『踊るミシン』の舞台は、海辺の街。とある団地に住む姉弟が、屋上で「鳥男」なる者を目撃するシーンから物語は始まる。浪人生でバンドマンの田村と、その同級生で女子大に通う麗花を中心に、幾人もの登場人物が織りなすひと夏のストーリー。
1986年に出版され、30年経った今でも一部の根強いファンにカルト的人気を誇る、伊藤重夫の漫画『踊るミシン』。単行本は絶版となり、長らく古書市場で高値にもなっていたものの、2017年にクラウドファンディングを通じて復刊された。

ジュべナイルホールロールコールデザイナーの入江は、復刊のプロジェクトで『踊るミシン』と出会った。物語を読んでみると、登場人物たちは入江と年代を同じくし、当時存在していたお店が地元の風景として描かれていた。過ぎ去っていく時間をとどめ、変わるものと変わらないことを描いたこの作品は、入江の心に強く残った。
その後、コロナ禍前に帰省した入江は、故郷の景色の変化や、自身や両親の老いを感じ、それまでには抱いたことのない感情が湧き上がったと語っている。そんな時、入江の頭に浮かんだのが『踊るミシン』だった。「この思いを何かしらの形にしなければ」と考えた入江が伊藤に声をかけたことにより、この音楽とファッション・漫画を掛け合わせたコラボレーションが始まった。

伊藤は、グラフィックデザイナーとして200冊以上の装幀などを手がけており、イラストレーションも描く経歴の持ち主で、入江が持っているポップな絵柄と色彩感覚、デザイン的な構図、ファッションや漫画の文法を意図的に解体するアプローチなど共通点は多かった。
また、『踊るミシン』では、登場人物たちの間で交わされる意味を成さない会話や、唐突に異なるエピソードにジャンプしながらストーリーが進んでいく作風も特徴の一つ。何気ない日常の瞬間を切り取った断片的なシーンや音楽描写の疾走感、全体的に物語に漂う“死”のイメージ。こうした特色は、毎シーズン、自由な感性でファッションを切り開き、死や破壊のイメージを明るくまとめ上げるジュベナイルホールロールコールに通ずるものがある。

今回のコラボレーションではユニセックスのTシャツ4型9点とロンT1型3点、スカーフ2点を制作。ワンサイズのTシャツとロンTは、シルクスクリーンプリント特有の風合いにこだわるべく、版を重ねに重ねた仕様になっている。
グラフィックは、デザインと現代美術の領域を横断する塩内浩二と白石舞率いる「Cattleyatokyo(カトレヤトウキョウ)」が担当し、スクリーン・トーンの貼られた原画を忠実に再現しました。多義的な物語にインスピレーションを受け、重層的なコラージュを施したグラフィックを制作した。

今回のコラボアイテムは、カトレヤトウキョウが運営するECストア「CATMARKET(キャットマーケット)」を始め、全国のジュベナイルホールロールコール取扱店で販売予定。また、クリエイティブディレクターの南貴之が展開する「Vektor shop®︎(ベクターショップ)」では、4月20日〜30日の期間でポップアップショップが開催。店舗限定のTシャツも販売される予定だ。

style no. DM2024-001SST カラー:BLACK, WHITE サイズ:FITSALL (ONE SIZE) プリント:インクジェット 価格:各14300円(以下全て税込)

style no. DM2024-002SST カラー:BLACK, WHITE サイズ:FITSALL (ONE SIZE) プリント:インクジェット 価格:各14300円

style no. DM2024-003SST カラー:BLACK, CELADON, WHITE サイズ:FITSALL (ONE SIZE) プリント:シルクスクリーン 価格:各13200円

style no. DM2024-004SST カラー:BLACK/BLUE, BLACK/RED サイズ:FITSALL (ONE SIZE) プリント:シルクスクリーン 価格:各15400円

style no. DM2024-005LST カラー:BLACK, CELADON, WHITE サイズ:FITSALL (ONE SIZE) プリント:シルクスクリーン 価格:各19800円

style no. DM2024-006BDN カラー:CYAN, MAGENTA サイズ:FITSALL (ONE SIZE) プリント:昇華転写 価格:各4400円

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