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Rihwa「CHANGE」、「Last Love」、「春風」や1stアルバム『BORDERLES』もいよいよ解禁! by SMART USEN



──4年半ぶり、ひさびさのアルバムになりましたが、セカンドアルバムに対しての意識は、どのタイミングから持っていたんでしょうか?

「実は、セカンドアルバムはすぐ出したいって、ファーストアルバムを出した直後ぐらいから思っていたんです。正直、すぐに出すものだと思っていましたし、実際に出そう出そうという話は常にスタッフさんとの間であったんですけど、ありがたいことに、CMソングが決まった、映画のタイアップが決まった、というような状況があって、その結果“今はシングルを出そう”という流れが続いていました。そういう流れの中で、いつの間にかアルバムを出すことに慎重になっていた感じなんです。そこから、“早く出さなきゃヤバい”って本気で思ったのが、この2年ぐらいですね」

──最初に早くリリースしたいという勢いがあったぶん、いつの間にかその反動として慎重になってしまった?

「そうですね。私たちの中でも、セカンドアルバムを作るということがすごく大きくなりすぎて、心の準備がちゃんとできないと、みんなの心がひとつにならないと動き出せないという状況が続いていたかなって今は思うんですけど、出さないリスクもあるなって、ある時に気づいたんです。シングルだけだと私の断片的なものしか見せられないだろうし、自分の核となるものがちゃんと見せられているのかなって不安になって、その気持ちをスタッフさんに打ち明けました。“私がどういう歌を歌っていきたいかって、アルバムじゃないと伝わらない気がする”って。そこから、アルバムでRihwaの全体像を見せるっていうことがシングルのリリースと同じぐらい大事だっていう動きに変わっていった気がします。それからのスピードはすごく早くて、セカンドアルバムの制作に動き出してからはめまぐるしい日々でした。今思い返すと、そう思うまでの期間は必要だったんだろうなって思います。それからは、私もスタッフさんもみんなでひとつの方向を見て走り出した感じです」

──セカンドアルバムに向けて動きだすことになったきっかけは?

「大きなきっかけは、KTタンストールとコラボしようっていう話になったことです。KTのライブを見に行って、楽屋挨拶をさせていただくことになって、その時にKTが“せっかく出会ったんだからコラボしたら面白そうだよね!”って言ってくれたんです。その時、私にとっては雲の上の人が歩み寄ってくれた、このチャンスを逃してはならない、って思いました。そこでメールアドレスを教えてもらって、何が何でも絶対にコラボしたいですっていう気持ちを伝えたら、すぐにスケジュールを送ってきてくれて、KTが活動しているLAにおいでよっていう話になったんです。その出来事がきっかけで、私の中の何かが大きく変わりました。自分から行動することでこんなに変わるんだ、待ってるだけじゃだめなんだって。そのあたりから、私の勢いはすごかったと思います」

──4年半ぶりのアルバムは、そんなふうに劇的に動き出したんですね。

「直感的に絶対に逃しちゃいけないと思ったし、自分の人生なんだから待ってちゃだめだ、あとでじゃなくて今じゃないと、今すぐにつかまなきゃと思って。そういう感じでしたね」

──そういう感覚になったのって、初めてですか?

「私は、海外に行ったり、世界というものを感じた時にその感覚が研ぎ澄まされるなと、自分では思います。今回の感情は、中学3年生のころにカナダに留学することを決めた時の感覚にも似てたし、昨年声帯ポリープの除去手術をした時に3ヵ月お休みをもらうことになって、海外に行こうって決めたときもそうですし、そういう時は今すぐ行動するべきだって。呼ばれている感じというか、行動したら絶対にうまくいくっていう気持ちしかなくて」

──今ちょうどお話が出ましたけど、手術をしたことで歌への意識に変化はありましたか?

「ポリープが見つかった時は“なんで?”ってショックが大きくて。手術は不安でしたけど、そのままにしてハスキーに変わった自分の声とともに生きていくのか、それとも手術をするかという二択の中で、結果手術をして自分本来の声を取り戻せたので決断して本当に良かったと思っています。自分本来の“通る声”が戻ってきた時に、“自分の声の良さって、やっぱりこれだな”って自信になりました。それからは、高音の地声で通る感覚をこれまで以上にすごく意識して歌うようになりました」

──先ほど、セカンドアルバム制作のきっかけを話してもらいましたけど、アルバムの全体像、こういうアルバムにしたいという形が明確に見えてきたのは?

「まず、4年半ぶんの曲はたくさんたまっていたので、スタッフさんにも全部聴き直してもらって、私もいっぱい聴きました。最初は、自分のルーツにカントリーミュージックがあるので、それをしっかりと感じてもらえるアルバムにしたいと思っていたんですけど、KTとコラボできることになったり、多保孝一さんといっしょにやれたことで音楽的な幅が広がって、より今っぽい楽曲が増えていったんですよね。特に、KTとコラボした時に、“モダンカントリーにしよう”って言ってくれたことがすごくうれしくて、ワクワクして。その時に、セカンドアルバムでは、より私らしい、これがRihwaサウンドだっていう作品ができるかもしれないって思いました。そこからは、いわゆるカントリーからモダンなサウンドにぐっとシフトしていった感じです」

──カントリーミュージックと聞くとノスタルジックな印象を受けますけど、欧米では現在進行形の音楽なんですよね。

「そうなんです。だから、向こうではモダンカントリーとオールドカントリーに分かれているみたいです。私は、モダンカントリーというか、自分のカントリー、Rihwaカントリーを作っていけたらいいなって思っています。それは、今回のアルバムで形が見えてきた感じがありますね。多保さんとレコーディングをしていた時に、“歌にカントリーのルーツがにじみ出ている。それはほかのシンガーと違うところだから、絶対に大事にしたほうがいいよ”って言っていただいて、自分的には内側からにじみ出ているものだとは思っていなかったので、めちゃめちゃうれしかったんです。そういう言葉をいただいて、ルーツは本当に大事にしていきたいなって、あらためて思いました」

──サウンドの意匠としてのカントリーミュージックではなく、歌のおおらかさやスケール感にカントリーミュージックのルーツを感じます。

「今回、8曲ぐらいのデモをKTに送ったんですけど、その中に「Sun Comes Up」もありました。「Sun Comes Up」を聴いたKTが、“すごく素敵なカントリーミュージックだね”って言ってくれたので、自分の歌が海外の人にもカントリーミュージックとして感じてもらえるっていうことは、自分の中にはやっぱり自然にカントリーミュージックがあるんだなって思える機会にもなりました。広い景色だったりとか、懐かしくなる感覚、自然を感じられる、広い空がある情景が見えるサウンドが私の感じるカントリーミュージックなので、そこは変わらず今回のアルバムでも表現できたんじゃないかなって思います」

──アルバムの制作過程で、キーになった楽曲はあったりするんでしょうか?

「今回のアルバムには本当に様々なテイストの楽曲が収録されている反面、一枚を通して聴いた時に共通するものがあって。それは、私のベースにあるカントリーミュージックだと思うんです。ただ、カントリーミュージックと言うには今っぽいし、意識せずに自然に私の内側から出てきたサウンドなんですよね。その中で鍵になったのは、やっぱり「Sun Comes Up」です。私がやりたい音楽ってこれだなーって、作った瞬間に思った気持ちは今もすごく覚えています。そこから今回のアルバムは本当の意味で動き出したし、自分の人生の中でも大事な曲になりました」

──『WILD INSIDE』というアルバムタイトルも印象的です。

「実は、かなり前から考えていたタイトルなんです。確か、3~4年前ぐらいですかね。セカンドアルバムのタイトルはこれにしたいって当時のスタッフさんに言ったら、ちょうどお笑い芸人のスギちゃんが流行語大賞を獲られた後で。だから、“そのタイトルだと、スギちゃんのイメージが強いかも……”って(笑)。確かにそうかもしれないけどって思いながら、ずっと胸の中にしまっておいたタイトルなんです」

──Rihwaさんが考えた造語なんですよね?

「そうです。自分の内側にあるものをちゃんと表現したいっていう思いから生まれました。今回、アルバムのタイトルはたくさん考えたんですけど、やっぱり『WILD INSIDE』が心の中にずっとあって、もう一回提案したんです。そしたら、スタッフさんも“いいじゃん!言いたいこともわかりやすいし、Rihwaらしい”って言ってくださって。それで、3年越しにあらためて採用されました(笑)。ちなみに、アルバムの最後に収録された「WILD INSIDE」という曲は、自分は『WILD INSIDE』というアルバムでどういうことを言いたいんだろうって考えて、それを解き明かすために書いた曲です」

──「WILD INSIDE」の意味を紐解くとしたら?

「たぶん誰にでも、胸の奥の、奥の、奥のほうにあるジャングルみたいな、情熱だったり野心だったり、夢とか希望だったり、生々しく生い茂っている感情があると思うんです。だけど、大人になったらそういう感情を出したら傷ついたりもするし、だから蓋をしてしまうんですけど、蓋をしすぎて自分でもその感情が見えなくなっちゃう。でも、そういう感情ってすごく大事だし、そこを解放していくのが自分にとって音楽だし、ライブだし。そういう思いをアルバムで表現したいなって、そんな気持ちから生まれた言葉で、それが今回のアルバムのタイトルになっています」

──今回のアルバム制作に向けた衝動も、Rihwaさんの胸の奥の、奥の、奥のほうにあるジャングルみたいな、情熱だったり野心だったり、夢とか希望だったり……が出発点になっているんですもんね。

「そうだと思います。その上で、みなさんの同じような感情を解放できる場所が私のライブであってほしいし、このアルバムを聴いたときに胸の奥のジャングルがむずむずと動き出す、あるいは動き出すための栄養になればいいなって思いますね。それが音楽だし、そういう部分に響く音楽にしたいなって思います」

──「Sun Comes Up」、「Sky Rocket」、「ふたりのOrion」、「Shooting Star」など、楽曲のタイトルには空とか自然を感じさせるワードが多いですよね。

「私、歌詞でも風とか花とか使いがちです(笑)。それはたぶん、自分がふだん生活している中で見ている部分だと思っていて、表現する時に最初にそういった言葉が降ってくる感じがあるんです。ひねった言葉を使えないくやしさも、ちょっとあるんですけどね(笑)。でも、自分自身がストレートに、正直にまっすぐに生きたいなって思っているし、それが出るんだったらいいなって、素直な言葉選びをしていきました」

──ふだんから空を見上げたりはするんですか?

「空を見ることは多いですし、虹を見つけるのがうまいんですよ、私。昨日も虹を見つけたんですけど、虹が出る日がだいたいわかるっていうか、雨が降っているけど晴れ間が出ている時って虹が出やすくて、なんか見つけちゃうんですよね」

──セカンドアルバムを完成させたことで、次の作品に向けてのイメージもすでに浮かんできていますか?

「悩みながらではあるんですけど、コンセプトアルバムもやってみたいなと思っています。例えば、オーソドックスなカントリーアルバムとか。テイラー・スウィフトも今はすごくポップですけど、ルーツはカントリーで、その自分のルーツが色濃く出ている楽曲があるし、シェリル・クロウも数年前に『フィールズ・ライク・ホーム』というカントリーアルバムを出しましたし。逆に、カントリーとはまた別のアプローチで、攻めた感じのアルバムを出すのも大事かなあって思っています」

──以前、インタビューで「人間なんだから変化や矛盾も怖れずに、シンガー・ソングライターとして面白いことをしていきたい」と話していましたよね。

「その気持ちは、今も変わらないですね。最近思うのは、自分らしさという言葉はよく使われますけど、そこを意識しすぎると逆に自分らしさは見えなくなっちゃうんじゃないかなっていうことです。自分らしさは自分以外の人が決めるものかもしれないし、意識しなくても出るものかもしれない。だったら、やりたいこと、面白いことを純粋にやっていく、失敗も含めてチャレンジしていくことで自分らしさは出ていくものなのかなって。そう考えるようになってから、以前よりも楽になって、より自由になれたかなって思っています」

──11月と12月には、大阪と東京、札幌でそれぞれ2デイズずつのライブが控えています。

「同じ会場で2デイズのライブは初めてなんですけど、両日とも来てくれる人にも楽しんでもらえるようにしたいなと思っていますね。もちろん、どちらかだけでも楽しいライブにします!今回の編成は、ベースとギター、私の3人なんですけど、曲の本質は小編成でこそ伝わる部分があると思うので、そこがしっかりと伝わるライブにしたいなって思います」

(おわり)

取材・文/大久保和則
写真/桜井有里





■Rihwa's Tour 2018 “WILD INSIDE”
11月28日(水) Music Club JANUS(大阪) SOGO OSAKA
11月29日(木) Music Club JANUS(大阪)
12月5日(水) Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE(東京) SOGO TOKYO
12月6日(木) Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE(東京)
12月10日(月) cube garden(札幌) マウントアライブ
12月11日(火) cube garden(札幌)



Rihwa『WILD INSIDE』
2018年10月31日(水)発売
初回限定盤(CD+DVD)/TFCC-86645/4,167円(税別)
トイズファクトリー
Rihwa『WILD INSIDE』
2018年10月31日(水)発売
通常盤(CD)/TFCC-86646/2,500(税別)
トイズファクトリー




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