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FiiO X7

[section heading="Android OS搭載のカスタム志向ハイレゾプレイヤー"]

数あるハイレゾプレイヤーの中でも、FiiOはHi-Fi、或いはオーディオファイル(=マニア)の観点からプレイヤーを選ぶ、いわゆる通から支持を集めているブランドだ。その最新モデル「Fiio X7」は、実にマニア心をくすぐる機能を満載したモデルだ。

Fiio X7のハイレゾプレイヤーとしての基本スペックはDSD 5.6MHz、PCM 384kHz/32bit再生と最上級。4インチのタッチパネル・ディスプレイ、そしてAndroid OSを搭載している。本体のサイズは今どきの5インチのスマートフォンよりもひとまわり大きい130mm×64mm×16.6mmで、重さは、高級プレイヤーらしい重厚感を感じさせる220g。ポケットにも収まるサイズだし、手に持って高音質なプレイヤーを所有しているという満足感にも浸れるだろう。

専用の「FiiO Music」プレイヤー・ソフトウェアにはPure Musicモードを用意。実際に操作してみるとAndroidシステムの通知バーから簡単にPure Musicモードに切り替えられ、再起動後は電源を入れてロックを解除すると即オーディオ画面になり専用プレイヤーらしい使い方も可能だ。

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microSDカードにも対応する

Androidモードのホーム画面

[section heading="Android機としての汎用性も"]

Android OS搭載なので、汎用性を追求する使い方もあり。WiFiでネット接続もできるしGoogle Playにも対応しているので各種アプリを導入してGoogle Musicなど最新鋭の定額音楽配信サービスも利用できるし、他にも「FiiO Marcket」という専用アプリマーケットから定番音楽アプリも追加することができる。

発売2カ月を経て2月初旬にはファームウェア・アップデートが提供され、PC直結でUSB DAC対応、DLNAによる音楽再生機能まで搭載。そんな進化する機能性も、FiiO X7にしかない魅力と言える。

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アンプモジュールはトルクスねじで固定されている

[section heading="アンプ交換で音質カスタマイズにも対応"]

FiiO X7には、本体の音質をカスタマイズするためのアンプ交換というギミックも用意されている。
実際のアンプ交換は、プレイヤーの画面下の部分が丸ごと外れて、専用アンプモジュールへと差し替える方式。出荷時から装着されているのは「スタンダードIEMモジュール」としているタイプで、オペアンプICとしてOPA1612とAD8397を搭載。加えてヘッドホンマニアに定評のあるMUSE02を搭載した「Medium-classモジュール」など音質を変更するモジュール、更にはバランス接続を可能にする「Balanced Module」の発売が予告されている。

将来的な音質アップグレード手段の提供とは、実にマニア心をくすぐる作り込みだ。
FiiO X7にスタンダードIEMモジュールを組み合わせたサウンドを聴き込んでみると、ハイレゾプレイヤーとしての音質はオーディオ的な艶と深みを追求した懐の深いサウンドだ。

僕のハイレゾ・リファレンス曲の中で、特にマッチしたのがジャズ・シンガー、SHANTIの「Killing Me Softly With His Song(24bit/96kHz)」で、その余韻たっぷりの艶やかな空気感と深みのあるサウンドは、HiFiオーディオとしても絶品。クラシックにも相性が良く、ハイレゾ版の「スターウォーズ 帝国の逆襲 帝国のマーチ(ダース・ベイダーのテーマ)」でも、臨場感豊かなサウンド、そして懐の深さに聴き惚れる。もちろんJ-POPやアニソンという音源も圧倒的な情報量で鳴らし切る。
ハイレゾプレイヤーとして10万円という価格は、今は超高級モデルと入門モデルの中間にあたるスタンダードな価格帯。その中でもAndroid OS、そしてアンプモジュール交換というギミックを備えるFiiO X7は、ハイレゾと長く付き合う相棒としてぴったりの一台だ。

※この記事は2016年2月時点の製品情報に基づいて執筆しました。最新の製品情報につきましてはメーカーの公式サイトにてご確認ください

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Text / 折原一也

Photo / いのうえようへい

[spec heading="FiiO" href="http://www.oyaide.com/fiio/"][/spec]

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