クイーンがモントリオールで行った伝説のライブの模様を収めた映画で、日本でも2024年2月にIMAXで期間限定上映された『伝説の証 - ロック・モントリオール1981』が2枚組Blu-Rayと2枚組CD、3枚組LPとして5月10日に発売されることが決定した。海外では前述の3形態に加えて、2枚組4K Ultra HDのフォーマットでも発売される。


『伝説の証 - ロック・モントリオール1981』で描き出されているのは、フレディ・マーキュリー(vo, p)、ブライアン・メイ(g, vo)、ロジャー・テイラー(ds, vo)、ジョン・ディーコン(b)の、最高に刺激的かつ溌剌とした姿だ。ブライアン・メイの言葉を借りれば、これぞ「危険なまでに生き生きとした」クイーンそのものだと言えよう。

1981年11月、18,000人収容の会場〈フォーラム〉で二夜連続の大規模コンサートを開催するため、カナダはモントリオールに4度目の訪問を果たしたクイーン。彼らはこの時、世界制覇の態勢を着々と整えているところであった。

モントリオールでのこの2公演は、クイーンにとって歴史的瞬間を記念するコンサートとなった。1970年代に大きな成功を収めた彼らは、1980年代に入るとさらに存在感を増し、超特大ヒット作となったアルバム『ザ・ゲーム』(1980年)からは、「地獄へ道づれ」と「愛という名の欲望」(共に全米ビルボード・チャートで首位獲得)というバンド史上最大の全米ヒットを記録したシングル2枚を輩出。全英No.1シングルの「アンダー・プレッシャー」がそれに続いた。

クイーンがモントリオールに帰還を果たしたのは、約2年間に及ぶツアーを経た後のことだ。同ツアーには、バンドにとって初の南米・中米ツアーも含まれており、サンパウロの〈モルンビー・スタジアム〉では2公演を実施。15万人以上の熱狂的なファンが会場に詰めかけた。その結果、1981年11月にカナダに到着した時の彼らは、痺れるような興奮で一杯の状態にあった。

「モントリオールは、僕らが大好きな街の一つで、オーディエンスも素晴らしく、エネルギーに溢れているんだ」と、ブライアン・メイは語る。「特にこの〈フォーラム〉という会場は、それまでにも何度か演奏したことがあったけれど、いつも本当に熱狂的な観客で満員で、僕らもエネルギーを沢山もらっていたよ」。

1981年11月24日と25日の二晩にわたって開催されたコンサートは、実に革新的なものであった。両公演共、クイーンのライヴを記録する長編コンサート映画用に、特別な準備が前もって整えられていた。監督のソール・スイマーは、最先端のダブル・アナモルフィック・レンズと35mmフィルムを使って撮影することを計画。それにより、5階建ての高さに相当する巨大スクリーンでの上映が可能となったのだ。舞台裏では、クイーンのメンバーとスイマー監督の間に、何らかの問題が起きてもおかしくないほどの緊張関係が生じていたが、それによって、むしろバンドは新たな高みへと駆り立てられる結果となっている。

「僕らはものすごいハイテンションになっていたから、めちゃくちゃテンポが速くなった曲があったり、本当に鋭くて、怒りに満ちているような演奏になった部分も相当あったんだ」と、ブライアン・メイは語る。

『伝説の証 - ロック・モントリオール1981』では、その半世紀前に「ボヘミアン・ラプソディ」をリリースしたこのバンドの、より粗削りで生々しい姿が描き出されており、彼らの比類なき音楽性や、高く舞い上がるようなヴォーカル・パワー、そして誰にも止められないライヴ・エネルギーが存分に披露されている。「ステージには、僕ら4人以外、誰もいないんだよ」と、ブライアン・メイは言う。

ロジャー・テイラーは、次のように語っている。「1981年のステージで、僕らがどれだけ自由だったか、今になって実感するなんて実に面白いことだよね。4人組のバンド、つまりクイーンの4人だけがそこにいて、フレディにも会える。当時としては非常に高画質のカメラを使用しているから、こっちもバンドと一緒にステージにいるような感覚に陥るんだよ。まるで自分も実際パフォーマンスに参加しているかのような気分を、観る側にここまで味わわせてくれる映像作品は、これまで見たことがないな」。

冒頭の「やあ、モントリオール…久しぶりだね。頭がぶっ飛ぶほど夢中になりたいかい?」というフレディ・マーキュリーの呼びかけから、クライマックスを飾る「ウィ・ウィル・ロック・ユー」と「伝説のチャンピオン」のスリリングな連続パンチまで、エネルギーが途切れることは殆どない -- 但し、代表的なバラード曲「ラヴ・オブ・マイ・ライフ」だけは別だ。

フレディ・マーキュリーの離れ業的な力強いヴォーカル、目が眩むほど華麗なブライアン・メイの6弦テクニック、ロックかつソリッドなジョン・ディーコンの拍動ベース、ロジャー・テイラーのリズミカルな怒涛のドラミング、そして言うまでもなく4人の声の類い稀なコンビネーション --『伝説の証 - ロック・モントリオール1981』では、ブライアン・メイが言う通り、「絶好調だった」4人のミュージシャン達の完全な団結力と個々の強みとがフルに発揮されている。

クイーン『伝説の証 - ロック・モントリオール1981』

QUEEN / ROCK MONTREAL
発売日:2024年5月10日(金)

・国内盤商品情報(3形態)
①2CD
UICY-16221/2
3,960円(税込)
日本盤のみSHM-CD仕様
予約はこちら:https://store.universal-music.co.jp/product/uicy-16221

②3LP
輸入国内盤仕様/2,000セット限定発売
UIJY-75271/3
11,220円(税込)
予約はこちら:https://store.universal-music.co.jp/product/uijy-75271

③2Blu-ray
『伝説の証 - ロック・モントリオール1981+ライヴ・エイド1985』
ROCK MONTREAL+LIVE AID
UIJY-15053/4
8,250円(税込)
予約はこちら:https://store.universal-music.co.jp/product/uixy-15053

詳細に関してはオフィシャルサイトで確認してほしい

QUEEN 日本オフィシャルサイト

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