1998年5月2日に報じられた“hide急逝”のニュースは、ファンのみならず、当時の社会に大きな衝撃を与えた。 ジャンルを超越した斬新な音楽性、当時はまだ珍しかった野外フェスを敢行した先見性、そして、多くの人々から愛される人間性。あの日、日本の音楽シーンは大きな財産を失うことになった。
あれから17年の間、彼の仲間たちは自発的・自然的に動き出し、hide が残した「サウンド」と「メッセージ」を後世に伝えるべくさまざまな活動が展開されている。新しいところでは、昨年リリースされた生誕50周年記念アルバム『子 ギャル』、10月23日から本公演が始まるhideのホログラフィックライヴ「hide crystal project presents RADIOSITY」もそうした動きの一環だ。
そして本作は―― ミュージシャンや関係者などhideを知るさまざまな人物に、あえて「台本なし」という手法でインタビューを行っている。そこから見えてくるものは、常に新しい何かにチャレンジし続ける彼の姿だ。既成概念を打ちこわし、NEXTを追い求めるトリックスターの姿。しかし、それは終わりを告げてはいない。NEXTがあるからだ。そう、このドキュメンタリーは、hide が 2015年も現在進行形である事の証でもある。
(c) 2015 hide 50th anniversary FILM「JUNK STORY」製作委員会