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「ジュルナルクボッチのファッショントークサロン」by SMART USEN
まずは、毎シーズン大人気でブランドの顔とも言える定番アイテムのライダースジャケットに、今シーズンよりメンズもゆったり着れる200サイズが登場し、120から200までの9サイズ展開となった。
本アイテムは、ビューティフルピープルがデビュー当初から「大人のための子ども服」をコンセプトに提案しているキッズシリーズと呼ばれるライン。このシリーズでは、単純に大人服を子どもサイズに縮小したものではなく、大人と子どもの体型の違いを考慮したパターンで製作されているので、身長に合わせて選択せずに、好みのシルエットに合わせてのチョイスが可能というもの。例えば、身長が150cmの場合、150cmのサイズを選ぶと袖はジャストサイズで、丈はベーシックなシルエットだが、120cmサイズも着用可能で、袖が7分丈で着丈もコンパクトになるという提案だ。もちろん子どもも着られるので、ひとつのサイズを子どもとお母さん、もしかしたらお父さんまでもがシェア可能。まさに老若男女、家族全員がおそろいで着られる。そんな使い方も出来るオールマイティーアイテム。
素材も上質の天然素材を使用しているので、長く着られて、経年変化も楽しめる、シンプルなデザインながらもこだわりの詰まったライダースジャケットなのだ。
そして、「長く着られること」を第一に、日本国内でのリバー縫製にこだわって作られたビューティフルピープルの冬の定番ともいえるリバーコート。リバー縫製とは、2枚の布を1枚として縫い立てる技法で、ブランケットやストールを巻くような感覚の非常に柔らかくて軽い着心地を実現している。素材は、糸選びからこだわったウール100%のダブルフェイス。高密度で二重に織り上げ接結しているので、保温性が高く、一枚で着ても暖かいという特徴を持つ。
今年は定番のショート丈に加え、ブランドのものづくりにおける独自のアイデア「Side-C(サイドシー)」を取り入れたロングコートが登場。サイドシーとは、普段は洋服の内部に隠れていて意識することがない空間に注目することで生まれた、新しい仕立ての考え方と型紙設計のアイデアで、気分やシーンに合わせて自由に着こなしを楽しめるというもの。ロングコートでは、後襟のボタンをはずし、片身頃を裏返すと左右バイカラーになるデザインで、すべてを裏返して着たり、ショールックのように着崩したりと、組み立て直すことで新しいデザインが現れる。サイドシーならではの無限の着こなしを楽しめるという、遊び心あふれたデザイン。オーセンティックな仕立てにこだわりながらも、独自のアイデアを取り入れ進化し続けるリバーコートとなっている。
しっかり着られて、ちょっと楽しい、そんなビューティフルピープルの2020-21年秋冬アイテムに注目したい。
尚、デザイナーの熊切秀典は、2020 年(第38回)毎日ファッション大賞を受賞した。2017年秋冬から発表しているパリでのコレクションが今年で7回目となり着実に世界進出を果たしている点や型紙設計の新しい可能性である「Side-C(サイドシー)」の展開、そして、コロナの時代にあっても変わらない視点やゼロから新しいものを継続して作り出そうとする姿勢か高く評価された。
(おわり)
文・写真/カネコヒデシ