明日のバックビートシーンを牽引するニューカマーのTHE BERSERKERSが、今年2作目であるバンドの趣向を前面に出した「wolves」を6月11日リリースした。
ルーツ・レゲエ/ダブミュージックを基軸としながらも、平成音楽、RPG、吹奏楽、ポストモダンなど、古今東西さまざまなエッセンスを横断した音世界・詩世界の創造に取り組む、総勢11名の大所帯バンド、「THE BERSERKERS」。昨年よりレコーディング環境やチーム体制など、制作環境を大幅にアップデートさせ、新たな作品づくりにチャレンジしている。今年5月28日にリリースした「怒られたくないな」に続き配信された今作「wolves」は、バンドの趣向を前面に出した楽曲であり、自己紹介の意味合いを持った重要作となっている。
「wolves」に込められたメッセージとして、特定の居場所に依存せず、今の立ち位置すらも壊して回り続けるという、バンドの信念・哲学が、サウンドと歌詞に強く表現された一曲。サウンド面では、バンドが慣れ親しんでいるワンドロップ・リディムが積極的に用いられている。2010年代以降の音楽環境下で解釈されたルーツミュージック的要素をもとに作られたこの楽曲は、アナログからデジタルへの移行の狭間を生きた世代に宿る、独自の感性・雰囲気を帯びている。
歌詞からは、この世の無意味さ・不条理すらも愛しようとする、「一貫した・信念あるでたらめ」が感じ取れる。また、そんな世界だからこそ、一人一人がかけがえのない存在であるという、ヒューマニズムの視点も色濃く描かれている。前作シングル「怒られたくないな」に続き、ミックスエンジニアには、Buffalo DaughterやFISHMANSのワークスで知られるZAK氏を起用。ダブを熟知した同氏によって形作られた静と動のコントラストは、一寸先すらも予測できない世界の不可解な様子を、歌詞と連動して鮮明に表現している。
ちなみに先月にはアメリカ発、グラミーアワードの公式WEBサイトにて“From Trenchtown To Tokyo: The Riddim Of Japanese Reggae”と題した投稿の中で、THE BERSERKERSが紹介された。これは、「日本のレゲエミュージックの歩み〜現代へ」といったテーマで記載された記事の中で、日本国内のレゲエミュージックシーンにおいても、ニューカマーであるTHE BERSERKERSの名前が挙げられるほどに、これからの活動が期待されているグループとも考えられるニュースである。
該当記事サイト
https://www.grammy.com/news/japanese-reggae-history-current-artists-festivals-events
■リリース情報
「wolves」
アーティスト名:THE BERSERKERS(ザ・バーサーカーズ)
2025年6月11日(水)リリース
レーベル名:The Berserkers
URL:https://linkcloud.mu/cd2abeac
■ライブ情報
「Live! THE BERSERKERS」
7/13(日)
会場:渋谷LUSH
開場:17:30 開演:18:00
詳細:https://www.toos.co.jp/lush/
7/20(日)森戸海岸OASISでのイベントに出演決定!
詳細はOASISの公式Instagram
https://www.instagram.com/oasis_jahnodebeach?utm_source=ig_web_button_share_sheet&igsh=a2pmdzRsOHVseWV4
■プロフィール
2020年、新型コロナウイルスによる社会の混乱真っ只中、大学のサークルで出会った仲間たちで仮想的に結成した、総勢11人に及ぶ大所帯バンド。パンデミックによる空白期間を経て、2023年より本格的にグループとしての活動をスタートさせる。渋谷Roots、新宿REGGAE DUB club OPEN、立川A.A.Companyといったライブハウス/クラブを中心に、コンスタントにライブ活動を行っている。学内サークルで探求した、ルーツ・レゲエ/ダブミュージックを基軸としながらも、平成音楽、RPG、吹奏楽、ポストモダンなど、古今東西さまざまなエッセンスを横断した音世界・詩世界の創造に取り組んでいる。