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Sessa『Grandeza』
ブラジルのバンド、ガロータス・スエカス出身のSSW、Sessaによるソロデビューアルバム。フォーク、トロピカル、アフロと土着サウンド+サイケがいかにもと言った作品。ただし、しっくりくるには訳があり、今現在世界ではアフロやトロピカルが席巻し、ビルボード上位まで駆け上がるジャンルに成長。そのためアンダーグランドだったのに耳にする機会が増え、スタンダードになった。ただし彼の何が違うのかはオリジナリティ。それだけ自分の故郷へ対するリスペクトがあるのだろう。そしてこれが最終的には時を経て、レアグルーヴの一枚になると思ってます。
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Jesse Boykin's Ⅲ『New Growth』
Steve Lacyの超名曲Playgroundに参加、Def Jamとの契約、ライター、パフォーマー、編曲家、プロデューサー、ボーカリストと書けばキリがないくらい素晴らしいアーティスト。今回のアルバムはルーツでもあるジャマイカ、シカゴ、マイアミ等のサウンドを取り入れていて、随所に散りばめられたサウンドにはセンスを感じます。落ち着いたバイブスを沸々と感じ、シカゴやマイアミのタフさもありつつ、まとめ上げたこのアルバムはマジなプロサウンド。
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ML Buch『Suntan』
デンマークの作曲家兼プロデューサーによる15曲のアルバム。7弦のストラトで弾き鳴らすサウンドにレイヤードされたボーカル。思いついたらどこでも録音するスタイルは、本当に場所を選ばず車内だろうと倉庫だろうと海沿いだろうと、インスピレーション次第の作品集。心が揺さぶられるギターサウンドはグランジにも似たような、どこか切なさの中にかすかな光が見える……ような、曲は落ち着いているが、最後はポジティブな気持ちになれます。
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Vayda『Forrest Gump』
タイトルどおり「人生はチョコレートの箱みたいなもの、開けるまで何が起こるかわからない」というメッセージや、ずっと走り続けるバイヴスを発揮したヤングガンでATLレペゼンVaydaのアルバムは、現世代のスタンダードよりちょっとHYPEでTECHな感じ。SNSでバズを起こす時代ですが、正真正銘のラッパーである事は確か。それにビートも自分で作ったり、完全にZ世代の見本でこれが成功例。それに父親もラッパーとなればDNAレベルが違います。
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Park Eye Jin『Sail The Seven Seas』
韓国出身、LA在住のプロデューサー、Park Hye Jinによる久しぶりのアルバム。前回はラッパーのLogicと同ネタ使いのRAPを披露したり、ダンスミュージック以外もクールな印象を付けた彼女。2年ぶりのセカンドアルバムも彼女らしさ前回の曲が多いですが内容はややシリアス。他国に住むためのグリーンカード、ビザの話などまじめな話だったりします。七つの海を航海する多忙な彼女は、アルバムを出すたびにスキルフルになっていきます。
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Analogue Monsta「Boom」
ロサンゼルス・ナンバーワン・フィメールDJにして美貌とギャップで魅了するプロデューサーTOKiMONSTAと、過去には坂本龍一ともコラボし、MndsgnやKnxwledgeとイナタメレーベルに在籍していた過去を持つSuzi AnalogueによるAnalogue MonstaのコラボレーションEP「Boom」。フューチャー・ベース、オルタナティヴ、エレクトロを混ぜ合わせた繊細なビートは彼女たち2人だからできる事。ビートシーンの未来を切り開き、足跡を残すであろう作品に仕上がっている。
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Ali Sethi&Nicolas Jaar『Intiha』
ニューヨークの天才プロデューサーと名高いNicolas Jaarとパキスタンのシンガー、Ali Sethiのコラボアルバム。Ali Sethiのバイラルヒット「Pasoori」はアイランドミュージック+エレクトロ的な感じでしたが、今回はかなりアンビエント。砂漠にいるような、水の中にいるような、浮遊感もありつつゲームの中にいるような感覚です。言葉にするとかなり難しいですが、個人的に言葉にするとハイセンスなアンダーグラウンドミュージック。
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Spencer Zahn『Statues Ⅱ』
bonjour recordsでも昔から根強い人気のDAWN RICHARDのツアー・ベーシストでありながら、マルチ・インストゥルメンタリストとしても活動するSpencer Zahn。繊細過ぎるピアノの音色は美しく、穏やかな気持ちになるコード進行。ミニマルだけど奥深さがあり、インテリジェンスな作風。曲調や螺旋は本人のメンタル、人柄を表しているアートミュージック。
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Daft Punk『Random Access Memories (Drumless Edition)』
2021年2月22日に突如、爆発という形での解散。最後までDaft Punkを貫いた彼らの大ヒットアルバム『Random Access Memories』のDrumless Editionが登場。いわゆるビート無しVerなのですが、チリー・ゴンザレスの曲に関してはもはや彼の曲になっていて、ファレル&ナイル・ロジャースに関しては歌声とテクニックを存分に体験できる。ただDaft Punkの凄さは残しつつの、聴くたびに120パーセントの完成度を体験できる。彼らは世界に誇るスーパーデュオだった事に間違いはありません。
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