Moses Sumney『Sophcore』/(Digital)/TUNTUM Records

Moses Sumney『Sophcore』

LAを拠点に活動するSSW、Moses Sumneyが新作EPを自身のレーベルTuntumよりリリース。 ジェイムス・ブレイク「リンディスファーン」のカヴァーがヒットして脚光を浴び、Sufjan Stevensとの共作をリリース、彼らのサポートアクトもつとめている。最近はA24配給で話題になった映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』や大ヒットドラマ「The Idol」のサウンドトラックに楽曲を提供したりと多方面で活躍している。シルキーで伸びのあるアンドロジナスな歌声を持ち、ジャンルを超えてジャズ、フォーク、エレクトロニック・ミュージックを漂わせるソウル~R&Bはフランク・オーシャンの登場時を思わせる新しさがある。



Rosie Lowe『Lover, Other』/BFMLP005CD/Blue Flowers

Rosie Lowe『Lover, Other』

Duval Timothyとの共作「SON」や、MachinedrumやLittle Simzの作品への参加など、ジャンルを超えて活躍するSSW、Rosie Lowe。良質なポップスで定評のあるBlue Flowersより待望のニューアルバムをリリース。サウスロンドンを拠点に活動する彼女は早くからシンガーとして高い評価を得ていたが、ソングライターとしてもかなりの実力派。先行シングル「Mood To Make Love」の素晴らしさはもちろん、本人が語るようにまるでコラージュのようにさまざまな曲を聴くことができるが、全曲極めて高水準の素晴らしいアルバム。ちなみにジャケットのアートワークは自分で写真をカットしたそう。

SHYGIRL『FABRIC PRESENTS SHYGIRL』/FABRIC219/Fabric Records

SHYGIRL『FABRIC PRESENTS SHYGIRL』

名だたるアーティスト、DJをゲストに迎えてきた老舗DJミックスシリーズ「FABRIC」の25周年を記念した新しいシリーズ「FABRIC PRESENTS」。OvermonoやBONOBOのリリースが記憶に新しいが、イギリスを拠点に活動する気鋭のラッパー/SSW、SHYGIRLが登場。FABRICエクスクルーシヴでリリースされた「Making The Beast」、先にリリースされたEPよりEmpress Of、Kingdomが参加した「4eva」を筆頭に、テクノ、エクスペリメンタル、HIP HOP、グライムと様々に表情を変えながら、ポップなセクシーさもありつつ硬質感もあるトラックがずらりと並ぶ。1秒たりとも飽きさせない展開。


BADBADNOTGOOD『Mid Spiral』/XL1450CD/ XL Recordings

BADBADNOTGOOD『Mid Spiral』

カナダのジャズバンド、BADBADNOTGOODが、今年相次いでリリースした3枚のEP「Mid Spiral: Chaos(混沌)」「Mid Spiral: Order(秩序)」「Mid Spiral: Growth(成長)」をまとめたニューアルバムをリリース。BADBADNOTGOOD流のインストゥメンタル・ジャズを軸にサイケデリック、ファンク、ネオソウル、コンテンポラリーR&Bと、間違いなく新しい境地を見出している。このアルバムのレコーディングにあたり、3人のメンバーの呼びかけによって彼らに所縁のある様々なミュージシャンが参加した。アートワークは故ヴァージル・アブローが立ち上げたクリエイティブチーム、Alaska Alaskaが担当している。

V.A.『Incense Music For Living Room』/IMWCD-1629/INSENSE MUSIC WORKS INC.

V.A.『Incense Music For Living Room』

90年代から良質なコンピレーションを世の中に送り出し続けてきたSUBURBIAの橋本 徹氏による新しいコンピレーションシリーズの新作がリリース。ジャズ、アンビエント、エレクトロニカ、バレアリック、チルアウトなど、リラックス不可避の18曲を選曲。 マスタリングはCalmが担当。そのCalmによるホルガー・シューカイ「ペルシアン・ラブ」、武田吉晴による
ボビー・ハッチャーソン「モンタラ」といった名曲のカヴァーも収録されている。”香りと音楽のマリアージュ”をテーマに選曲された、聴く場所や時間を問わない優しく心地よいアルバム。

Ezéchiel Pailhès『VENTAS RUMBA』/RTMCD1639/Circus Company/ritmo calentito

Ezéchiel Pailhès『VENTAS RUMBA』

フランスのエレクトロ・ハウスユニットNôzeとしても活躍しているコンポーザー、Ezéchiel Pailhèsのソロ・ピアノ・アルバムが老舗Circus Companyよりリリース。ピアノアルバムを出したいという希望はずっとあり、以前もピアノによるアルバムはリリースしていたものの、ピアノを弦楽器や打楽器として扱ってみたりと実験的、現代音楽的な要素が強かった。今回はボーカルもほとんどなく、ラトビア産ピアノ「ウナ・コルダ」の音色を生かし、クラシック音楽を基調としてシンセのエレクトロニックな要素を添えるような構成になっている。純粋なリスニングアルバムとして極めて高水準。






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