世界中が待ち望んだ、アデルのニュー・アルバム『30』が本日リリースとなった。10月15日にリリースされた先行シングル「イージー・オン・ミー」は現在ビルボードチャートでNo.1の座を4週に渡ってキープしているだけではなく、SpotifyとAmazon Musicにおいて、一日あたりに再生された楽曲としては最大の数字を叩き出し新記録を樹立するなど、ここ数年のアーティスト活動のブランクを微塵も感じさせること無く、圧倒的なスーパースターとしてその貫禄を改めて世界に知らしめることとなった。グザヴィエ・ドランが監督し、2015年のスマッシュ・ヒット・シングル「Hello」MVの撮影で使用された全く同じ家からはじまる同曲のMVは、現時点ですでに1億6千2百万回を超えて再生され、本日リリースとなるアルバム『30』への期待感が世界中で日に日に高まっていた。

そして先週日曜日にはCBSの特別番組「One Night Only」が放送され、豪華なライブ・パフォーマンスとインタビューは大きな話題となりツイッターで世界各国でトレンド1位に。Apple Musicのラジオステーション・Beats 1のDJ、ゼイン・ロウによるアデルのインタビューも今週公開され注目を集めている。さらにアルバム『30』のリリースに先駆けて、本人のSNSアカウントにアルバム収録曲である「トゥ・ビー・ラヴド」の歌唱映像がアップされた。ソファに座り、リラックスした雰囲気のなか驚異的な歌唱力で歌うアデルの姿に改めて彼女の途方も無い才能の高さを感じざるを得ない。<トラフィック・ストッパー(立ち止まらずにいられない声)>と称されたこともあるアデルの素晴らしい歌声を存分に感じることができる。こちらの映像はすでに2000万回以上の再生を記録している。

新作『30』は、過去にもコラボレーションしたグレッグ・カースティン、マックス・マーティン、シェルバック、トバイアス・ジェッソJr.といった面々に加え、新たにソーのメンバーとしても知られる英ロンドン発新進気鋭のプロデューサー、インフローと、チャイルディッシュ・ガンビーノことドナルド・グローヴァ―と“ディス・イズ・アメリカ”を共作した事でも知られ、最近では映画『テネット』のサウンドトラックを手掛けたルドウィグ・ゴランソンを迎え入れ、制作された。各プロデューサーとのセッションがいかに素晴らしいものであったのかは、このアルバムの音楽としての芳醇さが物語っている。世界はすでに名盤であることが約束されたかのようなこの作品によって、またしてもアデルの虜になってしまうことは間違いない。


『30』はCDおよびアナログレコード、そしてデジタル配信でのリリースが行われている。特に完全生産限定盤となるCDは紙ジャケット仕様でボーナストラックが3曲収録されており、日本独自のパッケージとして見逃せない商品になっている。

アデル『30』

2021年11月19日(金)発売
完全生産限定盤(CD)/SICP-6425/2860円(税込)
通常盤(CD)/SICP-6426/2640円(税込)
ソニー

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