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2020.10.27

「和楽器バンド Japan Tour 2020 TOKYO SINGING」@東京ガーデンシアター――ライブレポート

和楽器バンドの東名阪アリーナツアー「和楽器バンド Japan Tour 2020 TOKYO SINGING」が10月24日、東京ガーデンシアターでツアー初日を迎えた。タイトルから察せられるように、このツアーはニューアルバム『TOKYO SINGING』を完全再現するセットリストが組まれており、最新型の和楽器バンドを体感する貴重な一日になった。

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8月に開催された「和楽器バンド 真夏の大新年会2020 横浜アリーナ ~天球の架け橋~」の記憶も新しいうちに、東名阪のアリーナツアーを敢行するに至った和楽器バンド。

10月24日、彼らがツアー初日の会場に選んだのは有明エリアの大型商業施設内に開業したばかりの東京ガーデンシアター。最大キャパ8,000人の真新しいホールだが、昨今のニューノーマルに配慮し、収容人数の50%以内に定員を設定、ソーシャルディスタンスを確保。もちろんエントランス部での検温と消毒、公演中のマスク着用といった感染症予防対策も講じられていた。

「和楽器バンド Japan Tour 2020 TOKYO SINGING」というツアータイトルからも窺えるように、ニューアルバム『TOKYO SINGING』の収録曲を完全再現するというコンセプトのライブとあって、会場に集まったオーディエンスはすでに手にしているであろうアルバムで十分に耳を慣らしてこの日を迎えたはず。

会場のガーデンシアターは緩やかな傾斜を持つ階層状のバルコニー席が特徴的で、どの席からも視界の抜けがよく、そこかしこで『TOKYO SINGING』バージョンのペンライトが青白く揺れている……と、オープニングSEに導かれ、「Calling」のイントロへ。アルバムと同じとわかっていても抑えきれない高揚感!いまこの瞬間、この日本で、東京で、歌われるに相応しいメッセージが和楽器と現代楽器のアンサンブルを従えて響き渡る。曲終わりで鈴華ゆう子が高らかにツアータイトルを告げ、「ペンライト、拳、手拍子でこころをひとつにして楽しんで行くぞ!」というコールで会場全体に一体感を醸す。


和楽器バンド

Photo by KEIKO TANABE

和楽器バンド

Photo by KEIKO TANABE



鈴華は、この日最初のMCで「和楽器バンド 真夏の大新年会2020 横浜アリーナ ~天球の架け橋~」に続いての参戦に感謝しつつ、「横浜アリーナで浴びた皆さんからのパワーだったり、配信越しに届いたメッセージに、私たちは未来に歩むという力をいただきまして、今日はただただ楽しみな思いでスタートすることができました」とファンとの絆を確かめあう言葉を投げかけていた。彼女の言葉には、コロナ禍のなかで有観客のアリーナスケール公演を成功に導いた自信と、さらに前進しようという意志を感じとることができた。

黒流の和太鼓から始まるアレンジが施された「月下美人」。和傘を手に舞い、扇に持ち替えて歌う鈴華の所作に見惚れてしまう。その儚くも艶やかな歌声を引き立てるように、神永大輔の尺八の音がどこまでもやさしく揺蕩う。

一転、「Sakura Rising with Amy Lee of EVANESCENCE」では、蜷川べにの狂い咲く桜のような津軽三味線のフレーズに息を呑む。ステージ後方のスクリーンに映し出されたエイミー・リーの姿との歌声が100パーセント超のシンクロ率で鈴華の歌声とともにガーデンシアターの大きな空間を満たし、亜沙のベースラインが唸りを上げる。”SAKURA 咲け”のハイトーンが、音源とは比べものにならない生々しさで昇天してゆく。

和楽器バンド

Photo by Kyoka Uemizo

和楽器バンド

Photo by Kyoka Uemizo



途中、MCでギター&ボーカルの町屋が語っていたとおり、コロナ禍に見舞われたタイミングで制作された『TOKYO SINGING』が、“結果、いましか書けない作品になった”ことは疑いようもなく、同じく町屋が「裏テーマは、ずばり原点回帰。『ボカロ三昧』、『八奏絵巻』、『四季彩-shikisai-』、『オトノエ』とアンサンブルが整理されて、だんだん聴きやすく、分離もよくなっていった。そういういまの知識をもってして初期のような激しいナンバーを作ったら、また違った勢いのあるものが出来上がるんじゃないかって思ったので」と最新作へのアプローチを解き明かしてくれた。


和楽器バンド

Photo by Kyoka Uemizo

和楽器バンド

Photo by Kyoka Uemizo



「日輪」で“撮影OK”の号令が発せられ、べにの速弾きといぶくろ聖志のメロディアスな箏が華を添える。本編のラストを飾るのはもちろんドラムの山葵が手掛けた「Singin’ for…」。会場にいた誰もが、あの”WOW WOW WOW”というコーラスをシンガロングしたかったはずだけど、”いつまでも歌うよ何度でも”という鈴華の歌声がそんなオーディエンスの気持ちに応え、そしてオーディエンスが万雷の拍手で応える……ステージと客席の心が通い合うエンディングを目撃することができた瞬間だった。

終演後のスクリーンに踊る「大新年会2021」開催決定!の文字に驚喜するファン。どうやら和楽器バンドの”未来に歩む力”は、ますます大きく、そして強くなってゆくに違いない。来年の大新年会は1月3日、4日の2デイズ。舞台は日本武道館だ。

(おわり)

取材・文/高橋 豊(encore)





■「和楽器バンド Japan Tour 2020 TOKYO SINGING」ローソンチケット
10月24日(土) ガーデンシアター(東京)
10月25日(日) ガーデンシアター(東京)
11月14日(土) 大阪城ホール(大阪)
11月28日(土) 日本ガイシホール(愛知)

■「和楽器バンド Japan Tour 2020 TOKYO SINGING」東京公演 有料配信(e+Streaming+、LINE LIVE-VIEWING、PIA LIVE STREAM、ZAIKO)
10月25日(日) 東京公演e+Streaming+LINE LIVE-VIEWINGPIA LIVE STREAMZAIKO

■「和楽器バンド 大新年会2021 日本武道館2days」和楽器バンド オフィシャルサイト
2021年1月3日(日) 日本武道館
2021年1月4日(月) 日本武道館

和楽器バンド

※ライブ、イベントの内容は開催当日までに変更される場合があります。必ずアーティスト、レーベル、主催者、会場等のウェブサイトで最新情報をご確認ください。






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