<PR>
音楽聴き放題アプリ「SMART USEN」
★★★★★★★――詳細はこちら
このためにイギリスから駆けつけたディシプリン代表のデイヴィット・シングルトン氏による「リスニング・パーティーにようこそ!」というあいさつでスタートしたイベントは、その『ラディカル・アクション』から抜粋された10曲、約70分の先行試聴会へと突入。轟音で聴くキング・クリムゾンの大迫力のサウンドにその場にいた全員が圧倒されるとともに、アルバムへの期待がさらに高まった。
その後はトークセッションへと進み、デイヴィッド氏、デザイナーのベン・シングルトン氏に加えて、音楽評論家の大鷹俊一氏が登場。大鷹氏はキング・クリムゾンとの出会いから、日本で初めてメディアに紹介された際の状況などを紹介。続いてスペシャル・ゲストの“スターレス高嶋”こと俳優の高嶋政宏氏が私物のクリムゾンTシャツを着用し、これまた私物のグッズを手にしながらガッツポーズで登壇。「この作品は、近年における最高傑作だ!」と話すやいなや続けざまに“クリムゾン愛”に満ちた熱いトークと鋭い切り込みの連続で会場を沸かせる。
4人によってアルバムの制作秘話や聴きどころ、見どころなどが語られるなか、来場者のアンケートからピックアップされた質問コーナーでは、録音および録画した全公演をチェックしたところ日本の高松での出来が一番よかったのでアルバムにしたこと、またオーディエンス・ノイズをあえて取り除くというアイデアはデイヴィッド氏がジョギング中にふと思いついたなどという回答がありつつ、五分五分にして対等、そして非常に良好だというデイヴィッド氏とロバート・フリップとの関係性についてや、ベン氏の携帯電話にフリップからかかってきたときにイタズラと勘違いしてひどい言葉で罵ってしまったといった日常のエピソードまでもが披露された。また、かつてクリムゾンの「スターレス」をカバーしていた高嶋氏の音楽活動についての話も飛び出すなど、クリムゾン・ワールドの話は多岐にわたって大いに盛り上がり、あっという間に時間は過ぎていったのである。
最後に会場にいた全員が何と『クリムゾン・キングの宮殿』のお面をかぶって記念撮影。真夏の暑さに負けない“熱い”イベントは盛況のうちに幕を閉じた。
取材・文/山田順一
- キング・クリムゾン『ラディカル・アクション?ライブ・イン・ジャパン+モア』
-
8月31日(水)発売
3CD+2DVD/IEZP-107/4,167円(税別)
3CD+Blu-ray/IEZP-108/5,093円(税別)
WOWOWエンタテインメント