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「ジュルナルクボッチのファッショントークサロン」by SMART USEN



2019年6月18日から開催された2020年春夏シーズンのパリメンズ・ファッションウィーク。パレ・ド・ラ・ブルス会場の1階のみに集約された「トラノイ(TRANOI)」、前回と同じヴァンドーム広場の2会場とパビヨン・カンボン会場の3会場で開かれた「マン/ウーマン・パリ(MAN/WOMAN PARIS)」、一方、4回目の開催となる「ウェルカム・エディション(WELCOME EDITION)」が約70ブランドもの出展を集め、存在感を増してきた。

マン/ウーマン・パリは6月21日から23日まで開催。前回とほぼ同数の140ブランドが参加し、前年同期比では37.3%増と大幅に伸ばした。ウィメンズプレに大きくシフトし、カンボン会場を増設したことが寄与したと思われる。140ブランドのうち34ブランドが日本からの出展者で、同時にカンボン会場の地下ホールを日本の合同展「ジャンブル東京(JUMBLE Tokyo)」にサブリースし、相互集客を図るなど新たな手も打ってきた。





一方、「ショールーム・ジャンブル・パリ(Showroom JUMBLE Paris)」には35ブランドが出展し、ロワ・ド・シシル通りに会場を構えていた当時の1階と地下という2フロア構成というハンデをカンボン会場の1フロアで解消することができた模様。



マンの主会場となっているパビヨン・ヴァンドーム

業界関係者には馴染みのパビヨン・カンボン会場でもウィメンズも含めたマン/ウーマン・パリを開催

パビヨン・カンボン会場の地下を間借りするかたちで開催されたショールーム・ジャンブル・パリ



パレ・ド・ラ・ブルス会場のトラノイは、マン/ウーマンと同じ日程で89ブランドが参加。こちらは出展者数が前年同期比36%減、前回比32.1%減と大幅に低下した。

前回はほぼ完全な強制導線が引かれ、移動が簡単ではなくなっていたのだが、今回は1階のみに集約し、すべての壁を無くして、オープンスタイルへと全く逆の方向に舵を切った。このため導線が曖昧になった反面、ブースの中をすり抜ける事が可能になり、行き来が自由な構成となった。

またメンズの比率がかなり下がった様子で、ほぼ7割近くがウィメンズプレコレという様相だ。日本からは確認できただけで6ブランドが出展。従来はメンズ/ウィメンズの別、国別の出展者内訳などカタログの編集要素も充実していたトラノイだったが、その辺りもややラフになってしまった感は否めない。

前回同様「ロンドン・ショールーム(LONDON SHOWROOM)」のみで構成する「トラノイ・ウィーク(TRANOI WEEK)」もバスチーユ広場近くの会場で開催された。



トラノイはパレ・ド・ラ・ブルス1階のみに集約

壁が無くなり、閉塞感は薄れたトラノイ



こうした中で存在感を増してきたのが、ウェルカム・エディションだ。北マレよりもさらに東の少し不便な場所にあるが、かつてのカプセル出展者やマンからの離脱組も集め、出展者から人気のショールーム――事実上トレードショーと同じ仕組み――となっている。

日本からも確認できただけでも17ブランドが出展し、商談を繰り広げていた。



ウェルカム・エディション

コージーなグルーヴ感が受けているウェルカム・エディションの会場



ここからはトラノイ、マン/ウーマン、ジャンブル・パリ、ウェルカム・エディションの各展示会ごとに日本からの出展ブランドを紹介する。

[section heading="TRANOI"]

プレコレ初出展となったウィメンズニットの「CTプラージュ(CT Plage)」は、フーズネクストに出展

トラノイ常連の帽子ブランド「カシラ(CA4LA)」は、オープンスペースになったことにより、従来の高さのある什器が使えなかった

ピッティ・ウオモやプルミエールクラスにも出展経験のあるレザーシューズ「タタロウ(TATAROU)/タタンバ(TATAMBA)」

ニットの「サイドスロープ(SIDE SLOPE)」もここ数年は継続してトラノイに出展

[section heading="MAN/WOMAN"]

久山染工「ナイン・エム(9M)」は2回目のマン/ウーマン出展

パークス・ショールームにも同時出展している帽子の「マチュア・ハ(MATUA HA)」

聖林公司の子会社、外人公司が展開する「ガイジンメイド(Gaijin Made)」は前回と同じ場所に出展

ジャンブル・パリを卒業して前回からマン/ウーマンに復帰した「ファンダメンタル(FDMTL)」

「セヴシグ(Seveskig)」もマン/ウーマンで継続出展

いつも混雑している常連の「ナナミカ(nanamica)」

ジャパンブルーの「セット・インディゴ・レーベル(Setto Indigo Label)」も継続出展

ギャラリー・ド・ポップは「サージュ・デ・クレ(Sage de Cret)」で長年にわたりパリに出展している

カンボン会場の奥山メリヤス「バトナー(BATONER)」もマン/ウーマンに継続出展

イタリア製シューズの「トゥ・アンド・コー(To&co)」はカンボン会場。前回より場所が良くなった

[section heading="JUMBLE Paris"]

ジャンブル・パリに継続出展している「ナーディ(NERDY)」

カプセルからパリ出展実績のある「マスターピース(MASTER PIECE)」

梅田ニットのファクトリーブランド「ラッピンノット(WRAPINKNOT)」

[section heading="WELCOME EDITION"]

アバハウスインターナショナルの子会社アウターリミッツによる「ナイジェルケーボン(Nigel Cabourn)」はマン/ウーマンから離脱し、ウェルカム・エディションへ

ロンドンを拠点にする日本のショールーム「パドラーズ(PADDLERS)」が「リプロダクション・オブ・ファウンド(REPRODUCTION OF FOUND)」、「フジト(FUJITO)」、「ZDA」などのコーディネーターとして出展。こちらはリプロダクション・オブ・ファウンド

パドラーズがコーディネートしたフジト

同じくパドラーズのZDA

マンから移ってきた「ア・ヴォンタージ(A VONTADE)」

スローライフを体現するような「コトルジャパン(COTTLE JAPAN)」

「クラッチ・マガジン(CLUTCH Magazine)」はカプセル・パリと同様のブース出展



次回「2020年春夏パリ・トレードショー 」特集の後編はショールーム・トーキョー、ポリーキング、ラキッチ・ショールーム、パークス・ショールーム、デューン・ショールームの模様をお届けする。

(つづく)

取材・文/久保雅裕(encoremodeコントリビューティングエディター)
写真/久保雅裕(encoremodeコントリビューティングエディター)



[  Vo.1  ]|[  2020年春夏パリメンズ・ファッションウィーク Vo.2  ]





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