会場となった松山文創園区には12ブランドが参加し、ランウェイとプレゼンテーション形式で最新コレクションを披露。さらに海外バイヤーとの商談会や一般向けマーケットなど多層的なプログラムが展開され、約25,000人の来場者を記録した。
イベントの特徴は、「ファッション=文化+産業」という再定義にある。台湾の強みであるテキスタイル産業とデザイナーの創造性を接続し、さらに市場へと導く構造が明確に設計されている。特に注目されるのが「マイクロ・オートクチュール」という概念。これはテクノロジーと個別最適化を融合した新たなビジネスモデルであり、グローバル市場の変化に対応する戦略として位置付けられる。
クリエイション面では、「C JEAN」による伝統染色と宗教性の融合、「#DAMUR」の機能素材による身体表現、「INFDARK」の再構築的アプローチなど、多様な視点が提示された。ローカル文化を出発点としながらも、極めて現代的な表現へと昇華されている点が特徴的だった。
C JEAN
#DAMUR
INFDARK
また、バイヤー向け商談会「TAIPEI IN STYLE」には36ブランドが参加し、日本や欧州のバイヤーが来場。ショーを超えて「売る場」として機能している。
さらに一般消費者向けのスタイルマーケットでは、ファッションとライフスタイルを横断した提案が行われ、都市全体を巻き込んだイベントへと拡張している。
台北ファッションウィークは今、アジアにおける新しいモデルを提示している。それは、文化と産業、創造と市場を同時に成立させる「実務型ファッションウィーク」である。
この動きは、日本に対しても重要な問いを投げかける。それは、デザイナーをいかに市場へ接続するかという課題である。台北の進化は、その一つの解答を示し始めている。
このシーズンは、文化と産業、創造と市場を接続する新しいファッションウィークの形を提示した。台北は今、アジアにおける実務型ファッションハブとしての存在感を高めている。
WEITZUYUAN ©麥羨雲
Liyu Tsai
JUST IN XX
TANGTSUNGCHIEN ©麥羨雲
Daniel Wong ©麥羨雲
