<PR>
「ジュルナルクボッチのファッショントークサロン」by SMART USEN
ノアは、ストリートブランド「Supreme(シュプリーム)」のデザインディレクターだったBrendon Babenzien(ブレンドン・バベンジン)氏がブランドオーナーのファッションブランドだ。 今回、知る人ぞ知る80年代エレクトロニック系ニューウェーブの雄、デペッシュ・モードとまさかのコラボレーション。しかも、1990年にリリースされた彼らの出世作としてもお馴染みの7thアルバム『Violator』をフィーチャーし、その収録曲から"World in My Eyes"、"Personal Jesus"、"Enjoy the Silence"および"Policy of Truth"の4曲をテーマしたカプセルコレクションを展開した。
デペッシュ・モードといえば、Duran Duran(デュラン・デュラン)やCulture Club(カルチャー・クラブ)、Eurythmics(ユーリズミックス)などと、第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンと呼ばれる現象を創り上げ、80年代UKのニューロマンティックカルチャーの中心的バンドだ。
「ブレンドンがコアな音楽フリークで、ティーンエイジャーの時に衝撃を受けた音楽をピュアに掘り続けている人なんです」と、音楽とブランドの関わりについて答えてくれたのは西垣氏。毎年、シーズン中に2回ほど音楽系コラボレーションを行なっているという。 しかし、今回のデペッシュ・モードに関しては、ブレンドン自身が歌詞に非常に感銘を受けたバンドで、特に力が入っているとの事。『環境問題に対してもそうですし、体制的なものに対して拳を上げるみたいな、メッセージ性の強いブランドなんですね。例えば、ブラックフライデーには、本国のサイトに"ショッピングしない事は悪い事ではない"というメッセージを発信して画面を真っ黒くするとか(笑)』という、かなりのパンクス。
今回のテーマである4曲に関しても「彼らの歌詞を現代を生きる今の人たちに届けたいというブレンドンの思いがあるんです」。ファッションを媒体に音楽を啓蒙していく。まさにアクティビストなのだ! 中山氏によると、コアなファンの他、意外にもファッション好きの若い世代にも反応が良いと言う。「バンドTブームというのもありますが、デザインがかっこいいという感覚で購入されている若い世代の方が多いですね」。しかし、コアなファン間の情報収集の方法において「情報がツイッター内で回っていて、中にはそれを見て慌ててお店に来られた方も。実は発売からそんな状態が続いているんです。こちらがまったく意識していなかったSNSでしたので、とても新鮮でしたね」と驚きを隠せない。 アルバムのアートワークである一輪の薔薇などをデザインに落し込んだコレクションアイテムにももちろん注目なのだが、ノア・クラブハウスの2階にディスプレイされている、ちょっとレアなデペッシュ・モードのシングル7インチレコードなど、お店の些細なこだわりにも注目したいところ。
音楽との繋がりが切っても切れない関係にあるブランド、ノア。 2015年のブランド設立以来、The Cure(ザ・キュアー)をはじめ、Fishbone(フィッシュボーン)、Youth of Today(ユース・オブ・トゥデイ)など、コアな音楽バンドとのコラボレーションを展開している。
ただ、そういった様々な音楽バンドとのコラボレーションがきっかけで、お店でファン同士の久々の再会があったり、コラボで知って初めて来た音楽ファンがノアのファンになったり、音楽を通じたリレーションシップからの新しいコミュニケーションが生まれているという部分も面白い。 次回のコラボレーションには、アメリカのニュー・ウェイブ・バンドB-52'sが予定されているらしく、詳細はまだ未定だがどのような形で展開されるかが楽しみでならない。 また、2020年春には関西に2号店が誕生する予定だそう。関西方面のファンにとってはかなり嬉しいお知らせだ。
新しい音楽との出会いや懐かしい音楽との再会、もちろんそれ以外にもワクワク&ドキドキ感の何かを感じさせてくれるブランドのひとつと言える。
(おわり)
文・写真/カネコヒデシ