<PR>
音楽聴き放題アプリ「SMART USEN」



――2016年リリースの1stシングル「泣いたロザリオ」は、デイリーチャートで最高3位を記録していますが、この作品で得られた反響をどのように感じていますか?

「自分の周りにいる人間や家族も喜んでくれましたし、たくさんの方に応援していただいて今の自分があると痛感しています。まさか10年以上前の夢が舞い戻ってくるとは思っていなかったので、1stシングルをリリースできたことは本当に嬉しかったです」

――発売後に、ラゾーナ川崎、阪急西宮ガーデンズ、札幌ファクトリーで発売イベントを実施しました。

「地元、札幌のライブには家族も来てくれましたし、少しは親孝行できたのかなと思っています。友達の親が握手会に来てくださったり、中学の頃から遊んでたシンガーの友達とも久々に会えたり、地元に帰って歌えたのは感慨深かったです。ラゾーナ川崎と阪急西宮ガーデンズのライブを含め、歌を通した人とのつながりの大切さも再確認できました」

――前作から約7ヵ月を経て、心境の変化や成長の実感はありましたか?

「その間はずっとお芝居をやっていたので、そこに集中していたというのが正直なところです。お芝居がひと区切りして、この「そんなんじゃない」のレコーディングに向けてボイストレーニングに通ったり、また歌手としての活動に集中していった感じです。2ndシングルだからゆとりができたとか、そういう実感はまだないです。いい作品になるように、常に必死にがんばるだけだと思っています」

――前作のインタビューでは「俳優も歌手もどちらも100%」と発言されていましたが、その気持ちは今も変わりませんか?

「変わっていませんが、これまで以上に両立の難しさを感じています。例えば楽曲制作している最中にお芝居の仕事が入ったら、どっちも100%でやる気持ちで挑んだとしても、やっぱり身はひとつなのでズレが生じることがあると思うんです。これからリリースを重ねて経験を積んでいくことで、うまく折り合いがつけられるようになると思っていますし、そうなるようにがんばっていきたいと思います」

――今回の「そんなんじゃない」は、どのようなイメージで制作に入ったのでしょうか?

「さまざまなタイプのトラックを用意していただいて、プリプロをして、どの歌が2ndシングルにふさわしいかスタッフさんと話し合って曲が決まりました」

――どのような方向性でトラックを集めていったのでしょうか?

「バラードとアップテンポな曲、あとはミディアム・バラードですね。この3つのパターンに分けて作曲家さんに曲を用意していただいて、その中から選ばせていただきました」

――前作に続き小竹正人さんの歌詞ですが?

「今回も歌詞はすべてお任せしたんですが、こんな恋愛もあるよねってメッセージがありながら、どこかで僕の背中を押してくださっているような、そんな気にさせる歌詞なんですよね。小竹さんなりの僕に対するメッセージも入っているのかなと思いました」

――小竹さんとは、だいぶ前からお知り合いだったんですよね?

「そうですね。最近はお会いする機会が少なくなってしまいましたが、一時期よく飲みに行ってたんです。5~6年前でしょうか。まだ歌手として活動する話なんてまったくなかった頃です。小竹さんは当時の自分も知っているので、だからこそ書ける歌詞や言葉があるんだと思います」

――歌詞の世界観はどう感じましたか?

「恋愛が始まって1~2年って、幸せな時期ですよね。でも、4~5年経ってくると、相手のことを思って仕事をがんばっているのに、それが悪循環になってしまったり……。良かれと思って一生懸命やっていることが、相手には伝わらないことってある気がします。“そんなんじゃない!”。そんなメッセージを歌った世界観だと自分は解釈しています」

――気に入っているフレーズやポイントになる言葉は?

「やっぱりタイトルにもなっている“そんなんじゃない”というフレーズはインパクトありますし、小竹さんならではの言葉だなって思います。サビで“そんなんじゃない そんなんじゃない”と繰り返した後にまた“愛してる 愛してる”と言葉を繰り返すことで、メッセージが強まっていると思います」

――レコーディングでは、どんなことを意識しましたか?

「自分の感情を声に乗せることです。レコーディングの時に、もっと大袈裟にやっていいよとアドバイスされたことが印象に残っています。自分が思っている以上に感情を声に乗せた方が、こういう曲は伝わりやすいんだってことを学びました。あとは、サビのメロディーが“そんなんじゃない そんなんじゃない”と“愛してる 愛してる”のところで少し違うので、そこは歌うのに苦労しました」

――今回のMVのテーマと見どころは?

「採石場にセットを組んだ幻想的な雰囲気の中で、男のだらしなさやダメな部分を映像で表現しました。回想シーンは特にセリフが決まっているわけではなかったので、その場で監督さんや女優さんとコミュニケーションを取りながら演じました。明るい回想シーンから、やがて男のダメな部分を描いた場面、仕事に没頭するがゆえに相手を傷つけてしまう場面へとストーリーが展開していきます。タイトル通りですが、“そんなんじゃない!”ってメッセージを受け取ってもらえれば」

――リスナーにどんな風に届いて欲しいですか?

「何かに没頭するがゆえに周りが見えなくなったり、人を傷つけてしまったりすることは日常的にあると思うんです。でも、悪気があったわけじゃない。そういう男のダメな部分を聴いてもらえればと思います」

――カップリングの「欲望のゆくえ」は東京スカパラダイスオーケストラの谷中 敦さんが手がけています。

「アップテンポな曲を作るなら、漠然と東京スカパラダイスオーケストラさんっぽい曲がいいんじゃないかってスタッフさんと話していて。で、以前EXILEの「Ti Amo」のMVに出演していただいたご縁でスカパラの谷中 敦さんに作詞をお願いしました。素敵な歌詞を書いてくださって、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。サビの“わがままでいい 笑顔もいらない/本気の顔を見ていたいだけさ”って歌詞は、特にぐっと刺さりましたね」

――この曲の聴きどころは?

「谷中さんの男らしいワイルドな歌詞。スカのリズムに、しっとりとした大人っぽい歌詞を乗せたところだと思います」

――もう1曲のカップリング「ナツノニオイ」は、タイトル曲と同じく小竹正人さんが作詞を手がけていますね。

「小竹さんの詞の素敵なところって、全体ではリスナーに響く歌詞や言葉のチョイスをされるんですけど、どこかひとつ真実があると思います。それが僕と小竹さんにしかわからないエピソードだったり。きっと僕が楽曲に感情移入しやすいように、背中を押してくださっているんだと思います。小竹さんには、歌詞でプロデュースしていただいている感覚です」

――青柳さんが、“ナツノニオイ”という言葉から連想するものは?

「僕が連想するのは、北海道の夏かな。だから、思い出が蘇ってくるような、どこか懐かしいニオイ。東京の夏とは違って北海道の夏は涼しくて短いので、爽やかで儚いイメージがあります」

――前回のインタビューで、「泣けるバラードを届けていきたい」と発言されていましたが、今作の手応えはいかがですか?

「泣けるバラードはひとつのテーマのひとつではありますが、手応えを感じるのは、まだ先のことだと思っています。今回のシングルでも、楽曲の表現のしかたやアプローチは3曲とも異なるので、新たなを挑戦を繰り返すことで成長していきたいです」

――今作は3曲とも歌詞の世界観がドラマチックで、俳優・青柳 翔として培った表現力も活かされたのではないでしょうか?

「感情の入れ方など、お芝居でやっていることを活かして歌うことで、少しでも刺さっていただけたら嬉しいです。ちょうど映画『たたら侍』が公開された直後に今作がリリースされることになるので、青柳 翔の二面性を知っていただける絶好のチャンスだと思っています。同時に、音楽活動と俳優業を両立させるのは、簡単なことではないと改めて実感しています。その道にそれぞれのプロフェッショナルがいるわけですし、そのプロフェッショナルな道を極めようと思いながらも、折り合いをつけなければいけない。今はひとつひとつの作品にしっかり取り組み、よりよい作品を届けていきたいと思っています」

――今作を完成させた今、今後どんな活動をイメージしていますか?

「もっと成長して、いつか歌手を目指している男の役とかに挑戦したいですね。音楽活動と俳優業を、そういう形でリンクできたらと思っています」

――最後に、2ndシングルでシンガー青柳 翔のどんな一面を提示できたと実感していますか?

「小竹さん作詞の「そんなんじゃない」と「ナツノニオイ」、谷中さん作詞の「欲望のゆくえ」といった、それぞれの曲が異なるテイストを持ったシングル作品なので、このバリエーションを楽しんでいただけたらと思っています。ぜひ聴いてみてください」

(おわり)

取材・文/馬渕信彦
構成/encore編集部



青柳 翔「そんなんじゃない」
2017年6月7日(水)発売
初回生産限定盤(CD+DVD)/AICL-3340/3341/1,500円(税別)
ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ


青柳 翔「そんなんじゃない」
2017年6月7日(水)発売
通常盤(CD)/AICL-3342/1,112円(税別)
ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ


「SMART USEN」は150万曲以上! ベテランからニューカマーまで幅広く配信



アプリのダウンロードはこちらから

Get it on Google Play
Get it on Google Play
一覧へ戻る