8月1日(金)にソニーミュージックから、ロサンゼルスにあったRCAの伝説的なブルーバード・スタジオで行われたエルヴィス・プレスリーのレコーディング・セッションとリハーサルを年代順に記録する決定版コレクション、『サンセット・ブルーバード (SUNSET BOULEVARD)』を発売。

『サンセット・ブルーバード』に収録されている89曲に及ぶレア楽曲の半数以上は米国内でこれまで発表されておらず、エルヴィスの1970年代のレコーディング作品に新たな発見と感動をもたらしてくれるだろう。
収録曲はエルヴィスがこれまでレコーディングした中でも最も自伝的な曲と幅広く見られている「離別(わかれ)の歌 (Separate Ways)」のような後期の名曲のレアなオルタネイト・スタジオ・ヴァージョン、初期の革新的なヴォーカル・スタイルが伝わってくる「T-R-O-U-B-L-E」、40枚目のシングルにしてキャリア最後のトップ10シングルとなった「バーニング・ラヴ」など。
収録曲の「バーニング・ラヴ―テイク2 (Burning Love - Take 2)」が先行配信スタートとなった。
 
本コレクションのDisc1&2(LP2枚組のハイライト・セットとしてもリリースされる)は、グラミー賞を4回受賞したマット・ロス・スパングがオーバーダブをすべて削ぎ落としてプロセスに新鮮な洞察をもたらす、新規および未発表ミックスがフィーチャーされている。RCAスタジオCでエルヴィスが過ごした時間に録音した17曲の名曲で幕を開けるこれらのミックスは、クリス・クリストファーソンの「心の想い出 (For The Good Times)」(1995年に初めてスタジオ・ヴァージョンがリリースされた)、ポール・ウィリアムスの「故郷への道を教えて (Where Do I Go From Here)」(1973年の『フール (ELVIS)』収録)、ビリー・スワンの「アイ・キャン・ヘルプ」(1975年の『トゥデイ』収録)、ドン・マクリーンの「アンド・アイ・ラヴ・ユー・ソー」(同じく『トゥデイ』収録)など、彼の魅惑的な声がこの時代有数のソングライターと渡り合う様子を密に垣間見ることができる。
 
Disc3~5の3枚には、エルヴィスの後期のパフォーマンスを支えたTCBバンドと共にロサンゼルスで行った1970年7月と1974年のリハーサルがフィーチャーされており、歴史的なラスベガスでのコンサートの舞台裏を見ることができる。彼のバンドと、コントロール・ルームにいるエンジニアだけが聴いている中、エルヴィスはセッションの間じゅうひとつひとつのフレーズに全身全霊を込め、歌う事への愛情を余すところなく披露している。1974年の録音の中でも、エルヴィスがスタジオ・ヴァージョンをレコーディングすることなく終わったトラック2曲は特に注目に値する。「いついつまでも (Twelfth of Never)」はもともとジョニー・マティスの1957年のヒット曲。「そっとさようなら (Softly As I Leave You)」では彼がプロローグをナレーションし、この曲の起源とされているものについて語っている(これはシャルル・ボワイエ [Charles Boyer]がナレーションを務めたアルバム『ウェア・ダズ・ラヴ・ゴー』を彼が愛聴していたことからインスピレーションを得たという)。エルヴィスのTCBバンドとの直感的なケミストリーはどちらのリハーサルにおいても明白だが、これはおそらく、この時期から初めてツアー・バンドとレコーディングすると決めたおかげであろう(それまでのスタジオ・セッションではツアー・バンドとは別のメンバーと行っていた為)。
 
CD5枚組とデジタル版でリリースされる『サンセット・ブルーバード』には、レアなアーカイヴ写真や音楽史家コリン・エスコット (Colin Escott)の書き下ろしライナーノーツ、そして長年の友人ジェリー・シリングによる冒頭文が収録される。
同時発売で新たにミキシングを施したスタジオ録音やアウトテイクで構成されたLP2枚組の「ハイライト」エディションもリリースされる。また、グレイスランド限定のカラー版LPも用意されている。
 
「バーニング・ラヴ―テイク2 (Burning Love - Take 2)」のご試聴はこちらから
https://sonymusicjapan.lnk.to/ElvisPresley_blt2AW

『サンセット・ブルーバード』 ジャケット写真
CD5枚組 『サンセット・ブルーバード』 展開写真
LP2枚組 『サンセット・ブルーバード』 展開写真
LP2枚組 『サンセット・ブルーバード』(グレイスランド限定カラー) 展開写真

【商品情報】

CD5枚組(89曲収録)[輸入盤のみ]/ LP2枚組[輸入盤のみ]※CDからの抜粋(24曲収録)/ デジタル版(ストリーミング、DL)
●タイトル:サンセット・ブルーバード (SUNSET BOULEVARD)
●アーティスト:エルヴィス・プレスリー (Elvis Presley)
●発売日:2025年8 月1日(金)

【バイオグラフィ】
1935年1月8日生まれ、ミシシッピー州イースト・テュペロ出身。1954年「ザッツ・オール・ライト」でメンフィスのサン・レコードからデビュー。56年に移籍したRCAからのファースト・シングル「ハートブレイク・ホテル」が初の全米No.1となり、キング・オブ・ロックンロールの歴史が始まる。1977年8 月16日に42歳の若さで亡くなるまで、最高のエンタテイナーとして23年間にわたりスーパースターの座に君臨。18曲のビルボードNo.1シングルを誇り、50枚のアルバムをTOP40に送り込んだ不世出のアーティスト。「史上最も成功したソロ・アーティスト」としてギネス認定され、生涯推定総収入43億ドル(死亡時まで)、今までに売り上げたレコード枚数は推定10億枚と言われている。
2022年夏にはエルヴィス・プレスリーの生涯を描いたバズ・ラーマン監督の映画『エルヴィス』が公開され、大きな話題なった。映画は大ヒットを記録し、エルヴィス役を演じたオースティン・バトラーはゴールデン・グローブ賞で男優賞を受賞。あらためて彼の偉大な功績や彼が今日のアーティストに与えた影響の大きさを世に知らしめることにもなった。

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