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――「旅人」は詞先とのことでしたが、他の曲は?

「昔から詞先なんですよ、私。先に一気に書いちゃう。何が言いたいのかってことがはっきりとないと、歌う意味がないと思っているんです。タイトルを先に決めちゃうことも多くて。「少女時代」という曲も少女時代っていう言葉の響きがいいなと思ったので、“このタイトルで曲を書こう”というふうに、まず決めてから作業にとりかかったんです」

――この曲はミリヤさん自身の少女時代が歌われていますね。

「でも、最初から自分の少女時代を振り返って書こうと思ってはいなかったんですよ。タイトルを先に決めて、“じゃあ、自分の少女時代のことを書こうかな”っていう感じで。詞先とは言っても、この曲はラップなので、歌いながら、ラップしながら書いていきました。だけど私はラッパーではないので、そこまで韻を踏むことを重要視するというより、韻の踏み方や響きだったり、ノリとか、英語のフレーズを入れたほうがフロウが流れるかな?とか、試行錯誤があったので、作業的には一番時間がかかったかもしれません。最後はフリースタイルで、自分が何を歌いたいのかもわからなくて、とりあえず歌ってみようってことにしたんですけど、そしたら“愛愛愛しかない 愛愛愛愛しかない”と連呼してて。“あ、私これが言いたかったんだ”って、その時、思ったんです。自分の少女時代を経て、最後にここに辿り着いたことが、私の中で突破口になりました。“今回はこういうアルバムなんだな”って」

――アルバムの全体像が見えた、と。実際、今作には“愛”というワードがたくさんちりばめられてますもんね。

「今回の頻発ワードですね(笑)」

――楽曲ごとにさまざまな愛の形が描かれていますが、愛することだったり、理想の愛の形だったり、ミリヤさんにとっての愛は昔と今とで変わってきましたか?

「愛っていうものを今、私は穏やかなものと捉えているんです。愛って、今は単純に“私たちが生まれてきた意味”というようにしか捉えていないかもしれない。だって、私たちがなんで今ここにいるかと言ったら、両親が愛し合って、生まれて、だからここにいる。私が生まれてきた意味が愛なら、私が愛に興味を持つのは自然なことだと思うんです。だから、恋愛とか、あなたのことが好き、愛してほしいとか、そういう話はもう自分の中で終わっているんです。私の中の愛は、もっと根源になる気持ち。そう思うようになったのは、年齢を重ねたことで価値観も変わってきたからかなって思います。自分もそうだし、まわりもそう。友達と話していても、愛の捉え方や愛し方、求め方が、どんどん変わってきているような気がします」

――ラストを飾る「素晴らしき人生」は、まさに大きな愛、根源の愛を描いた楽曲ですね。

「そうですね。このアルバムを通して、女性であることの気高さみたいなものがあるといいな……という想いがあったので、最後は自分の人生は素晴らしいって歌にしたかったんです。これは母に向かって書いている曲なんですが、母に恩返しというか、親孝行したいなと思う時、プレゼントを渡すこともできるけど、そうじゃなくて、自分の娘が幸せであること、自分の人生が最高だと伝えることが一番だと思ったんですよ。さらに、自分の娘が誰かに愛されていること。母に伝えるべきことは、そういうことなのかなって」

――そんなふうにお母さんや家族への想いを歌にしたことは?

「結構、してますね。母も、これは自分の曲なんじゃないか?と思っている曲がいっぱいあって。よく“これ、マミーのことよね?”なんて言われるんですけど、“全然違うよ、友達のことだよ!”みたいなことも結構あります(笑)。でも、この「素晴らしき人生」は、できあがったら、すぐに母に渡したんですね。いつも泣いちゃうんですけど、今回もすごく喜んでくれましたね」

――『Utopia』は、女性が経験することの心情がさまざま描いてあって、聴いた人は“これ、私の曲だ”と思うものが必ずありそうですね。

「1曲は必ずあると思います」

――完成したものを聴いてみて、制作中には気づかなかったことはありましたか?

「発売直前にパッケージが仕上がってきたんですけど、写真ひとつにしても、自分がどういう表現をしたいのかが表れているなあって思いました。それも含めて、やっぱり自分が女性であることや、自分が自分であること、そういうプライドを持ってちゃんと人生を生きたいという想いが強いんだなあと改めて思いましたね。そこに誰かの存在がありつつも、でも最終的に決めるのは自分だし、自分で幸せを選んでいくっていう気持ちは昔から変わらないんですけど、今回のアルバムを聴くと、より自分のことが愛おしくなるというか。聴いてくださる方もきっと同じように、ちょっと自分のことを好きになれる作品になってるんじゃないかなと思いますし、そうなってくれていたら、嬉しいです」

――6月23日からは全国ツアー「“Utopia” tour 2017」がスタートします。ミリヤさんのことですから衣装にもこだわりがあると思うんですけど、どんな内容になりそうですか?

「衣装は自分でデザインを描いて、今制作中です。私、いつもセットリストと衣装を同時進行するんですよ。この服でこの曲を歌いたいとか思うので。たとえば、シリアスな曲をピンクのフリフリの衣装で歌ったりしたら、説得力がないなって思っちゃうんですよね。ライブは目で楽しむ部分もあるから、ライブの構成を考える時は、その時の自分の姿も同時に想像するんです。今考えている感じだと、わりと女性を意識した衣装になりそう。今回のアルバム『Utopia』のツアーではあるんですけど、そこからの曲ばっかりっていうのもつまらないなと思っていて。ライブの時はいつもファンの子たちから、歌ってほしい曲のアンケートを取っていて、そこで多かった楽曲もたくさん歌っていく予定です。みんなが“この曲聴きたかった!”って思うような歌は、必ずセットリストに入っているはずなので楽しみにしていてください」

(おわり)

取材・文/片貝久美子



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