ASKA featuring DAVID FOSTER公演を収録した映像作品 ティザー
このBlu-rayは、『ASKA featuring DAVID FOSTER PREMIUM CONCERT 2023』の模様を、余すところなく収録したものである。今回の共演は、ASKA が多⼤な影響を受けたデイヴィッド・フォスターに対し、彼が直接、想いを伝えたことで実現した。⾳楽家にはそれぞれの流儀があり、共演というのは難しいことでもあるのだが、これは⾮常に成功した例だ。
世紀の共演、とはいえ、ステージに現れたASKAはリラックスした⼝調で客席に挨拶する。やおら歌い始めたのが、シンフォニックな包容⼒を加味した『SAY YES』。さらに『共謀者』といった、ここ最近のエッジが効いた⾳楽性も忘れない。『はじまりはいつも⾬』は繊細かつ雄⼤。この楽曲のこれまでのベストの歌唱といっていい。そんな6曲が演奏され、いよいよデイヴィッド・フォスターの登場となる。
このポップス界の世界的レジェンドが中央のピアノに収まると、別の磁場がステージを覆う。最初の共演は『You Raise Me Up』。天晴れな英語で歌い切るASKAの姿を観た瞬間、この夜のライブへの期待が、もう⼀段ギアをあげる。
ここからは暫し、デイヴィッド・フォスターが⽇本でもおなじみの代表曲を披露していく。その際、彼⾃⾝が書いたスコアをASKAバンドとGet The Classics Stringsの⾯々が演奏するのだが、あとで本⼈からお褒めの⾔葉を頂くほどの名演となる。⽢く切ない映画『St. Elmoʼs Fire』のテーマ曲などを、デイヴィッドのピアノとともに楽しむ贅沢さ。まさに眼福、⽿福であった。
サプライズで登場したのはASKAの娘さんの宮﨑薫。セリーヌ・ディオンの『To Love You More』を、ご本家に負けないスケールで歌い、やんやの喝采を浴びる。
この夜の⽩眉は『PRIDE』だろう。歌の真ん中にシカゴの『Hard To Say I'm Sorry』をメドレーにした特別仕様である。ASKA はこの『PRIDE』について、デイヴィッドから影響を受けた作品だと公⾔している。なので⼀層、感慨深い数分間であった。
再びASKAがメインのステージとなり、ラストの盛り上がりへ。『晴天を誉めるなら⼣暮れを待て』のように、アップテンポでありつつメロディを置いてけぼりにしない作品も彼の真⾻頂だ。それは『YAH YAH YAH』にも⾔えるのである。
再びデイヴィッドが登場してからの『僕のwonderful world』は、ASKAのなかでもジャジーな作⾵。ポップ・ミュージックの名⼠⼆⼈が、同じステージに⽴った記念⽇を祝福するかのように鳴っていた。ここまでくると、影響を与えるとか影響されるとかということを越えていた。家路に着くオーディエンスを、そっと送り出した。
(⾳楽評論家・⼩貫信昭)
RELEASE INFORMATION
『ASKA featuring DAVID FOSTER PREMIUM CONCERT 2023』
アーティスト:ASKA , DAVID FOSTER
ゲストヴォーカル:宮﨑薫
バンドメンバー:ASKA BAND & Get The Classics Strings
発売⽇:2024年1⽉17⽇(⽔)
ライブ収録公演:2023年3⽉16⽇(⽊)ぴあアリーナMM
販売形式:Blu-ray
ボックスケース / 48Pブックレット付き
定価:16,500円(税込)
収録時間:125分
品番:DDLB-0024
JAN:4562350465251
発売元:BURNISH STONE
【商品形態】
① Blu-ray(Blu-ray+配信シリアルナンバー付き) 定価:16,500円(税込)
② ストリーミング配信 2024年1⽉17⽇(⽔)午前0時〜 定価:4,620円(税込)
※Blu-rayご購⼊の⽅は、2024年1⽉16⽇お昼12時からシリアルナンバー⼊⼒後、ストリーミングでも配信ご覧いただけます。
配信サイトURL: https://era.travel.gr.jp/Page/aska_davidfoster_premium_concert2023.aspx
Blu-ray特設サイト:https://www.fellows.tokyo/news/?id=1264
- 『ASKA featuring DAVID FOSTER PREMIUM CONCERT 2023』ライブレポート
3月16日にぴあアリーナMM、17日にBlue Note TOKYO、19日に兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホールにて開催された『ASKA featuring DAVID FOSTER PREMIUM CONCERT 2023』。16日のぴあアリーナMM公演を体感したライブレポート。
オリジナルライブレポートはこちら >>>
(2023年3月20日記事掲載)