「USEN MUSIC AWARD 2023」――今年"日本中で耳にした"J-POP、SNS、洋楽、演歌／歌謡曲、各ランキングの1 位は？

「2023 年間 USEN HIT J-POPランキング」で見事1位に輝いたのは、京都出身のスリーピース・ロックバンド、10-FEETの「第ゼロ感」。この曲は、国内興行収入157億円を突破、国内歴代興収13位を記録するなど、一大ブームを巻き起こした映画『THE FIRST SLAM DUNK』のエンディング主題歌に起用された楽曲で、ライヴやフェスではもちろん、バスケットボールをはじめとするスポーツイベントでもシンガロングが起こるほど、今や国民的アンセムとして世代を問わず親しまれた。

月間ランキングではおよそ一年にわたってTOP20内をキープし、めでたく年間ランキング初登場の10-FEETが首位獲得。昨年バンド結成25周年を迎え、ますます進化し続ける彼らから今後も目が離せない。

昨年に引き続き活躍を見せているOfficial髭男dismは、TOP10内に2曲がランクイン。どちらもTVドラマ主題歌として注目が高まり、ロングヒットを記録。

3位のVaundy「怪獣の花唄」は、昨年末のNHK紅白歌合戦で披露された楽曲で、今年に入り週間ランキングで急上昇。Z世代を中心に今なお人気を集めている。その他にも、話題のコラボ曲や各種ランキングを席巻したナンバーなど、2023年のJ-POPシーンも数々の名曲が誕生した1年となった。


■2023 年間 USEN HIT J-POPランキング
1. 10-FEET「第ゼロ感」
2. Official髭男dism「Subtitle」
3. Vaundy「怪獣の花唄」
4. MAN WITH A MISSION×milet「絆ノ奇跡」
5. 米津玄師「KICK BACK」
6. YOASOBI「アイドル」
7. あいみょん「愛の花」
8. back number「アイラブユー」
9. Official髭男dism「TATTOO」
10. 緑黄色社会「サマータイムシンデレラ」

「2023 年間 USEN HIT SNSランキング」で見事1位に輝いたのは、Official髭男dism「Subtitle」。日本中を感動の渦に巻き込み、社会現象にもなったTVドラマ「silent」の主題歌として書き下ろされた本作。ドラマの登場人物にリンクするような歌詞で、互いのヒットを加速させた。ウィンターバラードながらドラマ放送終了後もその熱は冷めることなく、月間ランキングでは2022年11月から5月まで驚異の7ヵ月連続1位を記録。

2位には6月以降連続で月間ランキング1位をキープしているYOASOBI「アイドル」がランクイン。コンポーザー、Ayaseのアニメ「【推しの子】」愛が詰まった本作はオープニングテーマとして起用され、踊ってみた動画やコスプレなど、その人気は国内にとどまらず様々な楽しみ方で話題を呼んだ。

3位の米津玄師「KICK BACK」や9位のMrs.GREEN APPLE「ケセラセラ」、10位のスピッツ「美しい鰭」など、トップ10圏内にアニメやドラマ主題歌が多くランクイン。6位と7位はK-POPガールズグループ、NewJeansの「OMG」、「Ditto」がランクイン。活躍目覚ましい若いアーティストのロングヒット曲が名を連ねるランキングとなった。


■2023 年間 USEN HIT SNSランキング
1. Official髭男dism「Subtitle」
2. YOASOBI「アイドル」
3. 米津玄師「KICK BACK」
4. Vaundy「怪獣の花唄」
5. なとり「Overdose」
6. NewJeans「OMG」
7. NewJeans「Ditto」
8. Saucy Dog「シンデレラボーイ」
9. Mrs.GREEN APPLE「ケセラセラ」
10. スピッツ「美しい鰭」

「2023 年間 USEN HIT 洋楽ランキング」で見事1位に輝いたのはイギリス出身の歌姫デュア・リパの「ダンス・ザ・ナイト」。この楽曲は、映画『バービー』のサウンドトラックとしてリリースされ、「週間 USEN HIT 洋楽ランキング」では累計8回の1位を獲得しており、まさに日本中で流れていた洋楽曲となった。デュア・リパは、11月には新曲をリリースし、来年のさらなる活躍に期待が寄せられる。

2位には、世界的ポップアイコン、マイリー・サイラスがおよそ2年半ぶりにリリースしたアルバムのリードシングル、「フラワーズ」がランクイン。デュア・リパ、マイリー・サイラスともに第66回グラミー賞の「年間最優秀楽曲賞」にノミネートされており、その行方にも注目したい。

トップ10圏内には、テイラー・スウィフトや、エド・シーランといった来日公演を控えた大物アーティストがランクイン。ランキングを席巻した楽曲のライブでのパフォーマンスも待ち遠しい。

また、ポップスからカントリー、HIP HOP、R＆Bとさまざまなジャンルの楽曲が連なっており、2023年の洋楽シーンは幅広く、バラエティ豊かな作品に出会うことができた1年と言えよう。


■2023 年間 USEN HIT洋楽ランキング
1. デュア・リパ「ダンス・ザ・ナイト」
2. マイリー・サイラス「フラワーズ」
3. シザ「キル・ビル」
4. テイラー・スウィフト「アンチ・ヒーロー」
5. サム・スミス「アンホーリー feat. キム・ペトラス」
6. モーガン・ウォレン「ラスト・ナイト」
7. デヴィッド・ゲッタ＆ビービー・レクサ「アイム・グッド（ブルー）」
8. リル・ダーク「オール・マイ・ライフ feat. J.コール」
9. オリヴィア・ロドリゴ「ヴァンパイア」
10. エド・シーラン「セレスチアル」

「2023 年間 USEN HIT 演歌／歌謡曲ランキング」で見事1位に輝いたのは、演歌界の貴公子、山内惠介「こころ万華鏡」。二度と同じ形にならない心と人生の一瞬一瞬を万華鏡で表現し、サビの＜いのちまっすぐ生きてみろ＞という力強いメッセージを壮大なオーケストラにのせて贈る、まさにジャンルを超えた一曲。

40歳という節目の時期を迎えた山内惠介にとっても新たな挑戦が詰め込まれた楽曲で、9年連続9回目の紅白歌合戦出場を決めた山内惠介、2月の月間ランキング以来常にトップ10入りを記録し、聴く人の背中を押す応演歌で、4年ぶりの年間1位に輝いた。

2位には、同じく紅白歌合戦出場を決めた純烈「だってめぐり逢えたんだ」がランクイン。新メンバーが加わった新生純烈の1作目となる情熱的なラヴソングは、CD出荷枚数10万枚を突破。更なる飛躍が期待される。

デビュー32年目の田川寿美が下田の港で愛する男性を待つ一途な女心を歌った艶っぽい楽曲「下田の椿」で5位、58年目の森 進一が自ら作詞作曲を手掛けた女唄「厚化粧の女」で7位にランクイン。一方、演歌界のサラブレッド、木村徹二がデビュー曲「二代目」で9位に初登場。幅広い世代のアーティストがしのぎを削った今年のUSEN HIT 演歌／歌謡曲ランキングとなった。


■2023 年間 USEN HIT 演歌／歌謡曲ランキング
1. 山内惠介「こころ万華鏡」
2. 純烈「だってめぐり逢えたんだ」
3. 山崎ていじ「追憶-北の駅-」
4. 髙宮城せいじ「赤いバラのブルース」
5. 田川寿美「下田の椿」
6. 星川春樹「北の恋歌」
7. 森 進一「厚化粧の女」
8. りんともシスターズ「舞姫」
9. 木村徹二「二代目」
10. 香西かおり「澪標」