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E-girls藤井萩花、インタビュー 前編
演じることで表現の幅が広がった
――まず『HiGH&LOW』の話を初めて耳にした時は、どんなふうに感じましたか?
「HIROさんと打ち合わせをしながら、“こんなことやりたいね”ってみんなが盛り上がってる場に、E-girlsも居合わせたという感じだったんです。しかも、HIROさんの知り合いに起こったエピソードを元に、役柄やキャラクターのアイディアが既に細かく出ていて……。“これ、ホントに実現するのかな? 実現できたらすごいだろうなぁ”と思ったのが最初ですね」
――単に実現しただけじゃなく、ドラマが2シーズン放送され、コミック、CD、映画、さらにドームツアーまで決まってます。
「まったく想像してなかったですね。ドラマがシーズン2まで続くって聞いた時点で相当驚いたので。でも作品自体がとても面白くって、私も毎週楽しみに観せていただいてます。ドラマも、映画も、CDも、ライブもだなんて、こんな展開の仕方って今までなかったじゃないですか。HIROさんの考えるエンターテインメントの壮大さに本当にびっくりしてますね」
――渦中にいるのに?
「日々、すごいなぁと思いながらやってます」
――藤井さんが演じられたナオミは物語のキーパーソンであり、数少ない女性出演者の中でも特別な存在です。
「親がいなくて兄の龍也に育てられた環境だとか。そのお兄ちゃんが〈ムゲン〉っていうチームを作って、男の中で育ってきたから今のナオミがいて。キャラだったり、口調だったり、みんなを見守る視線だったり、こういう女性って今少ないよなぁと思って。この作品を通して、前向きに強くいられる女性像を伝えていけるのは素直に光栄ですよね。あとはナオミの考え方とか、人との接し方とか、自分と重なる部分もあったので」
――やはり(笑)。ドラマを拝見しながら、特にシーズン1でWhite RascalsにITOKANを襲撃されたあと、山王連合会のみんなに「もう来んじゃねぇよ」って啖呵切る場面を観た時に、トーク番組で妹の夏恋さんにダメ出ししてる姿を思い出して。こう、曲がったものが許せない性分というかね。
「ハハハハ。やりやすい部分ではありましたね、共感できる部分がたくさんあって。ナオミをやることによって、絆や愛や家族というものに触れる機会が多かったので、いろんなことが吸収できたと思います。何より演じている瞬間瞬間で、ああ、ナオミだ~って感じられることが嬉しくて」
――では敢えて、ナオミを演じる上で難しかったことを挙げるとしたら?
「ドラマでのナオミはいつも明るくて強くて男勝りじゃないですか。でも映画では初めて弱さだったり、龍也が死んでからの悲しみだったり、龍也と琥珀と3人の関係が細かく見れたりとか。幼馴染みのヤマトとはずーっと一緒にいて、ヤマトにしか話せない想い、見せられない表情もあるので。子供の頃からそういう関係が続いているって素敵だなぁと思うし、そういう相手がいるのは幸せなことだとも思うし。人間臭い部分がかなり出てるので、過去を振り返るシーンは苦戦しましたね。撮影が終わる瞬間まで猛烈に緊張してて」
――クールキャラで知られる藤井萩花でもですか?
「私、普段そんなに緊張することはないんですけど、ホンットに毎日が不安で。特に龍也との思い出のシーンはあまり物語に登場しないので、いろいろ想像して作ってみたり、台本にとにかく感情を書き込んみたり、今までしてこなかったことも思いついたら全部やって。精神的に……とまでは言わないけど、なんとも苦しくて、日々ちょっと暗いというか(苦笑)。でもシーズン2の現場では琥珀役のAKIRAさんが引っ張ってくださって。ナオミとの関係性を映像で伝えるためのコミュニケーションの取り方を一緒に考えてくれたり、そこから自然に生まれたナオミの仕草もあったりして、そのシーンが映画の撮影でも活きてきたりとか。本当に先輩方に助けられながら撮影できました」
――今まで経験したことのない緊張というのは、ナオミという役柄に対する思い入れの強さや深さでもありますよね、きっと。
「そうですね。こんな長い間、ひとつの役に関わるのは初めてだし。だからこそ中途半端なまま演じたくないと思ったら、家ではとにかく一人の時間が欲しくって。ナオミが抱える悲しみや孤独感を考えれば考えるほど止まらなくなっていって。わりとひとりでいるのは好きなんですけど、ひとりの時間にそこまでドーンって気持ちが落ちることがなかったので……うん。ここでそういう経験ができて、お芝居の引き出しだけじゃなく、パフォーマーとしての表現の幅もできたのかなと思ってます」
――その甲斐あってというか。ナオミのセリフ「兄貴は絶対に復讐なんか望んでない」は、映画の物語の根幹を担うものです。
「ハイ。琥珀と龍也は昔からの親友で、そんなふたりの姿を小さい頃から見てきて。でも琥珀は自分のせいで龍也が死んだと思って殺した相手を憎んで、それが原因となって争いが起きる。そういうことは他のチームでもいろいろあって。ただナオミにはヤマトがいるし、ITOKANに集まってくれる山王のメンバーがいて、兄貴のことを慕ってくれてた人たちが自分を支えてくれて。そういうバックボーンを持ったナオミのセリフだから、憎しみの連鎖の辛さをよりわかりやすく皆さんに伝えられるのかなぁと思いました」
――まさにそう思います。
「そこのシーンもどういうふうに伝えるか、ヤマトの関係性をどう見せるのか、監督と深いところまで相談しながら撮っていったので、注目して観てほしいポイントですね」
(つづく)
文/山本祥子
[ 前編 ]|[ 後編はこちら ]
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