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――ふたりとも横浜出身なんですね?
小幡「もともと同じ町内の、同じ小学校出身で、僕が二十歳のとき、共通の友人と3人でバンドを組んだんです。そのバンドは解散しちゃったんですが、その後、それぞれソロで活動していて、あんにゅからアレンジやライブのサポートを頼まれるようになって」
あんにゅ「それがコアラモード.のルーツです。私は、ひとりで弾き語りでやっていたんですが、そろそろ音源を作りたいなとか、ライブでも鍵盤が欲しいなと思うようになって。小幡さんが、キーボード、ドラム、ベース、ギターと何でもできる人なので……」
――こりゃ便利だぞ!と?(笑)
あんにゅ「はい、便利だぞ!と(笑)。私が18歳、小幡さんが大学生の頃ですね。私はプロを目指して活動していたんですけど、身近にいて、音楽についていちばん話しやすい人が小幡さんでしたね」
小幡「音楽の好みも似ているしね。僕もあんにゅもMr.Childrenとか小林武史ワークスが好きで。実は僕、ピアノを始めたのは20歳になってからで、ap bank fesのライブ映像を見てピアノを覚えたんです。“こんなふうにステージでピアノを弾けたら気持ちいいだろうな”なんて」
あんにゅ「私もMr.Children、Salyuさん、My Little Lover、小林武史さんの作品は全部好きです。小幡さんのピアノのフレーズは、そこらへんの影響を受けてるんじゃないかと思ったんです。最初にライブでサポートに入ってもらったときも、ぜんぜん違和感なくて」
――ソングライティングはどんな役割分担というか、手順で?
あんにゅ「私は、Aメロ、Bメロを作ってみて、でもいいサビが浮かばないなってときは、思い切って小幡さんに投げちゃいます」
小幡「インディーズ時代に、それぞれが1週間に7曲を作るっていうノルマを課していた時期があって、コアラモード.として300曲くらい楽曲のストックがあるんです。だからそんなときは、あの曲のあのフレーズをサビにしようって、ストックから引っ張り出して、くっつけたり……」
あんにゅ「合体っていうか編集ですかね。最近は、小幡さんが適当にピアノを弾いているときに、鼻唄とか歌って、とりあえず1曲作ってみるということもありますね」
――セカンドシングルの「Dan Dan Dan」で、スキマスイッチの常田真太郎さんが参加していますが、ソングライティングという点で学ぶところもあったのでは?
あんにゅ「スタジオでの立ち振る舞いとか、すごく勉強になりましたね。レコーディングのときは、スキマスイッチとプレイしている錚々たるセッションミュージシャンの方々に参加していただいたので、緊張して固まっちゃたりしたんですけど、貴重な経験でした」
小幡「何というか、僭越ですが、僕も常田さんもアレンジャーで、立ち位置が似ていますし、スキマスイッチもコアラモード.もシンガーとキーボーディストのユニットですからね。スキマスイッチのおふたりも、スタジオに入って、ギターでコードを鳴らしながらテープを回して、いい部分を切り取って、という手法で曲作りをすることもあるってお聞きして、やっぱり似ているなと思いました」
――常田さんの、クリエイティブ・ナビゲーターという肩書きは?
あんにゅ「小幡さんはアレンジもできる人なので、私たちふたりで自己完結できてしまうんですが、それだけじゃ成長できないんじゃないかと思って。もっといろんな人と関わってみたい、でもアレンジは自分たちでやりたい(笑)。だから相談できる相手という意味で、クリエイティブ・ナビゲーターという言葉を思いついて、常田さんだったら、そういう気持ちとか、立場をわかってくれるんじゃないかと」
――そんな経験を経て「さくらぼっち」、そして間もなくリリースされる4thシングル「雨のち晴れのちスマイリー」と続くわけですね。
小幡「〈雨のち晴れのちスマイリー〉は、僕らがインディーズ時代から歌っていた曲で、コアラモード.のライブでは定番なんですが、アンケートやSNSで、CDにならないんですか?って反響をいただいていて。自分で言うのもあれですが、ライブ映えするナンバーだと思いますし、バンドセットでもふたりで演奏してもポジティブなエネルギーが出てくる曲ですね」
――カップリングの「豆の木」は対照的にミッドテンポで、中盤の“金の卵を産む鶏”からの転調が印象的です。
あんにゅ「そばにいて応援してくれる人に新しい景色を見せてあげたいという気持ちを詞にしました。“金の卵を産む鶏”からのパートで、メロディーも詞も、童話の〈ジャックと豆の木〉の世界観に寄せてみたり」
――3曲目の「Dive!」はおふたりの共作ですね?
小幡「でもベーシックはあんにゅだよね?」
あんにゅ「“崖っぷちから/ろくでなしからの/Dive!”のくだりは元からあった詞かな。ライブでみんなが盛り上げる曲を入れたいねって話になって、小幡さんに歌詞の方向性を考えてもらったんです。振り付けも考えているのでライブで育てていきたいですね」
――ライブといえば、「横浜ヨコハマ×コアラモード.笑って歌って地区センツアー」って何ですか?
あんにゅ「もっと地元の横浜を盛り上げたいと思って――地区センターって公民館みたいなもので、横浜市外の人には何それ?って言われることが多いんですが――そこでライブをやったら地域密着というか、地元の人に喜んでもらえるんじゃないかと。横浜出身の、横浜ヨコハマという芸人さんといっしょに、お笑いと音楽で18の地区センター全部でライブしようよってスタートした企画なんです」
――「雨のち晴れのちスマイリー」はtvk「saku saku」のエンディング、初ホールワンマンは神奈川県民ホールでしょ?地元愛を感じますよ。
小幡「やっぱり、デビュー前から市内のライブハウスやストリートでライブしてきましたし、これからも横浜という土地に軸足を置いて活動したいですね」
――そろそろアルバムを!というファンも多いんじゃないですか?
小幡「出したいですね。ライブでやってるレパートリーでも結構な曲数がありますし」
あんにゅ「1枚に収まらないんじゃないかな(笑)」
――じゃあ、1stアルバムは2枚組で(笑)
あんにゅ「ふふふ……デビューから1年半ほど経ちましたが、アルバムもそうですけど、まだまだ初めての経験がたくさんあるので楽しみです」
(おわり)
取材・文/encore編集部
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