WEST.がライブツアー「WEST. LIVE TOUR 2026 唯一無二」の神奈川・横浜アリーナ公演を昨日5月5日に開幕させた。

3月10日にリリースされた12枚目のフルアルバム「唯一無二」を携えて行われている本ツアー。3月21、22日の北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナを皮切りに、6月26〜28日の千葉・LaLa arena TOKYO-BAYまで9都市28公演が行われ、284,000人を動員する予定だ。

4月23日にCDデビュー12周年を迎えた彼ら。「1」と「2」が入ったタイトルが冠されたこのコンサートでは、メンバーのクリエイティビティが爆発。まさに“唯一無二”な姿を見せていく。

ジャス民(※WEST.のファンネーム)から「だ だ だ! だっだっだだ!」という大きなコールが響き渡った「これでいいのだ!」は重岡大毅が作詞作曲、さらには振り付けまで手がけた楽曲。大きなステージでも飾ることのない7人は、自然体でハチャメチャな楽しさを表現した。

WEST.のライブの風物詩でもあるコントコーナーでは、なんとミュージカルを披露。ストーリー・構成・台本すべてをメンバーが手がけたそうだが、彼らがコントコーナーの企画・構成・演出を行なったのは2019年の「LIVE TOUR 2019 WESTV!」以来7年ぶりとなる。

メンバーそれぞれが、バラエティはもちろん、ドラマ・映画・舞台・ミュージカルへの出演を重ねてきたからこその表現力を生かし(?)、会場を爆笑で満たしたのはもちろんのこと、7人も思わず笑い出しながら楽しそうに物語を進めていた。

2023年リリースのアルバム『POWER』以来となる新規ユニット曲も。中間淳太と神山智洋は玉屋2060%(Wienners)が作詞作曲を手がけた「JAPALOUD」を、扇子を掲げながらパフォーマンス。

重岡と濵田崇裕は橋口洋平(wacci)が提供した、かわいい男の子の気持ちを歌った「スピン」を、ギターを弾きながらピュアに歌唱。桐山照史・藤井流星・小瀧望の3人は「エラーコード」で一瞬にして場内を掌握した。

ビジョンの使い方も絶妙で、楽曲に合わせて映画の字幕フォントで歌詞を映し出したり、ストリートアートのようなムードで盛り上げたほか、メンバーがちらりと姿をのぞかせたり、大きく一文字を浮かび上がらせたりと、隅々まで「唯一無二」の世界観およびWEST.のキャラクターを見せているのも印象的だった。

MCでは、こどもの日にちなんで藤井が兄妹との喧嘩のエピソードを明かしたり(なお、藤井は妹たちと喧嘩したことはないそう)、小瀧が親戚総出で姪っ子の入園式に参加したエピソードを話したりと、微笑ましいトークが飛び交った。

また7色のペンライトで光る客席を見て、代表して神山が「皆さんがこうやってペンライトでたくさん僕たちのことを照らしてくれるからこそ、僕たちはこのステージになっていられると、強く改めて実感させてもらっています」

「皆さんがいるからこそ、僕たちは夢を追いかけることができる。それは皆さんが僕たちWEST.、この7人を見つけてくれたからだと思っております」

「この景色を僕らは一生懸命守っていきたいですし、これからも、どんどんパワーアップして、ムキムキになって、新しいWEST.、これまでのさらにパワーアップしたWEST.を皆さんに見せていけたらと思っています」

「大事な音や大事なパフォーマンス、そういった大切な思い出を僕たち7人で一生懸命これからも作っていけるように頑張ります」と、楽曲やパフォーマンスでは足りないとばかりにジャス民への言葉を重ねた。

“唯一無二を探す旅”をテーマに作り上げられた今回のコンサート。

ウルフルズがサウンドプロデュースを手がけたソウルナンバー「ウェッサイソウル!」、EDMチューン「BUBBLEGUM」、柳沢亮太(SUPER BEAVER)が作詞作曲を手がけたファンへの思いを綴った「リプライ」、石原慎也(Saucy Dog)が制作した温かな「虹をかける僕ら」など、バラエティ豊かな「唯一無二」収録曲を、歌心と表現力を持った7人は、ときに熱く歌い、ときにクールに、ときに遊び心満載に、ときに一人一人が異なる楽器を鳴らしながらと、様々な形で届けていった。

7人の歌声やダンスは一つになっても重なることはなく、まさに虹のようにそれぞれの光を放ちながら一つの線を描いていた。「虹をかける僕ら」で彼らは<価値観も性格も 得意な事も違うけれど 新しいと思えたら... 僕らはまだ知りたい>と歌っている。

また「リプライ」では<憧れた何かに変身なんてできなくていいんだ だって僕が僕だから あなたと出会えた そうやっと思えた>と歌っている。

価値観も性格も得意なことも違う7人が、自分自身のままWEST.としてステージに立っていることこそが彼らの唯一無二であり、そして、彼らが飾らずにステージに立ち、唯一無二のステージを作り上げられるのは、彼らを好きだと言うジャス民がいるからなのだった。

取材・文/小林千絵

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