2018年9月の米ペンシルバニア公演を皮切りに、コロナ禍を経て、2023年7月8日のスウェーデン・ストックホルム公演まで、合計330公演をかけて行われたエルトン・ジョン最後のツアー、『Farewell Yellow Brick Road』。このツアーでの最後の母国UK公演となったグラストンベリー・フェスティバル2023(2023年6月25日)から1周年を記念し、同フェスでのパフォーマンスの映像やミニドキュメンタリーなどがYouTubeで公開となった。このパフォーマンスは、同フェスでの史上最高の観客動員(12万人以上)を記録している。

「The Road to Glastonbury 2023」と題されたミニドキュメンタリー映像では、1週間前のリハーサルから、当日の舞台裏、ザ・キラーズのブランドン・フラワーが歌う「Tiny Dancer」、ガブリエルズのヴォーカルであるジェイコブ・ラスクとの「Are You Ready For Love」、エルトンが聞いて気に入ったというスティーヴン・サンチェスの「Until I Found You」との本人との共演、リナ・サワヤマとの「Don't Go Breaking My Heart」などのパフォーマンス映像がハイライトで紹介されている。

動画の中で、ゲスト出演者たちはそれぞれ次のようにエルトンへのコメントを寄せている。

「(今回共演したことは)とても名誉なことだし、彼は本当にアイコニックな人物です。僕の音楽に関する最も古い記憶は、父がエルトン・ジョンのような人たちの曲を聴いていたことなんです」(ブランドン・フラワーズ、ザ・キラーズ)

「彼と一緒に歌うことになるなんて思ってもみませんでした。彼が最後のショーをやるときにピラミッド・ステージ(フェスのメインステージ)に立つことになるなんて夢にも思いませんでした」(ジェイコブ・ラスク、ガブリエルズ)

「エルトン・ジョンが教えてくれたのは、自分が誰であるかとか、どれだけキャリアを積んでいるかとか、そんなことは関係ないってことなんです」(スティーヴン・サンチェス)

「とても光栄に感じているけれど、そのことを考えすぎると感傷的になってしまうので、考えないようにしています。彼のコンサートでは、あらゆる年齢層やバックグラウンドの人たちがいて、音楽の真の力や、音楽の持続的な力、そして音楽の団結力をエルトンは見せてくれるんです」(リナ・サワヤマ)

さらには、同フェスでの「Crocodile Rock」と前述のジェイコブ・ラスクとの「Are You Ready For Love」のフルパフォーマンス映像も公開となっている。

関連リンク

一覧へ戻る