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無観客の配信ライブ――それも無料だ!――にもかかわらず、この日のハコは大阪城ホール。メジャーデビュー前のバンドが城ホールから配信ライブとは!竹中雄大いわく「ツアーがキャンセルになったからっていうわけじゃなくて、わざわざこのために借りました」とのこと。ともあれ、大阪を拠点に活動してきたNovelbrightの5人――竹中雄大、山田海斗、沖聡次郎、圭吾、ねぎ――にとってこの場所は特別な意味を持っているに違いない。





ふだんの大阪城ホールであればアリーナ席が置かれるはずのフロア。SEに導かれ、そこに設えられたステージに歩み出る5人。オープナーの「ランナーズハイ」を高らかに歌いあげた雄大の歌声はほどよい高揚感と緊張感に包まれていた。

オーディエンスのいない城ホールの広大な空間を持て余すことなく、堂々たるパフォーマンスを繰り広げる5人。よく言われることだが、大阪城ホールや日本武道館のような大きな空間では、オーディエンスが音を吸ってしまうのだそうだ。いや、なにもスピリチュアルな話ではなくて、観客のからだにホールの残響を抑える働きがあるという意味だ。そのせいなのか定かではないが、無観客の大阪城ホールに雄大の口笛がことさら高らかに響き渡る。





こんな時代だから、日本中が、世界中が、こんな状況だからかもしれない。「また明日」の“ありふれた毎日の中で僕ら手を取り合うよ”という言葉にぐっときてしまったし、「Walking with you」、「Morning Light」と続けたアップリフティングな中盤のセットはONE OK ROCKやBUMP OF CHICKENといった先達と同等のバンドアンサンブルを奏でていたようにも感じた。Novelbrightらしさって何だろう?それはたぶん、2本のギターとリズム隊の出音に埋もれることなくちゃんと聴き手の耳に届く真っ直ぐな歌声かもしれない。





終盤のMCで「僕たち結成7年目になるんですけど、鳴かず飛ばずの時期が続いて、大阪でずっと活動してて、ライブハウスで床ばっか見ててくやしい思いもたくさんしてきて……でもバンドをやめようと思ったことはないです」という言葉に続けて「俺たちNovelbrightならどんな困難も乗り越えられる!一生この5人でNovelbrightを続けていきたい!ここまで連れて来てくれて本当にありがとう。次のステージに進みます」と力強くメジャーデビューを宣言した雄大。その言葉に拳を挙げて応えた海斗、満足げに微笑んでいた圭吾と聡次郎、堪えきれず涙を浮かべていたねぎ……メンバーの、画面の向こう側から見守るファンの歓喜に包まれながら、2021年7月11日の大阪城ホールでのワンマン開催というさらなるサプライズを発表し、Novelbrightは、その喜びと感謝の気持ちを重ね合わせたかのような「拝啓、親愛なる君へ」でインディーでのキャリアを締めくくった。





Novelbrightは、配信ライブ終演後の21時、コカ・コーラ ゼロシュガーのCMソングでもある「Sunny drop」の配信リリースをもってメジャーデビューを果たした。「Sunny drop」のサウンドプロデュースは亀田誠治。ミュージックビデオもNovelbrightのYouTubeチャンネルでプレミア公開された。

(おわり)

取材・文/高橋 豊(encore)
写真/堀内れい子



■バーチャルブライトSPECIAL at 大阪城ホール~バンド史上最強の発表あります無料です~@大阪城ホール(2020年8月17日)セットリスト
M1. ランナーズハイ
M2. Count on me
M3. おはようワールド
M4. 君色ノート
M5. また明日
M6. 夢花火
M7. Walking with you
M8. Morning Light
M9. 時を刻む詩
M10. 拝啓、親愛なる君へ







Novelbright
Novelbright「Sunny drop」
2020年8月17日(月)配信
ユニバーサルミュージック




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