INTERVIEW
待望のアルバムは、本当にジャンルレスでパワフルな1枚になりましたね。
「本当にジャンルレスですよね。ZIPANG OPERAは、新しい場所に行きたいと思いながら活動をしているので、「DRAGON FIREWORK」、「鳴音」などのように、1曲のなかにいろんなテイストが入っていて、聴いていて飽きない曲が多いんです」
そこをシームレスに乗り越えていく感じに楽しさを感じました。その分大変さも感じたのですがいかがでしょうか?
「そうですね。4人それぞれが違うフィールドでやらなくちゃいけないんです。たとえば、ラップが苦手なメンバーもいれば、得意なメンバーがいたり、歌やダンスも同じなんです。自分が知らない領域に入った時こそ勉強することが多いし、吸収して自分のものに出来ればパフォーマーとしてさらに1つレベルが上がるのかなと思っていて」
今回のような機会がなければ、新しいことに踏み込むことはなかなかないですよね。
「はい。なので、毎日が挑戦です。みんなもいろんなことをやってみよう、良ければまたやればいいし、上手くいかなければもっと練習すればいいという感じなので、すごく楽しいんです」
spiさんから見て、他のメンバー3人の凄いところはどんなところだとおもいますか?
「心之介なんて、僕は宇宙だと思うんですよ。すっごいアホなことを言い出したかと思ったら、ものすごい歌詞を書いて来たりするんです。そういうギャップはおもしろいですよね。心がいなかったら、ZIPANG OPERAは成立しないと思います。アイツが要なんじゃないかな」
心之介さんは、21歳とは思えないくらい、どっしり構えていますよね。
「そうなんですよ。たまに“それはないよ!”ってこともするんですが、憎めないんです(笑)。それは、心が素直だからなんですよね。指摘したら“そうですよね、ごめんなさい”って謝るし、気持ちがいいんです」
佐藤流司さんと福澤 侑さんはいかがでしょうか?
「侑くんはめちゃくちゃ話がおもしろいんですよ。めちゃくちゃ喋れるし、ちゃんとまとめてくれるんです。メンバーの接着剤のような感じなんです。流司くんはチームを引っ張ってくれているんです。ただ、ふざけ始めるとすごいんですけどね(笑)」
そんな個性がバラバラな4人が集まっていますが、みなさんユニットになるとは思ってもいなかったと思うのですが…。
「そうですね。実は以前、ユニットをしていたことがあったんですが、解散してしまったんです。でも今は、休止で良かったんじゃないかなって思うんですよね。ZIPANG OPERAもそうで、みんなが本当に忙しいし、そもそもこの4人が集まるのが難しいんです。それでもやろうとしているのはすごいことだし、それならやれるときにやって、最高の物を作ろうと思えるんですよ」
みんながそれぞれに持っている武器を一気に出す感覚がいいですよね。
「カッコいいですよね。違う活動をしていても、“これはZIPANG OPERAに活かせる!”って思えるようになるんです。そこはすごくワクワクしますね」
さらに楽曲はKEN THE 390さんを始め、素晴らしいアーティストさんの名前が並んでいますが、レコーディングはいかがでしたか?
「ラップをいろんな方の指導のもとでできたのが楽しかったですね。いろんな作曲家さんにディレクションを受けて、自分のあらたな引き出しを開けてくれたんです。ラップって、感情も大事だけど、テクニックが大事なんです。ものすごくセンスが問われるなと思いました」
今後、どんなメッセージを届けていきたいですか?
「僕がZIPANG OPERAで担っているのは、いろんなクリエイターさんなど、携わっている人たちが現実にしたい画や音楽をなるべく理想に近づけて、叶えることだと思っていて。なので、僕自身が何をやりたいという段階ではまだないんです。それよりも、こういうパフォーマンスが見たい、こういった歌劇がしたい、ZIPANG OPERAならやってくれるだろうという期待を全部背負って表現するのが今の僕たちの使命なんです」
なるほど。
「いまはいろんな人が携わっているからこそ、ZIPANG OPERAという4人グループは、俺たちの物語でもあるし、クリエイターさんの物語でもあるし、大事なのが、それにかかわるファンの物語でもあるんです。ファンのみなさんがいるから熱くいられるところもあるので、みなさんが望むZIPANG OPERAをどんどん叶えていきたいなと思っています」
このプロジェクトは公演から始まりましたが、実際にやってみていかがでしたか?
「めちゃくちゃ楽しかったですね。でも、ZIPANG OPERAってなにも明かされていない状態で、このメンツだけ発表されて、チケットが発売されて、それであれだけたくさんのお客さんが来てくれたんです。それってすごいことですよね。その期待を裏切らないようなパフォーマンスを今後もたくさんしていきたいと思っています」
では最後に、今回初めてZIPANG OPERAを知る人にメッセージをお願いします。
「本当に“何者だ⁉”と思う人だらけだと思うんです。でも、僕らは日本を代表するアーティストになりたいんですよね。その決意はこのアルバムを聴いてもらえればわかると思うので、好きな曲を見つけてもらいたいです。それと同時に、みんなが帰ってくるホームのような存在でありたいと思うので、応援してくれたら嬉しいです」
(次回更新、Vol.3は佐藤流司が登場です!)
- 取材・文/吉田可奈
- 写真/野﨑 慧嗣
Movie
Release Information
ZIPANG OPERA『ZERO』
2021年11月3日(水)リリース
初回生産限定盤(CD+Blu-ray)/LGCL-1001~1003/12,100円(税込)
初回生産限定盤(CD+DVD)/LGCL-1004~1006/11,000円(税込)
LDH Records
ZIPANG OPERA『ZERO』
2021年11月3日(水)発売
通常盤(CD)/LGCL-1007/3,300円(税込)
LDH Records