先週8日にyamaを迎えた最新シングル「はなにあらし feat.yama」をリリースしたDURDN(ダーダン)によるスタジオライブ映像が公開された。同曲のMVと同じくディレクターにDaiki Kamoshitaを迎え、ミュージックビデオのイメージを踏襲する形で制作された映像に仕上がっている。Bakuとyamaの素晴らしい掛け合いがバンド演奏をバックに繰り広げられる様はDURDNのライブパフォーマンスならではのグルーヴが存分に詰まっており必見だ。
【スタジオライブ映像情報】 「はなにあらし feat.yama (Studio Live Version)」
そして昨日15日はDURDNにとって2度めのワンマン公演となる、<DURDN ONE MAN LIVE "The prove">が東京渋谷WWWXで開催された。yamaもシークレットゲストで登場し大きな盛り上がりを見せた会場の様子は以下ライブレポートにて。
-----------------------------------------------------------
6月に下北沢ADRIFTで開催された初のワンマンライブのチケットが即日完売。「SUMMER SONIC 2023」や「SWEET LOVE SHOWER 2023」といった多くのフェスやイベントの出演を経て、さらに注目を集めているDURDN(ダーダン)。韓国がルーツのシンガーBAKUとトラックメイカーのSHINTA、トップライナーのyaccoからなるユニットの約5か月ぶり、2度目のワンマンが東京と大阪で開催された。
11月15日、東京のSHIBUYA WWWXは満員のオーディエンスで埋め尽くされた。BAKUとSHINTA、サポートのべースとドラムとキーボードという5人編成だ。たくさんのハンドクラップの中、ゴリッとしたバンドアンブルが鳴り、一気に場内の温度が上がる。DURDNのライブを観る度に、バンドもオーディエンスもテンションがどんどん高くなっていることを実感するが、この日も一音目からライブの充実ぶりを予感させるオープニングだった。日本語と韓国語をまじえた歌詞と奔放なメロディが中毒性を醸し出す人気曲「イカしてる」からスタート。バンドのグルーヴ感が格段と増している。続く「Runner’s High」も骨太のアンサンブルでぐいぐいとオーディエンスを揺らす。〈夜が終わって朝が来て僕らそれの繰り返し マニュアル通り進めたり僕らそれの繰り返し〉。警鐘を鳴らすかのような憂いを帯びた歌詞が、より深遠な世界観を高める。3曲目の「All of you」まであっという間に駆け抜け、大歓声が上がった。
BAKUが「こんなたくさんの人が集まってくれて嬉しい」と言い、SHINTAも「ソールドアウトしたみたいで」と喜びを分かち合う。SHINTAが「Spotify Early Noise 2023」に選ばれたり、今年は充実した年だったと話し、「年始に起きた嬉しいことにまつわる曲」と前置きしてDURDN初のアニメタイアップ曲となった「My Plan」を披露。
中盤にはyamaが登場し、嬉しいサプライズに沸くオーディエンスに向かって、まずはDURDNの提供曲「マスカレイド」をパフォーマンス。yamaの涼やかな歌声とBAKUの熱っぽい歌声のコントラストが絶妙だ。お返しとばかりに、今度はDURDNがyamaをフィーチャリングした最新曲「はなにあらし」を披露。和の旋律が煌びやかなシンセと相まって、独特なサイケ感を生んでいた。
SHINTAが、「去年はいろいろな事情でライブができなかったが、皆さんのおかげでサポートしてくれる人が増えて、こんなにライブができるようになった」とオーディエンスやスタッフに感謝を伝えた。前回のワンマンに引き続き、今回もチケットは完売。DURDNの支持の拡大ぶりに本人たちも驚きつつ、BAKUが「ここで止まらずにもっと上に行こうと思ってます!」と宣言すると、大きな拍手が上がった。
一斉に人差し指を掲げる手が上がったアップリフティングな「WARUNORI」からシームレスにトライバルなビートが貫くディスコファンク「TOKIDOKI」に雪崩れ込んだ。BAKUが「歌えますか?」と問いかけ、もちろんサビでは〈あの時 あ、あのDOKIDOKI〉の大合唱が響いた。BAKUが「最後の曲です!」と言って、煌びやかなライトが光り、「忘れたいね」へ。SHINTAのギターソロが炸裂し、右肩上がりに多幸感が増大していった。
アンコールはまず、SHINTAのシャープなギターリフが響く「Fizz!(Remix)」を演奏。〈あれも好きでこれも好きな僕ら 誰かのルールに縛られはしないで 急ぎ足で明日へと向かって いつでも迷えばいいね〉。DURDNにとっての道しるべのようなフレーズをたくさんのオーディエンスも歌っていた。最後はメンバーのyaccoが登場し、代表曲「Drink!」を披露。オーディエンスは楽しそうに手を左右に振り、大団円を迎えた。この日のワンマンタイトルは“The Prove”。まさに、今後のDURDNのさらなる活躍を証明するかのようなライブだった。
「はなにあらし feat.yama (Official Music Video)」
【DURDN (ダーダン):プロフィール】
韓国をルーツとするシンガーのBaku(バク)と、トラックメイカーのSHINTA(シンタ)、トップライナーのyacco(ヤッコ)によるプロデュースデュオ=tee tea(ティー・ティー)によるプロジェクト=DURDN。
グループ名は映画「ファイト・クラブ」の主人公でブラッド・ピット演じる、タイラー・ダーデンからきており、2021年1月16日にリリースしたシングル「Conflict」で活動を本格的にスタート。 当時全くの無名ながらその洗練されたクオリティの高いサウンドと、ボーカルワークでSpotifyを中心に多くのプレイリストにピックアップされ注目を集めてきた。
2021年には活動開始から12か月連続のリリースを達成、その中でも4月にリリースした「忘れたいね」では多数のラジオ局でOAを獲得。J-WAVE TOKIO HOT 100でも最高位38位を記録した。2022年1月にはEP『306』を発表、リリースを記念して初のLiveパフォーマンスとなった有観客イベントを表参道Wall&Wallにて開催。
また8月3日にリリースされたシングル「何年後も」がダイハツ タフト「TOUGH LIFE」篇のCMソングとして抜擢。その後8月31日にリリースされたyamaの2ndアルバム『Versus the night』に収録の「マスカレイド」への楽曲提供も行った。
2023年に入り、Spotifyが発表する2023年の躍進を期待する次世代アーティスト『RADAR:Early Noise 2023』10組に選出。またP.A.WORKS制作のオリジナルTVアニメ『Buddy Daddies』のエンディングテーマに「My Plan」が起用されると、4月にリリースした「Drink! feat.YonYon」は韓国焼酎(ソジュ)ブランド『チャミスル』のテーマソングにも起用された。
また5月28日には初フェス出演となったGREENROOM FESTIVAL 23、6月21日にはキャリア初となる単独公演「ONE MAN LIVE!」を下北沢ADRIFTにて成功させ、8月19日にはSUMMER SONIC 2023、8月25日にSWEET LOVE SHOWER 2023へも出演。結成からわずかキャリア3年弱で着々とキャリアを積み上げているDURDN。
今後も日韓を股にかけ活躍が期待される注目のアーティスト。