2023年に亡くなった頭脳警察のPANTA。彼の三回忌を偲び、「PANTAの未来」を見据えて所縁のある名曲、残された新曲などを演奏した公演 『七夕忌』 PANTA三回忌追善ライブが渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて、命日である7月7日に開催された。そして、7月16日には、PANTAが50年を超える友情を育んできた鈴木慶一と2人のユニットP.K.O のアルバム「P.K.O PANTA KEIICHI ORGANIZATION」が、PANTAの死後2年間の編集録音を重ねて完成し、発売された。

本日8月6日、頭脳警察のセカンド・アルバム「頭脳警察2」のサブスクリプションが解禁となる。「頭脳警察2」はファースト・アルバムの発売中止を受け、急遽スタジオ録音された作品。頭脳警察にとっては初めてのスタジオ・レコーディングであり、「さよなら世界夫人よ」などのバラードではより抒情性が強調されている。1972年5月にリリースされた作品だが、当時としては過激な歌詞を含んでいたため、一ヶ月後に再び発売中止となったアルバム。その後、本作品は1990年に初CD化され、2017年に紙ジャケットにて再発売されている。シングルにもなった「いとこの結婚式」(アルバム・バージョン収録)や内田裕也が映画タイトルで使用し、カヴァーした「コミック雑誌なんか要らない」なども収録したPANTAの原点とも言える作品。

また、8月27日には頭脳警察の「ハイエナ/腐った卵」(発売:株式会社ローソンHMVエンタテイメント)が待望の初7inch化される。「ハイエナ」は1973年に発売された頭脳警察の5枚目のオリジナル・アルバム「仮面劇のヒーローを告訴しろ」に収録された黒いフィーリングのファンキーロック名曲。近年では和製レアグルーヴとしてDJからの再評価が著しい。また、初アナログ音源化となるカップリングの「腐った卵」は1990年に1年間限定で再結成した復活作「頭脳警察7」からのカット。PANTAのボーカルとトシのパーカッション&ドラムのみで構成された辛辣な歌詞とプリミティブでドープなサウンドが強烈に響く作品だ。監修にFLATT THE LAIDBACK(EXHUME EXHUME PRODUCTION)、リマスタングには8ronix(Bullpen lab. )を迎え、DJプレイ時における"音の鳴り"を意識した高音質リマスタリングが施されている。
この機会に頭脳警察のセカンド・アルバム「頭脳警察2」そして初の7inchシングル「ハイエナ/腐った卵」」を是非、ご一聴頂きたい。

【作品情報】


アーティスト:頭脳警察
タイトル:頭脳警察2
曲数 : 9曲
配信日 : 2025年8月6日(水)

収録曲 :
01銃をとれ!~マラブンタ・バレー
02さようなら世界夫人よ
03コミック雑誌なんか要らない
04それでも私は
05軍靴の響き
06いとこの結婚式
07暗闇の人生
08ふりかえってみたら
09お前と別れたい

配信リンク :  https://jvcmusic.lnk.to/Zunokeisatsu_second
ストリーミングサービスおよびiTunes Store、レコチョク、moraなど主要ダウンロードサービスにて8/6より配信。
※音楽ストリーミングサービス:Apple Music、LINE MUSIC、Spotify、YouTube Music、Amazon Music Unlimited、AWA、KKBOX、Rakuten Music

【頭脳警察 プロフィール】
1969年12月PANTA、TOSHIで結成。『頭脳警察』は共産主義的な革命運動が激化する時代背景の中で生まれた。日本語による過激な歌詞と自由なメロディーは当時の若者の叫びであり、圧倒的な支持を得る。ファースト・アルバム「頭脳警察1」(1972年3月)は歌詞の過激さから発売中止、「頭脳警察セカンド」(1972年5月)も1ヶ月余りで回収から発売禁止と相次ぎ、いつの間にか反体制の象徴となっていった。しかし、その一人歩きしたイメージとは裏腹に、始動を開始した『頭脳警察』はオールドテイスト & パンキッシュなロックンロール、バラードも取り入れ、前衛的な日本語ロックを展開し、数々の伝説的ステージと6枚のアルバムを残して1975年に解散。1990年再結成。1991年活動休止。2007年、再々結成。2019年は結成50周年を迎えたが、2023年7月7日にPANTAが肺がんのため急逝した。

PANTA/頭脳警察オフィシャル

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