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「CDTV ライブ! ライブ!」のステージから聴こえてきた歌声……4オクターブの音域を持つ遥海の歌声は、番組でもコメントを寄せていた音楽プロデューサーの松尾 潔から「神の領域に近い」と称されるほど。さらに、ゴスペラーズの黒沢 薫も「神様がえこひいきしている」と賞賛した。

プロの音楽家をも魅了する遥海の歌声は、どのようにして生まれたのだろうか?

日本人の父とフィリピン人の母を持つ遥海は、1996年にフィリピンで3人姉妹の末っ子として誕生した。そんな彼女と音楽との出会いは、家族で通っていた教会の礼拝。ゴスペル隊の歌声に衝撃を受け、3歳でゴスペルクワイアに参加したことが音楽の道に進む始まりだった。

その後、13歳の時にフィリピンから日本に移住。当時は日本語がわからず、言葉の壁に悩んだという。けれども、その経験が彼女の音楽に大きな影響を与えた。言葉がわからない人にも伝えたい――その強い想いが、彼女の表現力の礎となっていることは想像に難くない。

そして高校に入学した彼女は、世界的オーディション番組の日本版「X Factor Okinawa Japan」に出場して注目を集めると、2018年には本場の「The X Factor UK」に挑戦。審査員であるサイモン・コーウェルやワン・ダイレクションのルイ・トムリンソン、ロビー・ウィリアムズといった面々に加え、会場に集まった3000人の観客からスタンディング・オベーションをもって絶賛された。

多くの人を惹き付ける歌声と、それを裏付ける実績。一見すると順風満帆な音楽人生を歩んできたかのように思えるが、決してそうとは言えない。かつては“スーパー高校生”としてさまざまなメディアで注目され、さらに2018年の「The X Factor UK」での出来事がありながらも、彼女が念願のメジャーデビューを果たすまでには時間を要した。しかも、デビュー目前の2019年は、「自分の可能性を疑い、自分の歌に自信が持てなくなってしまった」のだという。それゆえ、改めて自分自身を見つめ直し、“自分が本当に伝えたいことは何なのか?”を自問自答した末に生まれたのが、デビュー曲の「Pride」だったそうだ。自らの経験に加え、言葉とその意味、そしてそこにのせる感情を繊細に表現した楽曲は、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が発動されていた最中にも関わらず――いや、だからこそ――多くの人の心を震わせた。

そんな彼女が今回「CDTV ライブ! ライブ!」で歌った「みんな空の下」は、2009年にリリースされた絢香の楽曲。この曲は、彼女が病気療養のため活動を休止する前に発表した最後の作品であり、その2年後、活動再開の場となった「第62回NHK紅白歌合戦」で披露した曲でもある。

番組の進行を務めた江藤 愛アナウンサーに紹介された後、一言も発することなく歌い始めた遥海。しかし、彼女の歌は、話す言葉以上に雄弁だ。

コロナ禍のみならず、豪雨災害など日本中が困難な状況にある今、誰かに優しく寄り添ってもらいたい人、大丈夫だよと背中を押してもらいたい人、状況や環境によってさまざまな想いを抱えた人がたくさんいることだろう。そのすべての人々に、彼女は「みんな空の下」を歌うことで、楽曲が持つメッセージを、そして彼女自身の想いを届けようとしたのではないだろうか。事実、その小さな体からは想像できないほどエモーショナルな歌声とパフォーマンスは、テレビの前にいる多くの人の心を癒し、勇気付けたに違いない。

(おわり)

文/片貝久美子





■無料生配信アコースティックライブ“MUSIC TERRACE”
2020年8月14日(金)21:00~@YouTube Live

遥海

※ライブ、イベントの内容は開催当日までに変更される場合があります。必ずアーティスト、レーベル、主催者、会場等のウェブサイトで最新情報をご確認ください。



遥海
遥海「Pride」
2020年5月20日(水)発売
通常盤(CD)/BVCL-1082/1,300円(税別)
アリオラ ジャパン




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