King & Princeの7枚目のアルバム『STARRING』が、12月24日に発売される。昨年リリースされた前作『Re:ERA』同様、今作もコンセプト盤。King & Princeの2人が自ら考案したというテーマは“映画”になっている。
そのテーマからイメージされる通り、今作では、全ての楽曲を架空の映画の主題歌と捉えた映像も制作。音楽はもちろん、映像もタップリ楽しめる作品に仕上がっている。
さらにリード曲『Theater』以外の11曲は、映画そのもののポスターも制作。映像、ポスター共に2人の共演が見られるのだ。これは俳優としても活動している永瀬廉、高橋海人だからこそ可能なこと。
まさに主演・主役を意味するアルバムタイトル通りの、なんとも豪華な作品になっているのだ。

King & Prince『STARRING』
M-1「Theater」
M-2「Sunset」/映画タイトル『君が誰で、僕が誰でも』
M-3「Stereo Love」/映画タイトル『Home, Stupid Home』
M-4「this time(髙橋海人)」/映画タイトル『Frankly, My Dear』
M-5「だんだん」/映画タイトル『The feel of Summer』
M-6「Darling(永瀬廉)」/映画タイトル『HARUKA 記憶の中のあなたへ』
M-7「4月1日」/映画タイトル『4月1日』
M-8「希望の丘」/映画タイトル『雷藤兄弟』
M-9「HEART」/映画タイトル『MODERN LOVE』
M-10「I Know」/映画タイトル『The DOOMER』
M-11「What We Got ~奇跡はきみと~」/映画タイトル『What We Got ~奇跡はきみと~』
M-12「MEET CUTE」/映画タイトル『ROOFTOP PICNICS』
そんな『STARRING』は、Ayumu Imazuが作詞・作曲を担当した「Theater」で幕開け。ファンクをベースにしたダンスナンバーで、聴いているだけで高揚してくるような華やかな楽曲だ。
さらにすごいのが、この曲のミュージックビデオ。ニューヨークの街のような場所を歩きながら歌い踊る2人のシーンで始まった映像は、ピンクの衣装を身に着けた彼らがカラフルな世界観の中にいたかと思えば、次のシーンでは『ゴーストバスターズ』風になったりと、次々と変化。過去最多の撮影日数をかけ、最多のシチュエーションで表現されている。この力作には、永瀬と高橋も「King & Prince史上最高傑作」と自負しているほど。
何度見ても新たな発見がある、こだわりがつまったミュージックビデオになっている。
2曲目は高橋海人が作詞・作曲に携わった、ちょっとせつなくてノスタルジックな楽曲「Sunset」。
甘くソフトなボーカルと2人のハーモニーの美しさが耳に心地いい。この楽曲をもとに『君が誰で、僕が誰でも』というタイトルがつけられた映画は、なんとサスペンス! 大学時代の恩師のパーティーのために別荘にやってきた新山(高橋)だったが、パーティーの翌朝、殺害された恩師の遺体を発見。手がかりとなるビデオカメラには、この別荘で出会った謎めいた青年・笹井(永瀬)が映っていた…という、驚くべきストーリーが展開されるのだ。
11本の映画全てをここで紹介してしまうのは野暮。ぜひ、STARRING盤に収録されるFilm Collectionで本物を見てほしいので、代表的な何本かに留めておくことにする。
そのひとつが、いきものがかりの水野良樹から提供されたアッパーで突き抜け感のある楽曲「4月1日」。
永瀬と高橋のボーカルも明るく爽やかで、4月1日という始まりの日にふさわしいポジティブさに満ちた歌声が印象的だ。この楽曲は映画のほうも『4月1日』というタイトルで、描かれているのは大学の入学式の4月1日。だが、翌日目覚めると、また4月1日に戻っているというタイムリープものになっている。
『ロンドンハーツSP~50TAにKing&Princeから楽曲提供依頼~』で大きな話題になった50TAこと狩野英孝からの提供曲『希望の丘』には、ライブで盛り上がりそうな楽しさとエネルギーがいっぱい。
<差し上げます>、<頂きます>というコール&レスポンスが会場中で巻き起こることは間違いない。
この楽曲を主題歌にした映画は、その名も『雷藤兄弟』。1903年に世界初の有人動力飛行に成功したライト兄弟をオマージュした作品で、King & Princeの2人も双子の兄弟を熱演。優秀な兄を永瀬が、落ちこぼれでチンピラの弟を高橋が演じている。父親の訃報をきっかけに、10年ぶりに再会した2人。最初はケンカばかりしていた2人が、父親が目指していた紙飛行機の世界記録を叶えるために団結。力を合わせて父の夢を叶えようと奮闘する物語になっている。
さらに永瀬が主演したドラマ『御曹司に恋はムズすぎる』の主題歌でもあった「HEART」は、ピュアなラブソングであるだけに、冬彦(永瀬)と春都(高橋)が同じ女性に恋をしてしまう『MODERN LOVE』の主題歌に。
高橋が出演したドラマ『DOPE 麻薬取締部特捜課』の挿入歌になっていた情熱的なヒップホップチューン「I Know」は、警察官に扮した2人が未知の生物と戦うというアクション映画『The DOOMER』の主題歌として使われており、ドラマとはひと味違う効果をもたらすと共に、映像をさらに盛り上げる役割を果たしている。
他にも最新シングル「What We Got~奇跡はきみと~」はもちろん、高橋のソロ曲でスタイリッシュなナンバー「this time」や永瀬ソロ曲のストレートなラブソング「Darling」などバラエティに富んだ全12曲が収録されており聴き応えタップリ。
映画と一緒に堪能することで目でも耳でも楽しめるはずだ。
映画に関しては特報映像という扱いなので、どれも短いのだが、11曲分だけにボリュームは十分で、そのクオリティは、まさに映画そのもの。
それもそのはずで、制作陣には『サマーフィルムにのって』の松本壮史監督や、『HEART』など数々のCM・アートワークで活躍する高木久美子何特が名を連ねているのだ。そして、11本の映画全ての企画を考えたのは、King & Prince自身。高橋は今作で3曲の作詞・作曲にも携わっている。今やKing & Princeの作品に関して永瀬と高橋が目を通さないものはないとのこと。プロデュース能力や発想力においても、これまで培ってきた実力を2人は存分に発揮しているのだ。
今回のアルバムに『STARRING』というタイトルを掲げたことも、“スター街道を歩いていく”という彼らの決意の表れに違いない。
『STARRING』は、そんなKing & Princeから届けられる最高のクリスマスプレゼント。
この年末年始には、彼らの音楽と映像への深い思いと愛情が詰まった『STARRING』をじっくりと味わってもらいたい。
取材・文/高橋栄理子
RELEASE INFORMATION
King & Prince『STARRING』
2025年12月24日(水)発売
■初回限定盤A 【CD+Blu-ray】/UPCJ-9065/4,620円(税込)
■初回限定盤A 【CD+DVD】/UPCJ-9066/4,290円(税込)
■初回限定盤B 【CD+Blu-ray】/UPCJ-9067/4,620円(税込)
■初回限定盤B 【CD+DVD】/UPCJ-9068/4,290円(税込)
■STARRING盤 【CD+Blu-ray】/UPCJ-9069/4,620円(税込)
■STARRING盤 【CD+DVD】/UPCJ-9070/4,290円(税込)
■通常盤(初回プレス) 【CD】/3,520円(税込)
※通常盤(初回プレス)/UPCJ-9071終了後、通常盤/UPCJ-1009に切り替わります。
EVENT INFORMATION

King & Prince POP-UP STORE 2026 “STARRING"
King & Prince 7枚目のアルバム「STARRING」の発売を記念して、『King & Prince POP-UP STORE 2026 “STARRING"』を東京・UNIVERSAL MUSIC STORE HARAJUKUほか、全国5箇所にて開催。
”映画”をテーマにしたKing & Princeの7枚目のアルバム『STARRING』。
表題曲「Theater」のMVやコンセプトフィルムに登場する映画館がそのままショップになったような、『STARRING』の世界観を体感できるPOP-UPストアになっている。
また、期間限定『STARRING』特設SNSアカウントもオープンしているので、こちらも併せてチェックしてほしい。
X:https://x.com/kp_STARRING_UM
Instagram:https://www.instagram.com/kp_STARRING_UM/
尚、アルバムを引っ提げた、4大ドームツアー『King & Prince DOME TOUR 2026 STARRING』も開催決定!!
https://starto.jp/s/p/live/10371



