──2月にリリースしたFANTASTICSとして初となるBEST ALBUM『Welcome to Sunshine』を経て、シングル『SUNFLOWER』が完成しました。出来上がった現在の心境から教えてください。
中島颯太「今回は“シングルを作る”というよりは、“1曲1曲、テーマを持って制作したらこの3曲ができた”という感じなので、色が全く違う曲が入ったシングルになりました。“ジャンルが違う曲が入っている”というのがファンタらしくもありながら、1曲1曲に意味を持たせられたので、今回のシングルは本当にたくさんの人に届いてほしいです。この3曲を聴くだけでも、FANTASTICSがどんなグループなのかがわかると思います」
──表題曲「SUNFLOWER」は、5月から始まったツアー『FANTASTICS LIVE TOUR 2026 “SUNFLOWER”』のテーマソングにもなっていますが、どういう楽曲、もしくはどういうツアーにしたいと思って作り始めたのでしょうか?
中島「BEST ALBUM『Welcome to Sunshine』に新録曲「FINALE」を収録したので、“そこで終わりかと思いきや、また新章が始まった”と感じるくらいの力強さと意志を出したいよね“ということで、Chaki Zuluさんにプロデュースをお願いしました。皆さんと一緒に進んでいける曲になるように、“これからも咲き続ける”という意味を込めて「SUNFLOWER」を掲げています」
──振り付けやMVなども含めて、「SUNFLOWER」の特に好きなポイントを教えてください。
中島「“SUNFLOWER=ひまわり”と聞くと、明るいパキッとした色だったり、青い空をイメージすると思いますが、今回はそれよりも、ファンタ(FANTASTICSの略称)としての今までの歴史や、それを乗り越えてきた力強さも感じられるような、ひまわりの強さを表現したいという想いで、曲だけではなく、アートワークなどからも伝えたくて、ジャケット写真やMVを制作しました」
堀夏喜「僕はMVが好きです。“ひまわりを咲かせるための光を荒野で探している”というストーリーが描かれたMVになっていて。僕はもともとストーリー仕立てのミュージックビデオが好きなこともあって、お気に入りです」
瀬口黎弥「まだツアーは始まっていないので(※取材は5月中旬に実施)どうなるかわからないですが、ライブで「SUNFLOWER」にお客さんの歓声が加わったときにどんなふうに化けるのかが楽しみです。僕たちが育っていくように、ライブで楽曲も育っていくので」
世界「僕が気に入っているのは衣装です。ファンタでライブとMVが同じ衣装なのは、初めてなんです。MVの世界観がライブでもそのまま届けられるのは楽しみです」
──この衣装はメンバーのアイデアからですか?
世界「はい。ホリナツ(堀夏喜)が中心になって考えました」
堀「メンバー全員と話し合ったので、みんなの意見が反映されています。こだわったのは、今の話にもあったようにツアーと連動しているところです。そうすることでライブでも映えると思ったので」
世界「曲調にも合いますし、世界観もみんなすごく合っています!」
瀬口「世界に一着しかないですから」
──そうなんですね。ツアー中に破れてしまったりしたら大変ですね。
堀「タグに“ONE AND ONLY”と入っていますから」
中島「そうなんだ!?」
世界「LDHの衣装を作ってくれる会社の名前が“ONE AND ONLY”なんです」
──カップリング曲についても聞かせてください。「PUMP IT UP!」は冠番組『ファンタスティックPARK』の企画内で制作されたメンバー紹介ソングです。GRPさん主導で、メロディ制作や歌詞制作にはメンバーも加わったそうですね。観察ノートをつける工程なども含めて制作の中で気づいたメンバーの意外な一面や、改めて感じた魅力を教えてください。
中島「観察ノートの書き方にメンバーそれぞれの色が出ていると思いました。黎弥くんはラップをやったり、趣味で作詞をやっていたりするからか、みんなの特徴をまず書いて、それに付随する歌詞になりそうな言葉をツリーにしていて。その書き方だと、文章で書くよりも歌詞にしやすいと思いました」
瀬口「ありがとうございます。僕は逆に作文が苦手で…。文章を書くよりも、キーワードをポンポンって書いていくほうが書きやすいので僕にとっては普通のことだったんです。そうやって書いていった結果、木村慧人だけ“変”しか出てこなかったっていう(笑)」
──番組でも紹介されていましたね。
瀬口「はい。“これが公開されるのか”と思いました(笑)。バラエティ的には面白かったから良かったですけど(笑)」
──パフォーマーの皆さんもレコーディングに参加されましたが、レコーディングでのエピソードなどはありますか?
世界「レコーディングは一人につき1時間半〜2時間くらい用意されていたんですけど、みんな30分で終わりました」
中島「みんな、すごく早かったです」
瀬口「僕、1時間かかりました。なかなか自分のレコーディングに納得がいかなくて…」
世界「さわなつ(澤本夏輝)はメンバーの中でエンジェルボイスとして有名だったので、2時間くらいかかるかな?と思ったんですけど…」
中島「確か、さわなつくんがレコーディングの1番目だったよね?」
世界「そう。だからか、さわなつも30分くらいで終わったのが意外でした」
──今日のメンバーの中だと、堀さんはラップのレコーディングは初挑戦だったと思いますが、いかがでしたか?
堀「気持ちよかったです(笑)。とても楽しかったです! それでいうと、さわなつくんがレコーディングの数日前にボーカルレッスンを組んでいて…」
世界・瀬口・中島「組んでた!」
堀「真面目に準備していて好感度が上がりました」
世界「あんな感じで言ってるけど、意外と乗り気なのかもしれない(笑)」
──中島さんから見て、パフォーマーの皆さんのレコーディングやラップはいかがでしたか?
中島「すごくうまかったです! レコーディングのあとに作曲してくれたGRPさんと、作詞をしてくれたYUUKI SANOさんと3人でご飯に行かせてもらったんですけど、そこでYUUKIさんが“パフォーマーがしっかりと歌詞も譜割りも覚えてきてくれたことが作詞家としては本当にうれしかった”と言っていて。どうやら、ふわっとだけ覚えてきて、レコーディングで練習するという方もいるみたいで、“ファンタの皆さんは真面目で!”と、とても感動していました」
瀬口「初めてのレコーディングだったし(笑)」
堀「僕はレコーディングの順番が前の方だったので“時間が押すなんて…”と思って(笑)」
中島「そういうことを考える時点で真面目なんですよ。そんなところも含めて、GRPさんもYUUKIさんも“本当にいいグループだね”って褒めてくれました」
──それは嬉しいですね。
中島「はい。嬉しかったです。ちなみに(八木)勇征くんはレコーディングに寝坊していました(笑)」
世界「みんながめっちゃ巻いちゃったからね(笑)」
──すごくFANTASTICSらしいエピソードですね(笑)。
中島「はい。全部がファンタっぽかったです」
瀬口「ファンの人は、今、「PUMP IT UP!」を一生懸命覚えているんだろうな〜」
──一緒に声を出して歌うところもたくさんありますからね。ちなみに…この曲は『ファンタスティックPARK』のイベントに向けて作られたものですが、今後、FANTASTICSのツアーなどでもパフォーマンスする予定はあるのでしょうか?
中島「“ファンタのライブでやらない”ということではないですが、特別な日とか、そういうときだけのほうがいいのかな?とかいろいろ考えていて。パフォーマーも全員がイヤモニをつけないといけないですし」
世界「あとライブでやりすぎて飽きられるものも嫌ですし。100%盛り上がるカードではあるので、それを毎回やるのか、“ここぞ!”というときにやるのか、というのは考えているところです。やるなら宮本アナ(宮本夢羅/『ファンタスティックPARK』のMCで、「PUMP IT UP!」の冒頭には宮本アナの声が収録されている)も呼ばないといけないですし(笑)」
──今後のライブではどのように披露されるかはわかりませんが、メンバー紹介ソングという位置付けの楽曲が出来上がってみていかがですか?
世界「ありがたいですし、嬉しいです」
中島「面白いです。振り付けもみんなで考えたんですが、最初は“歌詞がメインになるので振り付けは簡単なものにしよう”と言っていたのに、楽しくなってしまっていろいろ付け足しちゃいました。そういうところもファンタっぽいと思います」
世界「楽しくなりすぎてみんな0番(真ん中の立ち位置)から動かない振り付けになってしまいました(笑)。かなり面白い振り付けになっているので、またどこかで披露したいと思っています」
──楽しみにしています。
──3曲目の「HANDS UP」はエネルギッシュなヒップホップチューンです。これまでのFANTASTICSにはあまりなかったタイプの楽曲ですね。
中島「ファンタには明るい曲とかバラードが多いので、ずっと“攻めた曲が欲しいよね”という話をしていました。それをavexチームとも話して、ライブでめちゃくちゃ盛り上がる楽曲として、オールドスクールのヒップホップをデビュー曲『OVER DRIVE』も作ってくださったZERO(YVES&ADAMS)さんにお願いしました。「HANDS UP」というタイトルの通り、皆さんにも一緒に手をあげてもらってライブで一体感が生まれる曲になるといいなと思います。ちなみに僕は今回、この曲が一番レコーディングに時間がかかりました…7時間くらいやったかな?」
──7時間も!?
中島「パフォーマーが“踊りたい”と思えるようなヒップホップ感を出したくていろいろ挑戦したので、かなり思い入れもあります。早くライブでやりたいです」
──パフォーマーの皆さんは、この曲を初めて聴いたときのことを覚えていますか?
堀「はい。正直、デモの段階では、あまり自分が踊っている感じが頭に浮かばなかったんです。だけど、2人の声が入ったのを聴くと、“すごくいい!”ってなりました」
──振り付けも気になりますが、どんな感じに?
世界「めっちゃ踊ってます」
中島「爆踊り系です!」
世界「床(フロア)も行きますから。振り付けはKADOKAWA DREAMSのITTAにお願いしたんですが、オファーするときに“疲れる感じでやっていいよ。思い切りやって”とお願いしたら、“想像以上に疲れるかもしれません”って返ってきて。実際にフルで踊ってみたら、確かに、想像していた以上にみんな疲れました(笑)」
堀「ほんとに、疲れました」
瀬口「めっちゃ、疲れました」
世界「でも、かなり気合いが入ります。オラオラ系です」
──ここまでのヒップホップチューンはFANTASTICSにはなかったですからね。
世界「「Tumbling Dice」が近いですが、あれは“おりゃー!”って感じの振り付けで。“ストレートパンチ!アッパーカット!”みたいな感じなのに対して、「HANDS UP」はしっかりジャブもあるヒップホップです。だんだん大人の年齢になってきた今のファンタ流のヒップホップという感じがします」

──「SUNFLOWER」に<明日だけを向き 根にした昨日を連れて>という歌詞がありますが、これまでの活動の中で、特にご自身の糧になっているなと思う経験や言葉を教えてください。
中島「僕は“夢者修行”です。デビュー前、パフォーマーだけの“武者修行”を一般の高校生として見に行っていて。その一年後に、自分がそのグループの一員として“夢者修行”を回ることになったのですが、素人の2人がボーカルで引っ張って行かないといけない役割だったので、毎日結構きつかったんです。愛のある厳しいアドバイスももらったんですが、次の日にはまだ成長できなかったりして、毎日、勇征くんと話し合っていました。でもあの瞬間に勇征くんとの絆が生まれたと思いますし、“夢者修行”がなかったら、今の僕にはなれていなかったです」
堀「僕はEXPGに通っていたことです。あのときの経験が今の自分のベースにあると思います。みんなでずっとダンスをして、“あれがカッコいい”と話したり、“誰が一番コアになれているか選手権”をやって誰が一番詳しいかを競ったりしていました。あの時間はすごく楽しかったですし、今も活きていると思います」
──そういう話は今もしないわけではないと思うのですが、当時の時間とはやはり違いますか?
堀「そうですね。若いからこそ敏感だったと思います。今でもEXPG生だった頃のことを思い出して“楽しかったな”って思います」
瀬口「僕は“夢”です。夢って、あるだけで原動力になって、そのために努力もできます。最初は“FANTASTICSになる”とか、“LDHに入りたい”という夢があって、それが叶ってからは、“FANTASTICSで単独ツアーをしたい”とか…そうやって、次々に夢ができて、それを叶えていっています。そういう意味では、夢の存在が糧になっていると思います」
世界「僕の中で一番大きかったのは、18歳でニューヨークに行ったことです。行っていなかったら、LDHにも入っていなかったかもしれないですし、EXILEのオーディションも受けていなかったかもしれないです。そもそも10代の頃に一人で海外に行ったという現実は大きくて。バトルに出ると、圧倒的なアウェイの中で戦わないといけなかったりしたから…。そういう経験が、今に活きていると思います」
──インタビュー冒頭に“ベストアルバムをリリースして、ここから新章が始まる”というお話もありましたが、最後に、この先にFANTASTICSが目指すのはどのような姿、活動なのか教えてください。
世界「ドームツアーができるようになりたいです。単発のドームライブではなく、“ドームツアー”と銘打っているのは、LDHでいうと、今はEXILEと三代目J SOUL BROTHERSだけなので、早くそこに並べるようになりたいですし、FANTASTICSはそのポテンシャルがあるグループだと思っているので。そこに対して“足りていない何かを補う”というよりは、今ある可能性をどんどん盛り上げていって、次の世代に“FANTASTICSに入りたい”とか、“ファンタを見てダンスを始めた、歌を始めた、お芝居を始めた”といってもらえるようなグループになっていきたいです」
(おわり)
取材・文/小林千絵
写真/中田智章
RELEASE INFORMATION

FANTASTICS『SUNFLOWER』LIVE盤
2026年6月17日(水)発売
CD+2DVD/RZCD-67577/B~C/9,000円(税込)
CD+2Blu-ray/RZCD-67578/B~C/9,000円(税込)
LIVE INFORMATION

FANTASTICS LIVE TOUR 2026 “SUNFLOWER”
5月23日(土) 愛知 Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場) ホールA
6月20日(土) 広島 広島グリーンアリーナ
7月1日(水) 大阪 大阪城ホール
7月2日(木) 大阪 大阪城ホール
7月18日(土) 静岡 エコパアリーナ
7月19日(日) 静岡 エコパアリーナ
7月25日(土) 東京 有明アリーナ
7月26日(日) 東京 有明アリーナ
9月6日(日) 福岡 マリンメッセ福岡 A館
9月26日(土) 東京 国立代々木競技場 第一体育館
9月27日(日) 東京 国立代々木競技場 第一体育館
10月11日(日) 福井 サンドーム福井










