ラナ・デル・レイ『ディド・ユー・ノウ・ザット・ゼアズ・ア・トンネル・アンダー・オーシャン・ブルバード』
徐々に引き込まれる世界観は唯一無二

アメリカのニューヨーク州出身のシンガー・ソングライター、ラナ・デル・レイ。映画を見ているかのように映像を想起させる音楽、哀しみを帯びたその声と曲、そして1950年代と1960年代のアメリカーナを取り入れたスタイルは、常に高く評価され、世界中のファンを虜にしてきた。そんな彼女が約1年半振り9枚目のスタジオ・アルバムをリリース。プロデューサーには、ラナ本人に加えてジャック・アントノフ、ドリュー・エリクソン、ザック・ドウズなどが名を連ねている。今作でも彼女らしさは健在で、聴いてくうちに徐々に引き込まれる世界観は唯一無二。じっくり音楽と向き合いたい方にお薦めしたい1枚です。
USENのアーティスト特集でも4月17日からの1週間、彼女の特集を放送。こちらも是非チェックしてみてください。
4月17日(月)~4月23日(日)の特集はラナ・デル・レイ!ーアーティスト特集 WEEKLY 洋楽
レビュー・USENディレクター/洋楽/Y.S

DISC INFOラナ・デル・レイ『ディド・ユー・ノウ・ザット・ゼアズ・ア・トンネル・アンダー・オーシャン・ブルバード』
2023年3月31日(金)発売
国内盤CD/UICS-1398/2,750円(税込)
ユニバーサル
オール・タイム・ロウ『テル・ミー・アイム・アライヴ』
約3年振りとなるニュー・アルバム

デビュー当時からポップ・パンク・キッズに愛されているオール・タイム・ロウが、約3年振りとなるニュー・アルバムをリリースしました。アルバム表題曲である「テル・ミー・アイム・アライヴ」は、vo.のアレックスがプロデュースに参加し、MVの監督も務めました。アルバム全体としてはパンク色は少し抑え気味であるものの、彼ららしくメロディアスで聴きやすい良曲が揃っています。
レビュー・USENディレクター/洋楽/Akkie
テンプルズ『エグゾティコ』
今作のテーマは「幻の島」

イギリスはケタリング出身のサイケデリック・バンド=テンプルズが4枚目となる最新作をリリース。2012年のデビュー以来、昨年でキャリア10年を越えシーンに確かなポジションを築き上げた彼らが、今作でテーマとするのは「幻の島」という現象。一時期、地図に記載されたものの後に存在しないことが判明した土地で、海の蜃気楼や意図的な神話・理想郷といった神秘的な設定をモチーフに、デビュー当時からのサイケデリア、クラウト・ロック、ドリーム・ポップなどの要素をコラージュした実験的な精神と創造力が感じ取れる1枚に。プロデュースには近年バンドと蜜月な関係を結んでいる先輩=ショーン・レノン。Exotico、名は体を表すタイトルが見事です。
USENのアーティスト特集でも4月24日からの1週間、彼らの特集を放送。こちらも是非チェックしてみてください。
4月24日(月)~ 4月30日(日)の特集はテンプルズ!ーアーティスト特集 WEEKLY洋楽
USENディレクター / 洋楽 / 3