立花ハジメのソロ・デビュー以来の軌跡をレーベルの枠を越えて総括する、初のオールタイム・ベスト・アルバム『hajimeht』が2025年1月15日にリリースされるが、それに先駆け、12月25日に収録曲「MA TICARICA (2025 Remix)」の配信が開始された。
「MA TICARICA」のオリジナル・ヴァージョンはソロ3rdアルバム『MR. TECHIE & MISS KIPPLE』(1984年)に収録。本ベスト盤企画のために、小山田圭吾(コーネリアス)、高木完によりリミックス・ヴァージョンが新規制作された。オリジナルを尊重しつつも、高橋幸宏のドラムスの音をより前面に出すなど、2025年版ならではのアップデートが図られている。
また、立花自身が監督した同曲のミュージック・ビデオも同時に公開された。これも同じく立花が手がけたオリジナル・ヴァージョンのMVのリミックスという趣だが、最新AI技術も大胆に導入した必見の作品となっている。
『hajimeht』総合監修を務めたのは、日本におけるパンク~ニュー・ウェイヴの生き証人であり、かねてより立花との関わりも深い高木完。選曲は80年代から21世紀に至る楽曲の中から、高木完、小山田圭吾、立花ハジメの合議で決定。マスタリングは砂原良徳が手がけた。アートワークデザインは立花ハジメ自ら担当。完全生産限定盤と通常盤の2種類でのリリースで、完全生産限定盤は17㎝シングルサイズの特殊仕様紙ジャケットを採用。完全生産限定盤のみのボーナストラック「永遠のアイドル(Cover)」は、YouTubeに上がっていたブラジルのアマチュアミュージシャンのカヴァー演奏を偶然目にした高木完が気に入って今回収録となったもの。立花の音楽仲間からの愛情とリスペクトに溢れ、彼の先進的な活動を若い世代のリスナーにも再認識させる企画だ。リリースに合わせて大阪・東京にて記念ライヴも予定されている。
立花ハジメ『hajimeht』
2025. 1. 15 in store
〈完全生産限定盤〉MHCL-31034~6(2枚組)¥6,600(税込)
〈通常盤〉MHCL-31037~8(2枚組)¥4,400(税込)
HAJIME TACHIBANAprofile
1951年東京生まれのミュージシャン/グラフィックデザイナー/映像作家。
74年、伝説的デザイン集団“WORKSHOP MU!!”に参加してデザイナーとしてのキャリアをスタート。76年、中西俊夫、佐藤チカらとプラスチックスを結成(ギター担当)。79年シングル「COPY/ROBOT」をラフ・トレードよりリリースし英国先行デビュー。80年1stアルバム『WELCOME PLASTICS』を発表。P-MODEL、ヒカシューと共に“テクノポップ御三家”と謳われブームの一翼を担う。82年、ギターをサックスに持ち替え、アルファ/YENレーベルよりソロデビューアルバム『H』(プロデュース:高橋幸宏)発表。以降もソロのみならず、立花ハジメとLow Powers、THE CHILL、立花ハジメ&Hm(ハーマイナー)等様々なバンド/ユニットで活動、デザイナーとしても逸早くコンピュータを駆使した制作に取り組み、多くのアーティストのレコードジャケットやMVを手がけ、1991年にはADC賞最高賞を受賞するなどマルチな活躍を続ける。
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