがstyさんだな!”って、最初に聴いた瞬間にワクワクしました。それに歌詞にも、それぞれのグループをリスペクトし合っている感じがあったので、それも嬉しいです」

――お互いのグループ名が歌詞に入っていますもんね。そういう仕掛けも楽しいです。

山口綺羅「2つのグループがひとつになってパフォーマンスする機会ってなかなかないんですけど、それは、すごく貴重な経験になるんです。そこで新しい自分も見つけられるし、iScreamから刺激をもらうこともたくさんあります。一緒にやることでお互いに化学反応が起きて、いいパフォーマンスになっているんじゃないかな?って思います」

――前作からの変化は感じますか?

山口「ガールズパワーを全開にする感じだった「The Finest」に対して、今回の「D.N.A.」には、内に秘めているものを出していく感じがすごくあるなって思いました。だから、今まで自分たちが積み重ねてきたものや、自分の思いをぶつけられる楽曲だと思ったんです。それに楽曲のテイストも自分がもともと好きなジャンル。それもあってしっくりくるところもあるので、このコラボでは見せ方でも自分の個性を出しやすいなって思います」

RUI「コラボはまだ2回目ですし、あくまでもコラボレーションではあるんですけど、11人でいるときのそれぞれのパフォーマンスのポジショニングが前よりも定まった気がします。例えば歌を歌うときのペアだったり、ラップ担当はどのメンバーか?っていうようなことなんですけど。その結果、11人のキャラクターが明確に確立していっている楽曲を作っていて感じました」

――それは前作を経験したことで、みなさんが得たものがあったからでしょうか?

RUI「そうですね。みんながそれぞれ自分の個性をコラボの中で突き詰めていったんだと思います。それで今回のバランスが取れたんじゃないかと思います」

――では、その「D.N.A.」のレコーディングやMV撮影の中で、印象的だった出来事はありますか?

小川「私はRUIとユニゾンすることが多いんです。そのときに意外と2人の歌い方が違うことに気づきました。RUIが先にレコーディングして、その感じに私が合わせるんですけど、いつも通りの歌い方でやると全然歌声がマッチしなくて…聴いていて耳ざわりがよくないんですね。だから、どこでフェイクを入れるかとか、伸ばす部分の尺だったりとかも気にしながら歌いました。そしたら、自分で聴いていても息が合っているなって思うような仕上がりになったんです」

――それはコラボならではな部分かもしれないですね。

小川「そうですね。でも、ちゃんとRUIと桜花が歌っているんだなっていうのはわかるんです。だから、そこは自分で聴いていても楽しいですし、iScreamのメンバーと歌うことはなかなかなかったので新鮮です。実は、RUIとは小学生くらいのときからの知り合いなんです。ただ、一緒に歌ったことはなかったので…」

RUI「このコラボを通して、ちょっと(2人で歌うことが)定着したよね(笑)」

隅谷「MV撮影はライティングも凝っていますし、床がLEDのモニターだったりもするので見応えがすごいと思います。その中でも特に私がお気に入りなのは、最初から最後にかけてライトで炎を表しているところ。どんどん熱が上がって行く感じをライトの色で表現しているんですよ。しかも「D.N.A.」だけあって映像もちょっと細胞っぽくて(笑)。それもキレイだなって思います」

鶴屋「1番のAメロは百花、桜花、綺羅、私の4人で踊っているんです。そこは“すごく重要なところだよね!”って4人で話して、撮影前に気合を入れてやりました。それぞれの歌い方にも個性が出ていると思いますし、振付もいい感じに作ってもらえたので、私はすごくお気に入りです」

RUI「見応えがあるよね」

鶴屋「それにいろんな組み合わせが見られるのも今回のMVの見どころです。RUIちゃんが真ん中にいて、その周りをGirls²のメンバーが囲んでいたりもするので、そういう部分もこのコラボならではだと思います」

RUI「歌詞の中にそれぞれのグループ名が入っているところは、振付もそれに伴っています。Girls²の名前が出てくるところは自分たちを指していて、iScreamのところはアイスクリームを混ぜているような感じになっているんです。それに<DNA>の部分も振り付けは手で<DNA>を作っているんです。そこは見ている人も“発見!”ってなったりすると思うので、細かくMVを見てもらえると嬉しいです」

山口「みんなが撮影の話をしたので、私は裏側を報告しますね(笑)」

――ぜひ、お願いします!

山口「MV撮影の日、集合はみんな朝早かったんですよ。でも、待ち時間が結構あって、まだダンスのシーンは撮っていないのに、待っている間にみんな疲れちゃったっていう(笑)。だから、いざ、本番ってなったときは、エナジードリンクを飲んで気合いを入れました(笑)」

――待ち時間にはしゃぎすぎたとかではなく?

小川「いや、本当に何もしてないです(笑)」

山口「ね(笑)。たくさん踊って疲れてきたのでエナジードリンク注入はわかるんですけど(笑)。でも、11人がわちゃわちゃとエナジードリンクを飲んで気合いを注入している空間も、“同世代の女子会!”っていう感じで楽しかったです(笑)。しかも、いざ、本番になるとガラッと雰囲気が変わるので、そのギャップも面白かったですね」

――今回の「D.N.A.」が2度目のコラボになりますが、改めてお互いのグループに刺激を受けたところはありますか?

小川「いっぱいあるよね?」

隅谷「ある! 例えばダンスは各自が映像を見て覚えて来て、その後、11人で合わせるんです。やっぱり初めて合わせるときは、みんな不安だったりするんですけど、そんな中でRUIちゃんが“昨日、解析したんだよね!”って言って、積極的にダンスを引っ張って行ってくれたんです。RUIちゃんに限らず、iScreamのメンバーは“ここ固めようよ”って声をかけたりしてくれました。それがありがたいなって思いました」

――頼もしいですね。

山口「そうなんですよ。それにこれは前作から感じていたんですけど、iScreamのメンバーは表情管理がすごいんです。「The Finest」のときは目力と表情のバリエーションの多さにビックリしました。iScreamのメンバーとは普段から一緒にいたりもするんですけど、そのときとパフォーマンス時では豹変する。前作で私はそこにすごく刺激を受けたし学んだので、今回の「D.N.A.」では、私も、“より表情と目力で見ている人を圧倒できるように!”っていうのを意識しました」

――「The Finest」のMV、すごく迫力がありましたよね。

山口「そうなんです。特にRUIはすごく存在感があるので、真ん中に来た瞬間のインパクトが強いんですよ。それはRUIが持っているものだとは思うんですけど、そうなるためにはきっと突き詰めた部分や努力があると思うんです。それを考えると、“自分も頑張ろう!”って思えたんです」

RUI「ありがとうございます。こんなに褒めてもらって嬉しいですね(照)。でも、私もこのコラボからは、すごく刺激をもらっているんです。さっき桜花が言っていたみたいに、ほとんどのGirls²のメンバーのパフォーマンスをEXPGというダンススクール時代から見ていたんです。だから、ガッツリ決めているときのみんなも鮮明に覚えているんですけど、コラボのときほど激しめの曲っていうのが、お互いにデビューしてからはなかったんです。それもあってGirls²に対しても、どちらかというとキラキラしていて笑顔っていうイメージがあったんですけど、このコラボのMVでは、ほとんど笑顔の表現がなかったんです。なので、そういう撮影の様子を見ていて、私は私でドキッとしてました。いつもが華やかだからこそ、キリッとした表情を見せてくれるみんなにギャップを感じましたし、客観的に見ていて、これはファンの人たちも“うわっ!”って驚くだろうなって感じました」

――みなさんの強い表情が、楽曲の世界観をさらに高めていると思いますよ。

鶴屋「私はiScreamにはポジティブさを感じます。放つオーラや空気がすごくキレイで明るいですし、それを3人とも持っているんですね。だから、きっと普段からいいコミュニケーションを取っているんだろうなって思いました。それに今回のコラボのリハーサルのときも、あまり時間がなかったりしたんですけど、iScreamのみんなは、それに対して焦ったりするんじゃなく、その状況をいかに楽しんで、どれだけ完成度を高めるかみたいなところに一瞬で持っていってました。そこは見習いたいと思いましたし、3人とも改めて人間として尊敬できるし、大好きだなって思いました」

――集中力がすごいんでしょうね。

鶴屋「それもあると思います。それに普段からずっと元気なので、そこも尊敬です!」

小川「私もiScreamからは刺激を受けっぱなしなんですけど、敢えて言うなら、3人が常に同じところを見ているんです。だからといってGirls²がバラバラなわけではないんですけど(笑)、私自身が全員の気持ちを揃える大変さを知っているからこそ、そう思うことが多いです。それに今、美咲も言ったようにすごく元気だし、3人ともいいキャラクターをしているんです。だから、私は3人の存在自体から刺激を受けています」

山口「強い愛を伝えてる感じじゃん!(笑)」

小川「でも、本当にすごいなって思うんだよね。「D.N.A.」のMVにも3人のシーンがあるんですけど、8人と3人って、人数的に、全然違うじゃないですか。でも、人数の差を全く感じさせないパフォーマンス力がiScreamにはあって。だから、見ていてそこに圧倒されました」

――お互いをリスペクトする関係って、いいですね。

――そんなみなさんはLDHの一員で、まさにその“D.N.A.”を全員が持っていると思います。では、LDHの一員としてでもいいですし、女性としてや日本人としてでもいいんですが、自分は“これを継承していきたい”、“守り続けていきたい”と考えているものはありますか?

RUI「私たちは、ほとんど全員がLDHの先輩方に憧れて、この事務所に入りたいって考えたんだと思うんです。そして今は実際に後輩という立場で活動させていただいています。だから、やっぱり先輩方が作ってきてくださった道っていうのは閉ざさず、私たちもそこを歩いていかないとって思っています。みなさんが作ってくださった伝説を途絶えさせないことが私たちが受け継いでいくこと。そして、その意味でも今回のコラボは最適だと思いますし、LDHのパワーを発揮できるものなんじゃないかと思います」

小川「私も全く同じです(笑)」

――そうですよね(笑)。では、その中でも特に大切にしていきたい部分はありますか?

小川「やっぱり強い女性像っていうのは、見ている人に勇気や夢を与えると思うんです。だから、そこはこれからも大事にしていきたいです」

隅谷「それに強さと同時に気遣いや優しさを持っているのもいい部分だと思うので、私はそこも継承していきたいですね」

山口「深い!」

隅谷「例えばメンバーとは一緒にいる時間が長いので、だんだんそれに慣れてしまって、自分の良くない部分を出してしまったりもするんです…でも、それはやっぱりあまりいいことではなくって。実際にメンバーはみんな気遣いもできるし、周りも見れるので、そういうところは見習いたいなって思います」

――親しき仲にも礼儀あり、ですよね。

隅谷「本当にそうだと思います。それに私たちが今後年齢を重ねていくに従って、どんどんお仕事などで関わる方も増えていくと思うんです。だから、そこは大事にしたいってより思います」

小川「あっ、私、思いつきました! 受け継ぎたいのは青春です!」

隅谷「どうやって受け継ぐの?」

小川「青春って、中学や高校時代のイメージじゃないですか。その青春時代を思い浮かべたとき、誰もがそこにアーティストさんがいたりすると思うんです」

山口「確かに!」

小川「それがLDHだったら、例えばEXILEさんやE-girlsさんだったりもすると思うんです。だから、それを私たちも受け継ぎたいです」

鶴屋「いいこと言う!」

RUI「憧れられる存在ってことだね」

山口「間違いない! もう、それで全員一致でお願いします!(笑)」

(おわり)

後編は小田柚葉・増田來亜・菱田未渚美・原田都愛・YUNA・HINATAにインタビュー!
>>> 明日公開!


取材・文/高橋栄理子
写真/中村功

Release Information

Girls²×iScream「D.N.A.」

2024年619日(水)発売
初回生産限定盤(CD+DVDAICL-4578AICL-45792,500円(税込)
通常盤(CDAICL-45801,400円(税込)
DOWNLOAD/STREAMING
Sony Music Associated Records

LIVE INFORMATION

Girls² 5th Anniversary We are Girls² -The Live-

2024年630日(日) 開場17:00/開演18:00
国立代々木競技場 第一体育館

Girls² 5th Anniversary We are Girls² -The Live-

LDH Girls mobile/CL presents iScream 3rd Anniversary Party『i+you=3』

2024年629日(土)
1部:開場 13:00 / 開演 14:00
2部:開場 17:00 / 開演 18:00
Live & Restaurant LDH kitchen THE TOKYO HANEDA

iScream 3rd Anniversary Party『i+you=3』

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