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――4月に「Rainbow」でデビューしたわけですが、ソロシンガーとしての本格的な始動はご自身にとってどんな時間でした?

「何年分もの初めてを一度に経験した、そんな時間だったと思います。インタビューや写真撮影やラジオ、今回はドラマにも出演させていただいたり。毎日が見たことのない景色、やったことがないことの連続でとても新鮮で楽しかったです」

――そういった経験の中で、新たに芽生えた自覚みたいなものはありましたか?

「イベントで初めて行った場所なのに、すでに私のことや歌を知ってくださっている方がいたという現実に、デビューするとはこういうことなんだなと実感しました。私の手の届かないところにも、ファンの方がいてくれる。そこも今までにはなかった感覚でした。私を待ってくれている方々に喜んでいただくには何ができるか、そういう意識が強くなったと思います」

――デビュー直後には、福山雅治さん主演の月9ドラマ『ラヴソング』で、大物女性シンガーのシェリル役に大抜擢、女優デビューを果たしました。そもそもこの出演は、どういう経緯で決まったのでしょうか?

「昨年末にドラマのヒロイン役のオーディションを受けたんですが、三次審査で落ちていたんです。なので、もうドラマ出演はないと思っていたら、デビュー日にマネージャーさんから台本を渡されたんです。突然すぎて“えっ!?”と事態を把握しきれていなかった感じです(笑)。すでにドラマもスタートしていたタイミングでしたし、まさか自分が後から参加できるなんて思ってもいなくて。本当にただただ驚きでした。撮影スケジュールも非常に短かったので、“私、本当に出演したのかな”と今も夢を見ていたような感覚です(笑)」

――前作「Rainbow」に続き、2ndシングル「Let it fly」が完成しました。タイトル曲はどのようなイメージで制作したのでしょうか?

「当初は夏にみんなで楽しく騒げるような楽曲をイメージして制作に取りかかる予定でした。でも、自身の身近でいろいろと考えさせられる出来事があって、こういう時こそ歌を通して自分の気持ちやメッセージを届けるべきだと思ったんです。そこから曲を書き始めたら、どうしてもメッセージが強くなってしまった。もっと音楽として楽しんで聴けるような曲にしないと、何も伝わらないんじゃないかと思って何度も何度も書き直しました。結果的にタイトル曲の〈Let it fly〉は、夏のさわやかなラブソングの中に、自分が伝えたかったメッセージを沁み込ませた楽曲に仕上げる事が出来ました。穏やかな日常であったり、自分を応援してくださる方がいたりすることって、決して当たり前のことではないんですよね。距離や時間を越えていつも自分の近くにいてくれる人や毎日の生活に対して、“ありがとう”や“大好きだよ”って言葉を伝えるのはとても大事なことだと改めて感じたんです。秘めている想い、普段なかなか言えないことも、言おうと思った時に伝えるべきだと私は思うんです。そんな気持ちを、私は今、歌うべきだと思って制作しました」

――Leolaさんご自身による作詞ですが、どの歌詞に思い入れがありますか?

「サビの“〈あなたが好きだよ〉って言えたなら 何かがきっと変わるはず”ですね。最初からラブソングを書こうと思ってスタートした曲ではないので、このストレートな表現も最後の最後で出てきた言葉なんです。さっきお話した私の想いやメッセージを込めるなら、きれいな言葉よりも言葉として力のあるフレーズにしたかったんです。もちろん夏のさわやかな要素もたくさん散りばめたので、しっかり夏のラブソングになっていると思います」

――冒頭の歌詞から夏の情景をイメージさせます。

「はい。思い描いたのは、離島に住んでいる男の子と女の子の話。ふたりは幼馴染で、女の子が彼のことを昔からずっと好きなんです。でも、自分の気持ちを伝えてしまうと今の関係が壊れてしまうかもしれないと思って言い出せないんですよ。現状のままでも心地良い関係だし、別にいいかなって思っていた矢先、彼が自分の夢を追って島を出て行ってしまうことに……。その事実を知った女の子が、自分の気持ちを伝えようと決心するラブストーリーを描きました」

――カップリング曲「I believe」も夏のラブソングですね。

「表題曲の〈Let it fly〉よりも、もっと積極的なラブソングですね。夏だから始まった恋とか、夏だから勘違いで盛り上がってしまった恋とか、そんなイメージです(笑)。ビーチへ行く時に聴いてもらって“今日は何か運命の出会いがあるかもしれない!”とか、夏の気持ちを盛り上げるような曲になってくれれば嬉しいです。この曲も私が歌詞を書かせていただきましたが、夏の恋をイメージしながら恥ずかしいくらいキュンキュンな歌詞にしました(笑)。真夏の恋を盛り上げる材料としてもそうですし、ぜひ夏を楽しむエッセンスとしてこの曲を使ってみてください。8月が終わって9月に入っても、まだまだ夏感ありますので!」

――トラックはポップスとブラック・ミュージックがうまく融合したサウンドになっていますね。

「MANABOONさんの編曲なんですけど、得意のブラック・ミュージック要素を入れていただいて、真夏にテンションの上がるアレンジに仕上げていただきました。間奏のソロパートも真夏の陽射しと波のしぶきを感じさせる演出で、ギターのカッティングもファンキーでとても気に入ってます。あと、歌詞に呼応するようにホーンが入っていたりするので、そういった細かいところも聴いていただけると嬉しいです」

――同じくカップリング曲「It’s a “New Day”」についても聞かせてください。

「Leolaとしては初めて作曲させてもらった曲なので、思い入れが強い曲ですね。もともとデモとしてストックしていた曲で、歌詞も曲調も今回のシングルならバランス的にもタイミング的にもぴったりじゃないかということで収録しました。この曲も〈Let it fly〉と根本的なテーマは同じで、毎日朝陽が昇ってきれいに沈んでいく、ただそれだけのありがたさを歌っています。実際この曲を書いたのが悩んでいた時期を少し抜けた時期なんですが、こんなに苦しい日が続いても毎日朝はやってきて気づいたら笑っていたんです。その時、毎日が来ることにただただ感謝しようと思えた。それだけで気持ちが前向きになれるし、前向きになるだけでポジティブなことが舞い降りて来る。そういった想いをストレートに書いた曲です。朝起きて1日のスタートに“Hello”と言えたら、それだけでOKですもんね!」

――トラックを聴くと、今作収録の3曲の中で最もビーチミュージックを感じるサウンドですよね?

「はい! 素朴でピュア、何の装飾もしていない曲なので、生まれたてそのままのアプローチだと思います。私が弾いたギターのリフをそのまま使っていますし、音数も少なく非常にオーガニックな仕上がりの曲ですね」

――今作を通して、どんな成長ができたと実感していますか?

「改めて自分が伝えたいメッセージをブレずに書けたような気がしています。妥協せずギリギリまで粘ったので、いい曲を作ろうという熱も投影できたのではないでしょうか。あと、自分で作曲した曲を収録できたことも大きな一歩だったと思います」

――デビューから2ndシングルを経た今、今後の目標についても聞かせてください。

「さらに多くの方々へLeolaという存在、そして曲を届けさせていだだきたいと思っています。ゆくゆくは私自身がみなさんにとっての太陽のような存在になれたら本当に嬉しいです」

――今回の2ndシングルを通して表現できたLeolaらしさとは、どんなものでしょうか?

「何も隠さないストレートさだと思います。常に正直でいたいというのも私のモットーなので、それは今回の3曲すべてに共通していて、歌詞の世界観でも表現できたと思っています」

――最後に今作やインタビューを通してLeolaという存在を知っていただいた方へメッセージをお願いします。

「ぜひライブに来ていただきたいです! これまでの作品も今回の作品も偽りのない私がそこにいます。今回のシングル作品を通して“Leolaとはどんなアーティストなんだろう?”といろいろ想像していただけたら嬉しいですし、それを確かめにライブに足を運んでみてください。お待ちしています!」

文/馬渕信彦



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Leola

ハワイの言葉でLeoは声を、laは太陽を意味する。名前の通り優しく温かな歌声がLeolaの魅力だ

Leola「Let it fly」
Leola「Let it fly」【初回生産限定盤】
8月24日(水)発売/AICL-3148/1,500円(税込)/Sony Music Associated Records


Leola「Let it fly」
Leola「Let it fly」【通常盤】
8月24日(水)発売/AICL-3150/1,000円(税込)/Sony Music Associated Records


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Leola「Let it fly」【期間生産限定盤】
8月24日(水)発売/AICL-3151/500円(税込)/Sony Music Associated Records


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