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第69回NHK紅白歌合戦に初出場することが発表されたばかりのYOSHIKIとHYDEが、11月15日、東京国際フォーラムで行われたYOSHIKIのクラシックコンサート「YOSHIKI CLASSICAL 2018 ~紫に染まった夜~YOSHIKI with Philharmonic Orchestra」で、YOSHIKI feat. HYDEとして、フルオーケストラ・バージョンでの「Red Swan」を披露した。

この日の「YOSHIKI CLASSICAL 2018」は2Days公演の2日目。初日は11月12日、同じく――YOSHIKIいわく、YOSHIKI CLASSICALにとってホームになりつつある――東京国際フォーラム ホールAで開催。こちらにはサラ・ブライトマンを迎えて「MIRACLE」を披露している。

ACT1、ACT2という2部構成で行われたACT2中盤、「新曲やってみようかな」というYOSHIKIのさりげない言葉とピアノイントロに誘われるようにHYDEがステージに歩み出る。一瞬息を呑むオーディエンス。そして歓喜の声と万雷の拍手。TVアニメ「進撃の巨人」の世界観に相応しいドラマチックなスケール感の「Red Swan」だが、フルオーケストラをバックに従えてのパフォーマンスはやはり圧倒的だった。YOSHIKIの抒情的なピアノに導かれ、HYDEの伸びやかなボーカルがホールAの空間を満たしてゆく。

「日本のロックにもっと化学反応を起こしたい。日本のアーティストがそれぞれに海外へ出て行こうとしているけれど、そういう活動が、点から線、面になってもっと大きな波になって欲しいといろんなアーティストに呼びかけていたなかで、いつかHYDEとできたらいいなと思っていた」とYOSHIKIが秘めていた思いを伝えると、HYDEは「この曲の歌詞からYOSHIKIさんの意志が伝わってくるんです。YOSHIKIさんの夢とか思いを代弁している感じになって、歌っていると泣きそうになる」と応え、ふたりがこの曲に込めた熱量を感じ取った客席から惜しみない拍手が贈られる。

YOSHIKI CLASSICALとしては、カーネギーホールで行われた2017年のNY公演以来、実に1年8ヵ月ぶりとなった今回の「YOSHIKI CLASSICAL 2018」。ギリシャから招かれたコンダクターのゾーイ、トウキョウスターオーケストラ、ソリストのケイティー・フィッツジェラルド、アシュリー・ナイト、そして牧阿佐美バレエ団とともにYOSHIKIが披露したのは、X JAPANのレパートリーでもある「Forever Love 」、「THE LAST SONG」、「ENDLESS RAIN」をはじめ、「ゴールデングローブのテーマ」、「Anniversary」、「RIVER OF THE LIGHT」、加えてYOSHIKIのフェイバリットでもあるチャイコフスキーの「白鳥の湖」、ベートーベンの「月光」など全21曲。

コンサート終盤、「傷は癒えても、人の心の痛みは永遠に癒えないのかな……だけどそれと向き合って一生懸命生きていこうと思います。X JAPANのメンバー、そして僕にピアノを、音楽を与えてくれた父に贈ります」という言葉に続いて演奏された「WITHOUT YOU」に深く胸を打たれた。最愛の父との別れ、TOSHIとの出会い、HIDE、TAIJIとの別れ、首の手術を経ての再起……スクリーンに映し出されたドキュメンタリー映像とYOSHIKI自身の言葉から彼の半生を辿りつつ、珠玉の音楽に耳を傾けた3時間超はYOSHIKIという音楽家の悲哀と慈愛、生きる喜びに満ちたひとときだった。

(終わり)

取材・文/encore編集部





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