2015年、作詞活動45周年を迎える作詞家、松本 隆。アルバムのトータルサウンドプロデューサーに鈴木正人(Little Creatures)を迎えて、松本 隆の言葉の世界を2015年の「声」でトリビュートするのは、安藤裕子、小山田壮平(ex. andymori)&イエロートレイン、草野マサムネ(スピッツ)、クラムボン、斉藤和義、手嶌葵、中納良恵(EGO-WRAPPIN')、ハナレグミ、やくしまるえつこ、YUKIなど、現在の日本のミュージックシーンを牽引する唯一無二の「声」を持つ10組のアーティストたち。また、スペシャルトラックとして、細野晴臣、松本 隆、鈴木茂の演奏によって新たに録音された、はっぴいえんど解散直後に残された未発表曲「驟雨の街」が特別収録されている。

そして、完全生産限定盤のボーナスディスクに収録されるのは、17組の2015年を代表する「声」を持つ俳優、シンガーたちによる歌詞の朗読集。メロディから離れて、松本 隆の言葉の持つ新しい風景、世界観を見出す前代未聞のプロジェクトのディレクターを務めたのは、映画監督の是枝裕和。スタジオ録音に加え、詩の世界のイメージに合う場所に飛び出し屋外録音も交えた、映像監督ならではのドキュメンタリータッチな作品となっている。参加アーティストは有村架純、井浦 新、太田裕美、加瀬 亮、小泉今日子、夏帆、斎藤 工、斉藤由貴、中川翔子、永山絢斗、東出昌大、広瀬すず、宮﨑あおい、薬師丸ひろ子、山田孝之、リリー・フランキー(50音順)。そして松本 隆本人によるはっぴいえんどの代表作「風をあつめて」の朗読も収録されている。

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V.A.
松本隆 作詞活動四十五周年トリビュート
『風街であひませう』(完全生産限定盤)
6月24日(水)発売/VIZL-842/Victor Entertainment/4,500円(税別)/※2CD+書籍+しおり/Disc 1: 『風街でうたう』」(トリビュートアルバム)/Disc 2: 『風街でよむ』(ポエトリーリーディングアルバム)
V.A.
松本隆 作詞活動四十五周年トリビュート
『風街であひませう』(通常盤)
6月24日(水)発売/VICL-64356/Victor Entertainment/3,000円(税別)/※完全生産限定盤のDisc 1と同内容
※画像は完全限定生産盤のものです

松本 隆
松本 隆(まつもと・たかし) プロフィール
松本 隆(まつもと・たかし)
作詞家。1949年、東京・青山生まれ。
20歳のとき、細野晴臣、大瀧詠一、鈴木茂とともにロックバンド"はっぴいえんど"を結成し、ドラムスと作詞を担当。「日本語のロック」を立ち上げ、その後の日本のポップ・ミュージックシーンに多大な影響を及ぼす。
はっぴいえんど解散後は作詞家に専念。活動の場を歌謡界にまで広げる。アグネス・チャン、太田裕美、近藤真彦、松田聖子、斉藤由貴、薬師丸ひろ子、KinKi Kidsなど、膨大な数のヒット曲をクリエイト。寺尾聰「ルビーの指環」(81年)では日本レコード大賞作詞賞を受賞。作曲家・筒美京平や、細野晴臣、大瀧詠一、松任谷由実らはっぴいえんど時代からの音楽仲間たちとともに歌謡曲黄金時代を築いた。
90年代以降は、若い世代とのコラボレーションが盛んになり、00年代には自らのインディペンデント・レーベルを設立、新人バンドを発掘するなどの音楽プロデュースも積極的に行った。
また、クラシック音楽への造詣も深く、シューベルトの「冬の旅」(15年2月、新進気鋭のテノール歌手・鈴木准による歌で新規録音、CDブックとして発売)「美しき水車小屋の娘」などクラシック歌曲集の現代口語訳も手がけている。12年には「古事記」を題材に口語体の作詞をほどこした「幸魂奇魂(さきみたまくしみたま)」を発表しレコード大賞企画賞を受賞した。
作詞活動45周年を迎えた2015年、作詞は2100曲を超え、オリコンベストテン入りした曲は130曲を超えている。

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